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申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

チプカシベルト編みの雑記帳(2024年夏)

2024-09-22 14:39:57 | 工作
単色もいいかもです。

チプカシ。安くてデザインも豊富なCasio Classicの俗称らしいです。デジタル表示ものは「やや月差があるなぁ」とは思いつつも、中学生くらいのころに憧れていた時計が手を出しやすいお値段。コレもいいな、アレもいいなと思ってしまいます。

7月くらいから、ごついチプカシ用にベルトを作り始めました。作るには作れるのですが、もう少しなんとかしたいと、あれこれやっていました。
先週、「振り出しに戻ってみる」ことにしましたので、早速振り出しにもどってみました。


こんな感じになりました。基本の編みは「1日でつくれるマクラメアクセサリー」Reloj de pulsera rojaの手順82-94の繰り返しです。
唯一違うのは、手順84,90の芯紐、編み紐を入れ替えています。
テキスト通りに行うと綺麗に結び目が揃い、多色時の柄の出方も綺麗なのですが、森のなかまの技量だと、とても難しいのです。今回単色ということもあり、安定して編める方に逃げました。


森のなかまのお相手をしてくれる子の一人です。
カシオのゴツイ時計は、チプカシしか持っていませんが、ベルトの付け根が「ほぞ継ぎ」になっているものが多いようです。ケースとのつながりが綺麗で、一体感があります。樹脂製ならではのカッコ良さだと思います。

ただ、収納するときにベルトをペタンと畳めず場所取りでもあります。どうせ自作するならペタンと折りたたんでコンパクトに収納できたらいいなぁと思うのでした。


バネ棒への紐のセットですが、「ほぞ継ぎ」のためクリアランスが殆どないです。バネ棒を付けた状態で紐を通すのは難しいと思います。なのでこんな風にセットすると体力を温存できるかと思います。

当初は、クシに二つ折りの紐をセットするだけでしたが、作業中に外れたり、バネ棒をセットするときに、紐を押し込んだときに紐が交差したりしてしまいましたので、マステで軽く固定しています。

「紐が交差するくらい別にいいじゃん」

と思われるかもしれませんが、二つ折りが同じ長さなら良いのですが、この編み方は、短長、 長短、短長、 長短と二つ折りにして4本セットしないといけません。
初心者が気を回せる範囲などは、たかがしれていますので、ラクできるところは、ラクをして体力を温存します。


4本セットしたあと、編み紐を追加し、この紐を芯紐にして横方向に巻き結びをしていきました。左右どちらかから初めても良いのですが、結構むずかしかったので、中心から左右に向かうようにしました。


正直難しいです。森のなかまがミサンガを綺麗に作るには修行が必要だと思いました。


裏側は、裏巻き結びの網目がでるのですが、これを綺麗に並べると「えっへん」となるのですが、まだまだです。
何はともあれ、紐を通すのが難しかった課題は、「巻き結びにせず、全ての紐をはさんで、ヒバリ結びまで行う」で回避しました。

先週紹介したカシオポップトーンみたいに、ホゾ継ぎしきではない同じ長さのバネ棒を持つ部品で、予め結んでおくというのも手でしょうか。


今回、遊革(ゆうかく)をリニューアルしました。
最近は、0.7mmの紐で4本の菱形巻き結びにして、テキストにある輪の閉じ方をしています(先週紹介したものです)。

今回編み紐に使っているのは、1.18mmのマイクロコード。できれば、同じ紐で編めると違和感がないかと思います。しかしマイクロコードで菱形巻き結びをすると、えらく太くなってしまいます。また、輪を閉じたときに結び目を小さくしたいので、芯紐は0.7mmの紐を使いたいです。

なので、素直に欲求に従い、芯紐を0.7mmの2本にし、編み紐にマイクロコードで平結びにしました。両端は0.7mmの紐で裏巻き結びにしています。人間、一生懸命求めれば、気づくものであります。


テキスト通り(のハズ)に輪を結びました。とてもコンパクトで強い結び目ができあがります。


右が、編み紐に0.7mm、芯紐にマイクロコードを使って、一部の結びを省略。強度を犠牲にして、結び目を小さくしたものです。応用でもなく、単なる「きづき」でしかありません。しかし初心者が「メインの編み方」だけからではたどり着くのは難しく、外部からの情報がものがものをいうかと思います。そのために教科書があって欲しいと思います。

