ドラマ「人間の証明」を見終えました。これについては今更ネタバレだと騒ぐ人はいないでしょうという前提で語りましょう。この話については、米兵に父親殺された過去を持つ刑事とか、元娼婦で今は県知事候補のスーパー主婦の女性とか、ほとんど感情移入しようとしても出来ない登場人物ばかりなので、そういうのは無しです。
なのでリアリティ求めるものではなし。そうなると、ありえない話としてドラマを楽しむということになりますが、そういう意味でいくと結構楽しめます。ストーリーを真剣に追いかけてるわけではないので、最後に犯人が落ちたシーンとかは案外感動がなかったのですが、あれは私が悪いのか作りの問題かどうでしょう。
舞台は松坂慶子の周辺と、その息子の事件、それを操作する刑事、息子に殺された女性の夫と愛人、と複雑に絡んでます。結構面白かったのは松坂慶子の息子に殺された横山めぐみの夫(國村隼)と愛人(風間杜夫)の関係。そもそもが複雑な関係なので、反発し合いながらも協力していくところがよかったです。自分以外にも自分の奥さんの事を好きな人がいるというのは悪い気はしないかもしれませんが、ワッチコンの関係にまでなってしまうと笑って済ませないでしょう。が、自分は半身不随で一緒に妻を捜してくれる相手は愛人だけ、というあたりの葛藤が面白いわけです。この辺は見てない人は全然わからないでしょうから、見たこと無い人は是非レンタルビデオ店へどうぞ。私はあらためて映画の方を見てみようかと。