歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

四条河原町の雪駄とルイベと機械鳶

2007年02月05日 | 昔の思い出

雪駄はつま先を浅く入れ、指の真ん中あたりで引っ掛けるように履くのが『粋』な履き方と、聞いたことがありました。

以前、両国の国技館前で「場所入り」する「関取」が、雪駄を「粋」に履いているのを見た事があります。確かに「つま先」に「引っ掛け」ていました。



自分では一度も履いた事はないのですが、「雪駄」についての「思い出」があります。

それは、高校を卒業して「エレベーター」や「立体駐車場」の会社に入って直ぐの頃でした。この会社では「販売、設計、現場管理」が主で、製造と施工は「外注化」していました。

今でもそうなのですが、鉄骨組の大型の機械や装置の工事に携わる『機械鳶』という職種があります。

入社して一年ほどたった頃、大型の立体駐車場の工事で、機械鳶の人に知り合いました。彼はその当時、二十代の後半だったと思います。

ガッチリとした体格で、ヤクザ映画にでてきそうな雰囲気の口数の少ない、和服の似合いそうな人でした。左の二の腕に「彫り物」がありました。

何故か私とは気が合い、よく話しをしていました。
その人が独立して、故郷の京都に帰り、会社を起こしたのです。

四条河原町交差点近くの、河原町通りに面したビルの駐車場の工事で一緒に働いた時のことです。
 
東京の鉄工所で加工された鉄骨が、予定より大幅に到着が遅れ、現場ではやることがなく、「おしゃべり」をして待っている時、何故か雪駄の履き方の話しになりました。

彼の話では・・・・・・、

仕事をする時は、足に力をいれるため、鼻緒に深く指を入れる。このことから、反対に指を浅く入れることは、「仕事はしていない」ことを示すサインになった。

仕事をしていないのは『遊びに人』であり、遊び人は浅く指を入れて履くようになった。いつの時代でも、遊び人が流行を創り、遊び人の着こなしが『カッコイイ』と思われる。

それが粋な履き方として、一般の人達も真似するようになった・・・・・・。

そんな内容でした。彼の話では、東京で修行をしている頃に、鳶の親方から教わったと言っていました。

こんな話しをしながら、資材の到着を待っていたのです。いい時代でした。のんびりしていました。

そうだ! その時、はじめて「ルイベ」を食べたのです。
社長が出張で大阪に来て、京都の現場に立ち寄り、我々に夕食をご馳走してくれたのです。



不思議でした。凍った鮭を薄くスライスしたものです。旨かったです。
今回、「ルイベ」を調べてみたら、「凍った魚」を意味する「アイヌ語」でした。

私のなかでは、「京都」「四条河原町」「雪駄」「ルイベ」は繋がっているのです。

30年以上も昔の話しです。
今度、「刺身用サーモン」を「冷凍庫」に入れて「凍らして」食べてみるかな・・・・・・。おやすみ。。。。。。。 


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