今日のひとネタ

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メディアに望む

2010年02月26日 | ニュースに一言
 オリンピック中継を見てて思ったのですが開始前の番組にもっと力を入れていただきたいです。そもそも、出場する日本の選手がどういう人なのか、世界のレベルで言えばどのくらいなのか、オリンピックに出場するまでにどういう経緯があったのか、というのを一部の選手を除いてほとんど知りません。

 スピードスケートとかスキーとかそういうのはタイムがハッキリしてるので、頑張って自己ベストを出したとしても入賞がやっという場合は事前にわかるわけで、その場合「メダルが取れなかった」とだけいうのはかわいそうだし、逆に金メダルも狙える素質がありながら自己ベストを更新できなかったとしたら、そういう面を踏まえた上での報じ方があると思うんですね。

 なのでメダル、メダルと騒ぐより、選手一人一人がどういうドラマを持っているのかというのを事前に伝えた上で中継をするのが正しいありかたではないかと。どんな競技でも世界選手権とかワールドカップとかいろいろあるんだから、やたらとオリンピックの時だけ注目するのはいかんでしょう。

 「4年に一度だから世間の注目度が高い」「視聴率が稼げそうだからスポンサーがつく」とかいう事情なら、テレビ局の編成なり上層部は誰でもできます。世界選手権のみならず、国内の予選会までもみんなが注目するような報道をしていれば世間は盛り上がるんです。

 スポーツ中継と言うと、プロ野球、大相撲、サッカーの国際試合、ゴルフ、テニスの国際試合、マラソンの大きな大会、くらいがほとんどで、最近は柔道とか卓球もありますか。(K-1なんかもありますが) で、ボクシングも話題づくりというと亀田兄弟に頼ってしまったのは、ボクシング協会だけじゃなくメディアの責任も大きいと思いますね。しっかりと選手のことを取材すれば、一流選手には誰でもドラマがあると思うのですが。

 昨日の日テレ「NEWS ZERO」など見ていると、「女子フィギュアはSP1位の選手は優勝できない」とか「この3大会連続で青い衣装の人が優勝している」とか科学的でないことを騒いだ上に、解説の元金メダリストが「キム・ヨナ選手の状態はよくないですよ」と希望的観測のコメントを連発。

 いい加減焼き畑農業みたいな商売はやめて、ちゃんと土作りから畑を耕したりするスポーツ報道をしませんか?というのが今回の提案です。前回のトリノオリンピックの際に、TBSラジオ「ストリーム」にてスポーツライターの生島淳さんが「元広告代理店勤務の経験をいかして、みなさんにカーリングの楽しみ方をプレゼンしましょう」という企画をやっていました。もちろん音声だけですが、ルールから見所までわかりやすく説明してくれてあれはすごくためになったのを記憶してます。

 生島さん曰く「冬季オリンピックの競技は、応援している選手が出ている時間がとにかく短い。下手をすると数秒から数十秒で多少長くても数分。しかしカーリングは1試合2時間程度の長さがあり、ちょうど1本飲めるくらいの時間なのでワイン片手に観戦するにはピッタリでは?」ですと。そういう風に言われるとちょっと見てみようかとか思うんですね。(まぁ今回の時差では無理ですが…)

 と、そんなことを思ったのでした。フィギュアのフリーは見られなかったのでわかりませんが、注目の仕方もいろいろあるだろうに、浅田真央選手ばかりじゃないだろうに、とかは思いました。ちなみに我が家は安藤美姫派なので…。