前回の続きです。
松戸市の、水戸街道沿いにある“蘇羽鷹神社”の境内に入るところです。
お詣りを、と思ったら、左手に“腕用ポンプ保存庫”の大きな文字が眼に入ってのです。「腕」の文字に、一瞬、器の“オワン”を連想してしまったのですが、わんはワンでも、うでの方の「腕」でした。
腕の力を用いて動かすポンプなのです。器のワンは木偏の“椀”でした。“椀用ポンプ”では“何のこっちゃ?”ですから・・・・・・ハィ。
でも、ワンと、ヨウと、ポンプの繋がりは、何か、とても、力が抜ける響きなのです。ワンちゃん用にも思えたり。ここは、やはり、動力ポンプの対義ですから、“腕力ポンプ”の方が、勢いよく水が出そうに感じます。
江戸のむかしの“龍吐水”の兄弟分と思ったら、「腕用ポンプ」は、それなりに災に直接放水して、消火作業が出来る優れものだったようで、地方の消防団では、戦後しばらくは現役で活躍していたようです。
「高度経済成長期」に造られた石碑には、物を大切にしない風潮に怒りを露わにしていますが、「低成長低所得」の時代が20数年続き、この先の見通しも暗く、結果として、碑文の主張は叶えられたようです。
“物質的”に豊かな時代は短く儚く、物質的に貧しい?時代こそが“ふつう”で、正しいのであります。
この頃は、歳の所為で、説教じみた話しになってしまうようです。兎に角、小金消防組第4部の腕用ポンプは大事しましょう。
ヘルメットと云うのか、防火防炎帽子と云うのか、このタイプは小さい頃に、消防署の壁に掛かっていたのを見た記憶があります。
大正12年2月に、の人達の尊い寄付で購入したのです。百年近く前なのです。歳をとると、昔のモノが愛おしくなるのです。
腕用ポンプに見とれてしまいました。蘇羽鷹神社でした。
階段を登り、鳥居をくぐります。
それでは、また次回。