春北風(はるならひ)霊園の坂下るとき
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日本海を通り過ぎた低気圧が北海道の東の海上に
達し、西から移動性高気圧が進んでくる。
すると一時的に西高東低の冬型の気圧配置に戻る
ことがある。
俳句では、このときに吹く北寄りの風を「春北風
(はるきた)」と呼ぶ。
「ならい」は東日本の太平洋側、特に関東地方で吹く
冬の季節風の呼び名であるが、春先にも吹き、これを
「春北風(はるならい)」という。
霊園の中を歩いた。
坂道を下るとき、春北風が吹き、欅を揺らしていた。
川沿ひの旗靡かせぬ春北風
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