脱線ついでに。今回お手本としたReloj de pulsera rojaの手順17-25がなぜ必要なのか、最初はわからなかったのですが、寝落ちする前に「あっ!」と気づきました。かなり興奮しました。

森のなかまは、この手のテキストは知りたいことがあると、割と買ってしまうほうで、結構な数を持っていますが、YouTubeの動画を含め、この方法や、先ほど紹介した輪の閉じ方を使われているものは見つけられていません。


同じ紐を使ったので「ういた」かんじは少ないかと思います。

情報の探し方が悪いだけかもしれませんし、エキスパートの方があえて見せるものでもないのかもしれませんが、何かを作ろうとするとき、初心者がかならず「うーん」と悩み、先に進めず「もういいや」となってしまうだと思います。

この辺りのことが、一捻り考えられて、かつ惜しげもなく書かれている「1日でつくれるマクラメアクセサリー」はとっても頼りになるテキストだと思います。高いものではありませんので、これから始められる方は是非お手にとって「こんな風にやるんだ」と発見をして頂ければと思います。もし、全て知っている情報だったら、それはそれで素晴らしいことではないでしょうか。

ちなみに著者のホームページはこちらになります。

anudoさん("Macrame"には魅力的な作品写真があります)

続編でないかなぁ。。


もし、anudoさんの作品を見られたようでしたら、話は現実に戻ります(笑)
「ベルトを折りたたんでコンパクトに収納したい」件ですが、枠部のところにあるようにヒバリ結びのコブを表側にするようにしました。
0.7mmの紐では特に問題はないのですが、1.18mmのマイクロコードで、コブを裏側にすると、ケースと干渉してペタッと畳めなかったからです。


ペタン。これで狭いスペースでも収納できます。安価ゆえ手を出しやすいチプカシですが、収納が少なくても安心して買い増しできるかと思います(笑)

使用した紐
12時側
 90cm x 4本(短:40cm, 長:50cmで二つ折り)
 80cm x 1本(追加紐)
6時側
 120cm x 4本(短:50cm, 長:70cmで二つ折り)
 90cm x 1本(追加紐)

長さは、目的の長さを L とした場合、以下で見積もりました。編み方にもよりますので、余裕をみてください(森のなかま用の備忘録です)。

 短側 = (3 x L + 10cm)
 長側 = (5 x L + 10cm)
 追加紐 = (3 x L x + 10cm) x 2

追加紐でない編み紐は、短側, 長側を足して、準備しやすい長さに切り上げました。
3,5は経験的に得た値で、余裕を持たせています。10cmは作業用です。


色は随分迷いましたが、市販品にもありそうなOlive Drabにしました。他の時計にも使い回しができそうです。汗をかくアウトドア、ミリチックな用途にも合うかもしれません。

9月もそろそろ終盤ですが、まだ暑い日が続くなか、穴だらけのベルトは快適です。水洗いもできますので「蒸れるのが嫌で腕にはなにもつけないんだ」というかたは、是非ともトライしてみて頂ければと思います。

「ベルトだけのために編みを勉強するのは」という方。もっと、もっとステキな作品を販売されている方を見つけました。

Crema miuu_ko 美海さん

展示作品とかみると、自分がやっていることが無駄に思えてくる。。。とか言っていると何事もできなくなります。「先を行く人は、やることをやっている」ということです。

でも、いつかは、こんなの考えて、編めたらいいなぁ、と思います。マイペースで精進します。

それでは!
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地味なことを続けています

2024-09-16 16:59:28 | 工作
21時ごろに何気なく撮ったバンダナ

なんで、こんなもん撮ったんだろう。と思いながら思い返すと、先週は雨が多かったような気がします。バンダナだと早く乾くので、タオルを使っていなかったんだと思います。

寝る。仕事するの繰り返し。毎日の記憶が曖昧になりますが、ワイフが作ってくれる飯でヒット続くのはありがたかったです。我々はこのヒットを「黒閃(コクセン)」と言っています。

