「景気拡大『いざなぎ』に並び戦後最長」という記事に違和感を覚えた人も多いはず。勝谷誠彦氏の日記を見ると、「同じ日に『生活保護、過去最多の104万世帯』という記事があるのは極めていびつ」とありましたがまさにその通り。
昨日は会社の飲み会だったので帰りはタクシーだったのですが、運転手さんに「景気はどうですか?」と聞かれて「ん~どうなんでしょうね。」と考えてしまいました。確かに会社自体は売り上げもまず順調で利益も上がってます。
しかし「先行き利益確保が厳しい」という事で3年ほど前に営業事務の社員を大幅に削減し、営業マンの負担が大幅に増えました。(うちの事務所も内勤者がいなくなりました) その結果、昨年度は「過去最高益」ということで会社の利益は上がってます。あの時リストラされた人たちはどういう思いでいるだろうと思うと複雑です。
さらに自分自身の事を言えば、これまで営業事務の人にお願いしてたような仕事が次々とのしかかってきた上に、そもそもの営業の仕事量までも段々と増やされるけど人は増えないと。結局一般社員は仕事が増えたのに給料は上がらず、最高益を計上したということで役員たちは相当な報酬を手に入れていることでしょう。ここに身近な格差社会があります。
ただ、私の場合は給料が増えないまでも減ることはなく、将来リストラの危険がないわけではありませんが、正社員の立場にあってちゃんとボーナスも出ます。住宅ローンとカーローンの残額を考えるとゾッとしますが、年収自体は世代の平均くらいなので「いわゆる中流」ということになるでしょう。
で、その格差社会の底辺にいるのが仕事のない人。あるいはあってもフリーターだったり派遣社員の立場で将来の見通しが危うい人ということになりますでしょうか? 前述の記事によると、生活保護を受け始めた理由は「傷病」が最も多いそうですから、私なんかも「忙しい忙しい」と言いながら健康に注意しないでいるといつどうなるかわかりません。(いやそれよりも「休んだらすぐに切られる」という立場のフリーターや派遣社員の方が厳しいのか?)
普通の社会人の生涯賃金くらいが年収になっちゃってる人もいるのでしょうから、「おめーらの年収減らして正社員を雇え!」とか思いますけどね。その辺総理大臣が変わっても社会は変わりそうにありません。が、今日のTBSでのみのもんたの番組とか昨日の爆笑問題太田の番組とか、政治について熱く議論するのが多いのはよいことだと思います。若い人にも社会の現状と今後の対策を真剣に考えて欲しいですものね。