前回の続きではありません。
やはり、ロシアはウクライナに戦争を仕掛けました。
1990年東西ドイツの統一に始まり、東欧の「民主化」と云うか、旧ソ連圏の、チェコ、ポーランド、ハンガリーが99年にNATOに加盟。
91年ソ連邦崩壊、ウクライナ独立。
2014年にウクライナの親ロ政権が倒れ、西欧との緩衝地帯を失い、このままでは、西欧の「民主化」の波は、確実に、ロシア国内に波及すると、反撃の足がかりとしてロシアはクリミヤ半島を併合、ウクライナ東部に侵攻。
ロシアのプーチンは、ウクライナをもう一度、緩衝地帯に戻したいと、当然、そう考えます。
戦争は始めるのは簡単で、しかし、終わらせるには、とても、とても、難しいのが、世間の常識。
しかし、この間の、米国とロシアの情報戦?謀略戦?は、かなり、かなり、激しいものでした。ロシアが追い詰められているのは間違いありません。
私としては、最大の謀略は、ロシアがウクライナに軍事侵攻しても、経済制裁だけで、米軍もNATO軍も直接的に軍事介入しないと、再三、明言していたことです。
これって、プーチンを「誘い込む」ように、誘導しているよう感じました。
ソ連邦の崩壊の弾きがねを引いたのは、ソ連軍のアフガニスタン侵攻でした。親ロ政権を守るためとして、侵攻し10年にわたる泥沼の内戦で、ロシアは、軍事的にも、経済的にも疲弊しました。
「窮鼠猫を咬む」的、ウクライナ侵攻で、再度の、軍事的、経済的に疲弊し、プーチン・ロシアは崩壊なんて、脚本が書かれているような、ないような、そんな気もするのです。
まあ、ウクライナとアフガニスタンとでは、地理的、文化的、経済的、政治的に、かなり異なりますので、アフガンと同じ展開にはなりませんが、それでも、ロシアの攻勢は長く続くと思えません。
アメリカに取っての最大の敵は中国、そのお友達のロシアを叩き、中国を孤立させる、そんな思惑も感じます。
まあ、国際政治です、いろいろな思惑が、いろいろな勢力が、絡み合い、対立し合い、影でつながり合い、もつれ合いです。
しかし、それにしても、それにしても、と、ロシアは、GDPは世界第10位、購買力平価だと6位で、世界を敵に回して闘う為に、国民にかなりのしわ寄せがいっている筈です。
ロシア国民のプーチンに対する不満は溜まっている筈です。いまは、プーチンの強権政治で抑え付けていますが、もう、それほど長くは持たないと思います。
それにしても、ロシアのウクライナ侵攻を知ったのは、本日、4時に起きて見た朝刊でした。
テレビは、朝から晩まで、まったく見ていませんでした。
やっぱり、時々は、テレビを覗かないと。
しかし、これをチャンスとして、中国、北朝鮮の脅威を煽り、対敵基地攻撃能力とか、改憲とか、核武装とか、叫ぶ輩が勢いづくのが心配です。
兎に角、ひとまず、これまで。
それでは、また。