ワイフも黒閃を繰り出すなら、森のなかまも繰り出したいです。


長年連れ添っている、カシオポップトーン LDF-51。何気にこの子のベルトが懸案でしたが、(本人が思うに)それなりのものが出来たと思います。

一番厄介だったのは、ベルト幅が20mmなのに、バネ棒部分は13mmの「ほぞ継ぎ」になっていることでした。おまけに、一度バネ棒をセットすると、0.75mmの紐を潜らせるのは、とっても難儀です。ずいぶん寝かせていました。


1,000円台でデザインが気に入った時計があったのですが、針音の大きさに「うーん」となってしまった時計の尾錠の幅が13mmでした。これを利用すれば、狭い場所との格闘に消耗することなく、自由に紐を巻きつけたりできます。
カシオのウレタンベルトのほとんどは「ほぞ」式のようですので、この方法は応用が効くかもしれません。


バネ棒に紐を固定したら、編み込み用の紐の他、作業補佐用にもう一本挟んで、これを巻き結びで結んでいきます。


バネ棒には収まらない紐を、先ほどの2本の紐を芯にして両サイドに追加していきます。
芯と言っても、所詮は紐。強く結んでも、力が加われば曲がってしまいます。が。。


編み紐以外に追加した、作業補佐用の紐にテンションをかければ、形を崩さずに結んでいきやすくなります。
編み終わったら不要になります。抜くと結びが緩むので、キワで切ってしまいます。焼き止めは特にしませんでした。
森のなかま的には、思い描いていたように事が進み、黒閃なかんじでした。

流れが大切です。もう一つの懸案にトライします。


月齢、潮位がわかることから、すっかりお気に入りのWS-1700H
バネ棒は18mmで、ベルト幅は20mm。「1日でつくれるマクラメアクセサリー」で紹介されていた編み方を1.18mmのマイクロコードで編むと、ギリギリこの範囲に収まります。
このベルトは2本目で、編み始めから編み目になるようにしています。猛暑の中でも快適でした。紐を10本使います。

これを、先日紹介した12本のものにしたいと考えていました。


Aが0.7mmのマイクロマクラメコードで編んだ12本のものです。Bのほっそりした部分が、マイクロコードで12本で編んだものです。この時点で26mmの幅になってしまいました。0.7mmの紐では幅16mmなので、「うーん」となり放っておきました。

随分経ってから「0.7mmの紐で16本にしたら?」と思い、Aに4本追加した試作が、後半のぷっくりしたところです。編み方自体なんとかできたので、0.7mmの紐で試作したのがCです。なんか民族衣装のベストの柄みたいになったのは、紐の配置によるものです。


0.7mmを16本も18mmのバネ棒に固定するのは無理があります。黒の紐をスタート直後に追加する事にしました。エキスパートの方だと「これは、こんなカンジで」と思いつくのかもしれませんが、希望する編み方を、どのようにスタートさせれば良いのかを考えるのは難しく、結局手を動かすことになります。


数が多いのは難しそうでしたので、8本に減らしたものでトライしてみました。
右のはカメラ用のフィンガーストラップを0.7mmの紐で作ってみたものです。

色の事を考えなければ、基本的な編み方は同じなのですぐにできたのです、これまたスタートの仕方に悩まされました。ちなみに、編み方自体は有名なようで、後になって動画を見つけました。

Macrame belt. Way of weaving from end to buckle」by Evgenia Garciaさん
※最後にバックルを取り付けるベルトの作り方を紹介されています。

色々得るものがありましたが、まだ消化しきれていないところもあります。考えていると、何もできなくなってしまうので、手を動かしました。


全て0.7mmの紐で、左が12本。残りが16本です。写真では分かりにくいですが、スタートの仕方を少しずつ変えたりしています。しかし、何を変えたのかは覚えていません(笑)

どうやら幅は22mmとなってしまいました。手持ちの尾錠は20mmまでなので、22mmの尾錠を購入するか、途中で紐の本数を減らすなどをすればよいようです。

ただ、どうもベルトが繊細になってしまい、カシオのゴツゴツした時計には合わないような気もしてきました。


というわけで、10本の編み方にもどってみることにしました。BまでのAの区間は、テキスト通りの手順で結んでいます。
これまで森のなかまは、知らず知らずBの区間のやり方で編んでいました。勘違いもありますが、無意識にラクな方に流れたのかと思います。

