いち気象予報士として、自らへの叱咤も込めて最近考えること
現在の人類に、天気予報は「まったくできてない」。
100点満点でいうと一桁の点数だろう。
タロットカードの方が遥かに当たる。
たとえば雷雨。
「『ゲリラ雷雨』なんていう言葉で煽るのはけしからん。
ちゃんと因果関係もあるし、予報もできるんだ」という意見もある。
でも、「明日、関東では雷雨の可能性が高い」……
この程度の予想であれば、昆虫や鳥類はたぶんみんなできてる。
江戸川区南小岩では、何時から雷雨があるのか。
落雷は何発くらいか。降水量は何ミリか。風は。
これらさえはっきりしていなければ、降られた人はみんな
「ゲリラ的な雨だ」と感じてしまう。
この程度の予報しかできないのだから、初心者に対して
偉そうにできる気象予報士なんて世界に一人もおるまい。
そんな現実とは裏腹に、気象の分野では未だ
「素人が知ったかぶりでテキトーなこと言うな」
みたいな空気が消え残る。
例えば2ちゃんねるの気象版は、春の空のように荒れやすい。
テキトーでも思いつきでもいい、初心者もどんどん参加していいよ、
変なことをがんがん言いなさい、同じ間違いでも納得するまで繰り返しなさい、
そんな和気藹々と話し合う雰囲気がないと
学問はなかなか発展しないのではないだろうか。
※最近は「同じ失敗を繰り返すな」とかセコいことを言う、
ケツの穴が小さい輩がどこへ行っても目立つのが悲しい。
素人がばんばん参加することで発展してきたのが、昆虫の研究だ。
新しいことを発見したり、新種を発見するのも素人が多い。
小学生が新発見をすることもある。
素人も楽しみながら参画し、みんなで盛り上げることに成功した学問の代表である。
昆虫の世界は恐ろしく奥が深い。
ジャングルやセルバで網を振れば、捕まるのはほとんどが新種と見てよい。
はたして、地球上にどれだけ種類がいるのか、見当もつかぬ。
さらに有名種であっても、基本的な生態が今だに謎だったりする。
「分け入っても分け入っても分け入っても分け入っても青い山」
世界中の鳥類を把握している凄い人は存在するが、
世界中の昆虫のことをわかっている人はまずいない。
人間の脳ではたぶん無理。
スーパーコンピュータでも可能かわからない。
だからこそ、人海戦術で昆虫の摩訶不思議に迫る必要があったのだ。
気象現象もべらぼうに奥が深い。
だから、昆虫の研究のように人海戦術で肉薄する必要があるのだ
と思う今日この頃である。
※なぜ天気予報が当たらないか、は小岩寺子屋で!!
(どさくさまぎれの営業、すみませんm(__)m)
http://blog.goo.ne.jp/cameleotino/e/619b01f9abf3edd74536b9cc78168e2c
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