俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

時計草

2013-06-25 | 俳句・夏・植物




時計草遅き昼餉となりにけり


トケイソウ科の常緑多年草。

ブラジル原産。

日本には江戸時代に渡来。






茎は蔓状で巻ひげがある。







夏、葉腋に直径約八センチの花を開く。

大きな花弁と萼片が五枚ずつある。

多数の糸状の副花冠が二列に円形に並ぶ。







中央の雄蕊と雌蕊が時計の針に、副花冠が文字盤のように見える

ところからこの名がついた。







時計草がいくつか咲いていた。

いつ見ても不思議な花である。

この花を見て昼餉をまだ食べていないことに気がついた。






時計草雨のしづくの残りをり



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立葵

2013-06-24 | 俳句・夏・植物



咲き継ぎて昼の眩しき立葵


アオイ科の多年草。

アジア原産。

六~七月頃、濃紅、淡紅、紫、白などの大型の五弁花を開く。

茎は二メートル余りに直立する。







歩いていると、思わぬところに立葵が咲いていた。

昼の日差しを受け、眩しかった。






立葵いづこにゐても我はわれ



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青梅

2013-06-23 | 俳句・夏・植物




葉隠れに覗く青梅昼下り


熟していない青い梅の果実をいう。







五~六月頃、梅の実は急速に育つ。







青梅は主に梅酒を作るのに使用される。

店先に出回るのはほんの一時期に限られる。







葉隠れに青梅が大きく育っているのが見えた。

近づいて見上げると、思いのほか沢山実をつけていた。

静かな昼下りのひと時であった。






青梅をごろごろ洗ふ厨かな



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繍線菊(しもつけ)

2013-06-22 | 俳句・夏・植物




しもつけに心やはらぎゐたりけり


バラ科の落葉低木。

六~七月頃、枝先に淡紅色の小さな五弁花が集まって咲く。







日当たりのよい山地や草地に自生するが、庭木や盆栽の観賞用に

もされる。







下野の国で初めて見つかったことからこの名がついた。

花が似ている下野草はバラ科の多年草。







繍線菊が沢山咲いていた。

淡紅色の花弁と長い雄蕊がふんわりとした感じを出し、見ていると

心が和らいできた。






繍線菊や曇つてきたる野の径



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睡蓮

2013-06-21 | 俳句・夏・植物




睡蓮のひとつと見れば百ありぬ


スイレン科の多年生水草。

温帯から熱帯に広く分布するが、園芸品種も多い。







六~七月頃、細長い花径の先に直径数センチの蓮に似た花を開

く。







花が夜間閉じて眠ったようになるのでこの名がある。







在来種の未草は沼沢地に自生し、未の刻(午後二時ごろ)に白い花

を咲かせるという。







ピンクの睡蓮がひとつ咲いていた。

綺麗だなと思って目を上げると、池の向こう側に沢山の睡蓮が咲い

ていた。






睡蓮にモネの絵の橋なかりけり



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