ABの違いとしては、白の紐の出方が違います。また、Bは結びで編み目をロックするので、比較的難易度は下がります。
一方、Aは巻き付けた紐の摩擦だけで位置を決めるため、強く結ぶとずれたりと、難易度は飛躍的にあがります(森のなかまの場合)

今の森のなかまの技術だとAの編み方でカチッと菱形を出して、編み目、色目を出すのは難しいです。Bの編み方で、単色で編むと、ゴツゴツした時計に合いそうな気にもなってきました。

「よーし、これでいってみよう」と思い、バックルの止め方を確認するため残った紐でゴニョゴニョしていると、真ん中の穴の構造はそのままで、Cのパターンが編めることに気づきました。


左がテキストにあったAの編み方。右が気づいたCのパターンです。
色目の出方もありますが、Cのパターンは真ん中以外の穴を塞ぐ形になります。

編み目が密接することで全体の形を支え合うので、かっちり編んでいけば、綺麗に編めそうです。
でも、ゴツゴツした時計には、ちょっとドレッシーな編み目なのと、蒸れないがウリだった穴がうまってしまうので、使い所を考えたの方がいいのかもしれません。

とはいえ、考えていると何もできなくなるので、手を動かしたいところですが、今週末の体力はこの辺りで切れ、黒閃には至らなかったようです。

それでは!
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今はこんなふうになっています

2024-09-01 21:24:42 | 工作
全部穴が空いているので蒸れが少なく快適(紺色は流水で何度も洗っています)♪

時計のベルトを最初に編み始めた時に購入した、アルバAQPK402。デイトも電波、ソーラもないので安くて、軽くて薄いうえに、針音は静か。おまけに時間のずれが結構少ないです。先週なんだか、この子のベルトを編んでみたいと思いました。

参考にしたのは、こちらの編み方です。

Macrame Tutorial | Easy and Cute Macrame Bracelet Tutorial for Beginners | DIY」 by sainabaftさん

基本今まで作ってきたのとほとんど同じなのですが、サイドに1本足してあることで、丈夫になっているうえ、全ての紐が何かしら巻いてあり、全てが結び目となるため、カチッと噛み合います。工程は増えますが、きっちり編んでいけるので難易度は比較的低くなるようです。その分、綺麗に編むことに集中できるようになります。


動画はブレスレットですので、時計バンドの場合は、こんな風にスタートするようにしました。両端にくる紐は、バネ棒と一緒に巻き付けられて両端に出ています。


左が先にやったものです。矢印の端っこの紐ですが、左が巻き結び1.5回です。通常左右方向に合計2回巻き結びをするのですが、スペースの都合で内側だけ巻き結びにしていました。
やってみると、この結びに関してはこれが都合がよかったので、右のは巻き結びを全てやめて、ヒバリ結びだけにしました。


尾錠部分の編み方も少しリニューアルしました。尾錠との固定を6本にしたかったので、使わない紐を外側に逃しました。
中央側を結ばないのは、尾錠に取り付けるときに紐を通すスペースが欲しかったからです。


金具をつけるとこんな感じになりました。6本でなくて、8本でもよかったかもしれませんね。隠れてしまうところなので、考えるのが後回しになりがちになってしまいます。尾錠はアマゾンより楽天の方が取り扱いが多いようです


遊革(ゆうかく)は4本の菱形巻き結びのものを用意しました。


遊革を輪っかにするときは、こんな風に両端の2本の紐をクロスさせ、それぞれ裏巻き結びにします。


本の菱形巻き結びの両端も裏巻き結びになっているので、このように十時状の結び目となります。十分強度はあるのですが「1日でつくれるマクラメアクセサリー」には、長さを微調整する方法や、さらに強度を上げる終わり方が書かれています。この辺りの事を必要な方は本をお手に取ってみてください。

この本で「何も得るところがなかった」という方はエキスパートの方かと思います。初心者の森のなかまは、この本から沢山の事を学びましたし、まだまだしゃぶり尽くすつもりです。


6時側の先端は、技量的に「なるようにしかならない」のでこんな風になりました。


土曜日にこさえたサンプルです。40cm x 3本、30cm x 3本です。
全国的に雨がすごく、配達の方も大変なので、足りない紐を買い足すのを遅らせるべく、紐をケチっています。

