2021年4月27日、表題の発表が北海道大学博物館でありました。
当日の夕方のNHKテレビの番組で視聴しました。その時にブログ作成をしていなかった
ので時期はずれましたが記事を書いて「いきます。
上の写真は経過を説明された北海道大学総合博物館の小林快次教授
この化石は、17年前の平成16年5月に兵庫県洲本市のおよそ7200万年前の白亜紀末期
の地層から、県内の化石の愛好家、岸本眞五さんが発見しました。
その後、兵庫県立人と自然の博物館による調査も行われ、岸本さんが発見したものと
合わせて23点の化石が見つかり、北海道大学総合博物館の小林快次教授らのグループが
解析を行いました。
研究成果は、2021年4月27日(火)イギリスの科学雑誌オンライン公開のScientific Reports誌
(Nature Publishing Group)に掲載されました。
学名はヤマトサウルス・イザナギイ( Yamatosaurus izanagii )と命名
ヤマトは、古代の日本国家を示す「倭(やまと)」を意味し、「イザナギ」は日本の
神話に登場する男神「伊弉諾(いざなぎ)」を指します。
兵庫県・淡路島の洲本市にある白亜紀末期(およそ7200万年前)の地層から見つかった
ことから上記の名前がつけられました。
上の2枚の写真は23点の化石の一部
上の写真は恐竜の歯の部分の化石を手に説明される発見者の岸本眞五さん
平成16年(2004)8月の記者会見
岸本さんは姫路市在住のアマチュア研究家、兵庫古生物研究会代表を務める化石愛好家
上の写真は2021-4-27の記者会見の様子
上の写真はハドロサウルス科の恐竜のイメージ
体長は7~8メートル、重さ4トン~6トンと推定されます。
今回、兵庫県立人と自然の博物館などの研究チームは、歯に他のハドロサウルルス類には
見られない特徴があることなどから新属新種の原始的なハドロサウルス科の恐竜であるとした
上の写真は岸本さんが発見した下あごの一部(長さ53センチ)。歯列の特徴から
新属新種と判明。世界各地で見つかった70種のハドロサウルス類と比較したところ、
ヤマトサウルスはハドロサウルス科の中でも原始型で、肩の骨部分が未発達なことから、
二足歩行だったとみられることも分かった。
上の3枚の写真はNHK Eテレ 7/7(水) 午後1:50-午後2:00 視点・論点「新種の恐竜化石が
教えてくれること」で北海道大学総合博物館教授の小林快次さんが説明に使用されたもの
以下、関連サイトや動画を添付又はリンクしておきます。
【報道関係者向け説明会を実施】淡路島の恐竜化石を新属新種「ヤマトサウルス・イザナギイ」と命名(総合博物館 小林快次教授インタビュー) | 記者発表 | リサーチタイムズ (hokudai.ac.jp)
淡路島で新種の恐竜化石 「ヤマトサウルス・イザナギイ」命名 (c)サンテレビ Gooで共有
臨時展示「ヤマトサウルス・イザナギイ~ハドロサウルス科の繁栄の鍵を握る恐竜~」 - 兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく) (hitohaku.jp)