前回の続きです。
春日部大通りを歩いています。
はい、こちら、春日部でもなく、粕壁でもなく、間をとってひらがな表記で「かすかべ整形」です。何か、ちょっと、不思議な感じがする建物です。
直線とアーチが特徴的で、外壁の色は、あまり病院的色使いとは云えず、色と形が際だっています。ホント!見た瞬間!思わず!何だコレ!とシャッターを切りました。
隣の塀際に丸山医院の「診察室」と書かれた案内板が見えます。これも、何か、妙な雰囲気。
フツウは院内に入って、廊下などに、受付とか、レントゲン室とか、処置室とか、採血室とか、診察室とか、掲げられます。外部に診察室と掲げるのはちょっと変。
こんな、塀際を通って行くのも、ちょっと変。
周囲には医院の所有と思われる廃屋に向かいつつある?建物が並び、とても、とても、入り難そう。
午後の診療が4時から始まって、終わるのが6時とは、随分とまあお早いことです。
おしゃれな通りですが、ここだけ、ひと際、異空間。
耳鼻咽喉科だけと思っていたら、通りに掲げられた看板には、風雨に晒されて消えそうな、内科・小児科・外科・レントゲン科・一般外科・整形外科・耳鼻科の文字、耳鼻科だけが黒ペンキで他は青。
医療法人丸山医院の看板は新しそうです。たぶん、昔はいろいろやっていたのですが、いまでは、いろいろな事情で、もしかして、お隣に患者が流れて?、耳鼻科一本で勝負しているのでしょうか。
兎に角、粕壁宿を歩きます。通りの向かいを見ると、「春日屋際物店」の看板が目に入りました。際物店とは?見るのも、聞くのも初めてです。
横断歩道の無いところで、左右のクルマを確認し、お巡りさんの居ないことを確認し、急いで渡ります。
「きわもの」と読むのです。『扱う物は、羽子板、三・五月人形、祝額、表札、ポスター、ちょうちん、仏壇、仏具一式、名入等』と、あります。
ネットど調べると、際物屋とは、『ある時季の、間際にだけ売れる品物。正月の羽子板、3月のひな人形、5月の鯉のぼりなど。「際物商い」』と、ありました。
春日屋さんでは、際物以外も扱っているようです。
それにしても、「際物」と云う言葉からは、あまり正しい?イメージは浮かんできません。
瀬戸際、際どい、危ない、ぎりぎり、すれすれ、情欲、劣情・・・、段々と妖しい処に向かって行くのです。
でも、春日屋際物店は妖しくありません。正しい商いを営んでおります。
本日は、”際”でまとめてみました。
それでは、また次回。