使用した紐:
 12時側: レモンイエロー 74cm x 3, オレンジ 90cm x 3
 6時側: レモンイエロー 96cm x 3, オレンジ 120cm x 3
 紐:マイクロマクラメ (0.7mm)
 尾錠幅: 16mm

サンプルを作ると、大体の仕上がりがイメージできるのはもちろんですが、スタートの部分を作る良い練習になります。昔はかなり面倒に感じたのですが、最近はスッスと始められるようになりました。


AQPK402の良さを改めて認識し、今回購入したAQPK401。全面蓄光(全ルミ)で小っ恥ずかしいくらい光ります。持続時間の捉え方は人それぞれかと思いますが、森のなかま的にはかなり満足です。安いところでは4千円しません。

最初に付属しているベルトは「どうせ取り替えるんでしょ?」みたいなもので、あまり丈夫そうではありません。自分好みのベルトに交換してあげると愛着がわくかと思います。ベルト幅は18mm。アマゾンで調べるとこんな感じでした

よく出来たプラモデルを組み立てるかのように、しっかり編んでいけば、収まるところに収まるような編み方ですので、仕上がりも確りした実用的なものになります。森のなかまのようにマクラメ初心者で「何か実用的なものを」とお探しの方は、是非ともお試しください。

それでは!
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n畳みは終わらない滝の夢を見るのか?

2024-08-16 17:58:23 | 工作
パオーン

夏休みを謳歌しています。

先日作った「三つ畳みで終わる三つ編みサコッシュショルダー」をもう一つ作ってみたところ、もう少し良い方法があることに気づきました。自分を甘やかせますが「気づくことが大切」なのであります。


三つ編みから金具を接続するところです。真ん中の編み紐を金具の下に潜らせます。


潜らせた紐を上に持っていき、残った二つの編み紐を交差させた間に通します。
マクラメやパラコードをやっている人は何かの既視感を覚えることかと思います。


グレーの紐の長さを調整し、金具との位置を決めます。


それでもって、グレーの紐を下に落とします。


結びは作りませんので、適当にテンションをかけながら、三つ畳ができるポジションを作ってください(三つ畳は、前の走行を参照ください)。


三つ編みを芯紐にした三つ畳みが出来上がります。


金具との接続はグレーの一本のみとなります。前回のように3本からげるよりも強度は落ちますが、金具付近がゴチャゴチャせず、すっきりします。また、グレーの紐で金具にテンションをかけられるので、心なしか作りやすい気がします。


こちらが前回紹介した金具の接続です。3本通らないようなケースにも有効かと思います。

先ほど勿体をつけて「マクラメやパラコードをやっている人は何かの既視感を覚える」と書きましたが、やっていることは、「1本」で交差した紐を固定するエンドレスフォールズです。こんな風にも使えるんですね。エンドレスフォールズ自体が色々なバリエーションがあります。

Learn 5 Endless Falls Knot variations - a beginners guide!」by Martyna Craftさん

以前紹介した「お花パラコード」もフリーフォールズが使われていますね。

今回は、三つ編みのプラプラした3本の紐を、一本で金具と接続し、かつ「他の2本とは別の方向に向ける」のに使えました。これにより、身を寄せる場所もなくフラフラしたてしまう紐がなくなり、三つ畳みに入れるのでありました。

なんか、みんな収まるところに収まり、大団円の巻きみたいな感じです。

ちなみに。。


金具を取り除いてみて、紐同士の関係を観察してみます。みんなフラフラしてますね。金具という固い拠り所に寄り添うことで安定していたことがわかります。
ここで、グレーの紐にもう一働きしてもらおうと、巻き結びにしてみます。


今何かになるわけではありませんが、ちょっとウレシイです(笑)。そのうち何かに使える日が来るのかもしれません。


さて、ついでなので4本で行ってみましょう。四つ畳みですが、両手をうまく使ってある程度均等に締めることができますが、更にギューッと締めたい時は、1本ずつ引っ張ることになるかと思います。

