俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

彼岸

2019-03-21 | 俳句・春・時候




白雲の浮かぶ野に来し彼岸かな




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春分の日を中日とする前後三日の七日間をいう。







単に彼岸といえば春の彼岸をさす。







寺では彼岸会を修し、先祖の墓参りをする。

この風習は中国、インドにはなく、日本で聖徳太子の時代に

始まったといわれる。







彼岸の中日に野にやってきた。

大きな白雲が浮かんでいた。






林より鳥の声して彼岸道




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馬酔木の花

2019-03-20 | 俳句・春・植物




来し方を振り返りをり花馬酔木




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ツツジ科の常緑低木。

日本の固有種。







山野の乾燥した場所に自生し、群生することも多い。







三~五月、白い壺形の花を枝先に下向きに多数つける。







葉や茎に有毒物質を含むので、「足しびれ」から転化して

「あせび」、これを食べた馬が酔ったようになることから

馬酔木という漢名がついたという。







馬酔木の花が固まって咲いていた。

この花を見て、なぜか、自らの辿ってきた過去を振り返って

いた。






花馬酔木水音ばかり耳朶にして




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白木蓮

2019-03-19 | 俳句・春・植物




白木蓮時折風に傾きぬ




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モクレン科の落葉小高木。

中国中部原産。







観賞用に庭木として栽培されている。







三月頃、枝先に芳香のある大きな白色の六弁花をつける。







花弁とほぼ同形の白色の萼片三個がある。







白木蓮が大きな花を開いていた。

時折吹く強い風に、花が傾いていた。






はくれんの夕日になほも白かりし




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椿

2019-03-18 | 俳句・春・植物




池の辺を歩かむとして椿かな




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ツバキ科の常緑高木。







日本にもともと自生していたのは藪椿であり、それをもとに

園芸種が多数作られた。







早春に咲き初め、葉の間に紅や白の五弁花をつける。







八重咲きと一重咲きとがある。







池の周りを歩こうとしたとき、目の前に美しい八重の椿が

咲いていた。






水筒を立飲みしたり夕椿




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鷹化して鳩となる

2019-03-17 | 俳句・春・時候




鷹鳩と化して芝生を横切りぬ




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七十二候の一つ。







二十四節気の啓蟄の第三候で、三月十六日から二十日頃

に当たる。







鷹が春のおだやかな気に影響されて、鳩に姿を変えるという

意。

中国の『呂氏春秋』『礼記』にあるという。







のどかな春の気配のなかで鷹もおだやかになるということで、

春らしい気分を反映している。







鷹が鳩と化すようなのどかな陽気となり、芝生の広場を

歩いて横切った。






鷹鳩と化してボールの転がり来




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