asahi.comより・・
村上氏、株情報「聞いちゃってる」
インサイダー取引疑惑の渦中にある村上ファンドの村上世彰氏(46)が5日、これまでと一転して容疑を認める意向を示した。同日午前、東京都中央区の東京証券取引所記者クラブ(兜(かぶと)クラブ)内で急きょ記者会見を開き、1時間20分にわたり語り続けた。「多大なご迷惑をかけ、心からおわびします」と深々と頭を下げ、「ぼくが一生懸命歩んだ兜クラブで皆様に話したかった」とよどみなく言葉をついだ。「物言う株主」として名をはせ、証券界の「プロ中のプロ」を自任する村上氏は、やはり冗舌だった。
予定時間の午前11時より10分ほど前に会見場に姿を現した村上氏は、あふれかえった報道陣をかき分けるように、5分ほどかかって席までたどり着いた。
テレビカメラ40台、カメラ20台、記者100人。一挙手一投足にフラッシュがたかれる。
帰国時にはやしていたひげはきれいにそって、グレーのスーツに青いネクタイ。時折、笑顔を見せながら「もう始めていいですか」と報道陣に水を向ける場面も。
午前11時。村上氏はすっと立ち上がると、インサイダー問題などについて「多大なご迷惑をおかけし、心から深くおわびします」と頭を下げた。続いて「きちっと中身をご説明したい。この場をもって東証での会見は最後にしたいと心に決めてきました」。そう話すと、後は延々と語り続けた。
◇
「今回のインサイダー疑惑は寝耳に水。(検察側が)何のことをおっしゃっているか最初は分からなかった」
村上氏は自らにかけられている容疑についてこう切り出した。
ニッポン放送の問題では「株主として一生懸命やっていた」と釈明。そして、同社の株をめぐるライブドアやフジテレビとの交渉の内容について語りながら、疑惑の核心に触れた。
ライブドアがどこまで本気でニッポン放送株を買い取るのか――に関心があった時に、ライブドア側の考えを「聞いてしまった」と表現。自ら主体的にインサイダー情報を取りに行ったのではない、と言いたげだった。
「聞いちゃったでしょ」。そう検察に言われれば「聞いちゃってるんですよ」。
だから、罪の意識の度合いについては「証取法の構成要件に引っかかるかと言えば、引っかかるかも知れないし、引っかからないかも知れない」となった。
疑惑を潔く認めることへの「迷い」が時折、出た。そんな時は拳を握っていっそう口を大きく開いた。
「聞いたから買ったのではないんです」
「私はもうけようと思ったのではない」
「悔しい。僕もこんなことで……」と口走る。
しかし、最後は自分の「生き方」を主張し始めた。
「証券取引市場のプロ中のプロを自任する私が、万一でも法を犯していいのか。プロ中のプロとして認識が甘かった。罪を甘んじて受けようと……」
「反省する必要がある。そうでないと自分の生き方に反する」
起訴は覚悟の上で、最後の会見と言い切った。
「今日をもってこの世界から身を引きたい」
「人生の中で初めて闘うのをやめたのかなあ」
引退後の話に及ぶと表情を緩めた。映画の制作、小説の執筆、慈善事業と挙げながら、「人生を見つめ直すいい機会。国のお役に立てることは何なのか考えたい」。
1時間20分。最後の言葉では笑いを誘った。
「私を追わないで。証券市場は公平であってほしい。(みなさんも)ルールは守って」
・・・だってさ。村上氏寄りに言えば「聞いちゃった」のに「買って、売っちゃった」のは“ちょとしたミス”だったのかもしれない。でも、旧通産省(現在の経産省)出身で官僚時代は関連法案の立案までやっていたという“証券界の「プロ中のプロ」”を自認するにしてはあまりにお粗末なミス。というか、どうせ儲けるつもりだったんだろう。腹立つね。
ニッポン放送の問題では「株主として一生懸命やっていた」という割には、ライブドアが買い進めて株価が上がったところで売り抜けるというのは「株主として一生懸命やっていた」だなんていうのは詭弁。ライブドアに「一緒にやろう」と言っていたのだから、トンズラされたライブドア側もビックリしただろう。
所詮ファンドなので経営権を取って経営参加なんて面倒なことをするわけがない。単なる脅しの材料のためであって、村上ファンドは山口組んとこの後藤組以上の「経済ヤクザ」じゃないのか?
ファンドのくせに「もうけようと思ったのではない」なんてありえないだろ?もうけようと思ってないのに資金を集めたら背任行為なり出資法違反にも問われるしね。それはない。
一番気にいらないのは、阪神電鉄株の問題でもそうだったが、この人は「法律を破らなければカネを儲けて何が悪い?」と常に開き直っていたが、会社というのは地域社会の一員でもあり、そこで汗を流して働いている社員が一所懸命やって利益を上げている。阪神タイガースには儲けを超えて愛するファンがいる。それを横からカネでほっぺたを引っぱたくがごとく株を買い占めて経営陣に脅しに近い“提案”をし、配当を増やさせようとしたり、何十年もの間に築いてきた不動産資産を切り売りさせて収益を上げさせようとする。で、収益が上がったところで株を売って「はいさようなら」である。一旦保有した会社の資産が後はどうなろうと関係ないのだ。
今回は「ルールを破った」ために捕まったが、もし「ルールを破らなかった」として、また利益を上げつづけていたとしても、村上氏に一言、テリー伊藤の言葉を・・
「あんた!ルールがあってもモラルがないよ!」
慈善事業とか言っていたけど、モラルのない人がやったってそれは「偽善事業」さ。やめときな。