だいぶ前の続きです。
生まれ故郷を目指して高島通りを歩いています。
“大衆食堂”の看板です、“大衆の文字”街で見かけなくなりました。そう云えば“週刊大衆”はいまでも生き残っているようです。ラーメンに定食、ホッピーの貼り紙、竹内食堂です。
何か昔の同級生がオヤジさんとして調理場に立っているような、そんな気がする大衆食堂の竹内食堂。竹内なんて奴が居たような、そんな想いで店を眺めてしまったのです。
久しぶりの“メニューチェック”です。肉豆腐定食が880円で、湯豆腐定食が820円、60円の差が微妙です。私としては肉豆腐です、このところ牛すじを煮込んだ肉豆腐に嵌っているのです。牛すじカレーも作ります、と云う事は、牛すじに嵌っている!
親子丼700円、牛丼玉子付き630円、玉子丼600円、かつ丼800円は、赤字で書かれています。これは店の一押し!でしょうか?どちらかと云うと調理に手間が掛からない?
すべて、下町価格と云うか、東京の外れ価格と云うか、それなりに大衆価格です。私としては、昼には早過ぎるし、小綺麗の対極だし、チェックのみでここはパス。
数軒先にはスナックひろ子。真っ昼間のスナックはどことなく、何となく、 場違いのような、やはりスナックは、ボンヤリとした灯りで、気怠く、不健康感を漂わす夜が似合います。そして、路地の奥がイイです。
スナック“ひろ子”、同級生にそんな女の子が居たよう気がしました。「本日は貸し切りです」の札が掛かっていました。本日は1月7日の土曜日、これは間違いなく新年会。
それにしても、それなりに作られた、貸し切りを告げる札、貸し切りはそれなりに結構あるようです。 ひろ子ママは、それなりに常連さんを抱えている、魅力的な女性のようです。
ふるさと直前です。高島通りの両側はマンションが立ち並んでいるのです。昔は、田圃や、畑や、原っぱで、四方が遠くまで見渡せました。都営三田線が風景を変えました。
こちらは、かなり新築。“コーシャハイム坂下”です。住宅供給公社の分譲マンション?
この辺りには、URとか、民間とか、いろいろマンションだらけなのです。
見えて来ました!歩道橋の先を右に入れば、我が生まれ故郷の、生まれ長屋、木造二階建ての“引き揚げ者住宅”が、むかし、昔、立ち並んでいたのです。
左側に建っているマンションは、懐かしき、かの“渡辺製菓”の工場跡地に建てられたのです。
渡辺製菓と云っても、エノケンのコマーシャルで有名な、“ワタナベのジュースの素ですもう一杯“とか、“お餅も入ってベタベタと二人で食べても50円“のお汁粉の素で有名な、あの渡辺製菓ではありません。後にコビト製菓となった渡辺製菓です。
もしかして、『コビト』はかなり前より“放送自粛用語”だったかも?でも、あの頃は何~にも問題無かったのでした。
懐かしいのは、消防署に、渡辺製菓に、駄菓子屋の“本田さん”です。
今回は、これまで。
前回も書きましたが、今度こそ!間違いなく生まれ故郷に脚を踏み入れます。
それでは、また。