この時、素直に紐を引っ張ると、締め込まれたところが凹み、結び目が平らになりません。4本全部を持って上に引っ張るとかも有効ですが、落ち着いて考えてみました。

 ・うまくいかない時は、真ん中に隙間ができる
 ・うまくいかない時は、長方形、楕円になる

矢印のように「畳み込みの回転方向」にも引っ張ってあげると、互いの紐が中心に集まり、隙間ができなくなるようです。全体の摩擦が均等になると、自ずと正方形、円になっていくようです。

もちろん、指で紐を押し寄せる、結び目を平らにする、4本全部を上に持ち上げるなどは、適宜行うことになります。

という、中、上級者の人にとってみれば「当たり前」のことかもしれないようなことを、(随分とまぁ時間をかけて)覚えました。まだ先があるようなきもしています。。

で、エンドレスフォールズですが。。


改めて見ると、エンドレスフォールズでもなんでも無いような(笑)
黄色とグレーの紐を、金具にからげることで進行方向を逆にさせます。


テンションをかけるとこんなかんじになります。角四つ畳みにすると「色がずれそうだな」と思ったので角四つ畳みにしてみます。


天地をひっくり返し、芯紐入りの四つ畳を行います。一応ここれで紐の流れをおさらいしておきます。


角四つ畳みをするとこんな感じになりました。線のところまでが芯となった四つ畳みがあるところで、あとは、バラけた4本の紐を覆い隠すように、四つ畳みをしているため、こんな感じになりました。


金具との接続は対称になっているので、編み手が思うよりは安定しているかと思います。

「芯紐ありのn畳」は、こんな感じで金具に接続できることが分かりました。この夏の収穫であります。


おまけです(全部おまけのような内容で申し訳ありません)。
「なんちゃって3本撚り線」です。調べるとちゃんと3本各々を撚ってから合わせる方法はあるのですが、「なんとなく3本まとまっていれば良い」ようなケースを想定しています。

3本紐を固定し、それぞれの間に指を入れます。


グイッと手首を回します。そいて指を抜きます。これを繰り返すだけです。


綺麗に作るには、それなりに難しいですが「なんとなくまとまっている」くらいのものは作れるようです。
ちゃんとやるなら、3本それぞれに撚りをかけ(本のコードの撚りを意識する必要があります)ていくなど、それなりの道具が必要になりそうです。


冒頭のカメさんですが、0.7mmの紐でも編んでみました。

お正月に親戚が集まって、食事も終わり、まったり歓談中に「これ持ってって!」と袋から出しそうな親族が一人くらいいるかもしれません。森のなかまもその一人でしょうか。

それでは!

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三つ畳みで終わる三つ編みサコッシュショルダー

2024-08-13 14:42:14 | 工作
本題と関係ないですが、初めてのカメさん。

一般的ではありませんが、ズボンのポケットには変色させるために真鍮小物を突っ込んでいる森のなかま。パラコード一本で吊るすような軽快なサコッシュは手放せません。

スマホ、カードケース、カメラ、加熱式タバコなど、日によって組み合わせは様々ですが、便利ゆえ、色々詰め込んでしまい重たくなります。
冬場は良いのですが、夏の薄着のときだと、パラコード1本だとそれなりに喰い込んできます。おまけに真夏の喫煙所は空調もありませんので、発汗でコードの摩擦も増えるので、あまり心地がよくありません。


左は、3/8インチ(約9.5mm)のユーティリティコード。最近スマホホルダーでカッコよく使っているヤングたちを見かけるようになりました。
右は4mmの一般的なパラコードです。これをサコッシュに使っていました。
太くすれば、喰い込みも和らぐだろうと、随分前に購入したのですが。。

太いロープの策端(ロープの末端)の処理は、いい加減に焼き止めすると、バリが結構痛いです。自分が痛いだけならまだしも、これが他の方の肌に触れたりして、ケガをさせてしまうと大変申し訳ないことになります。

このため、完成品として売られているパラコードショルダーは、エンドキャップで覆われているので、安全に使えるようになっています。

ですが、サイズが合うエンドキャップを探して購入する機会を逸してしまい、使わずじまいとなっていました。


ちなみに、こちらは6mmくらいのコードです。焼き止めの形状には気を使います。策端に熱収縮チューブやテープどめしてから切ればよいのかもしれませんね。

ただ、太いロープはそれなりに重さも増えてきます。扱いやすい4mmのパラコードで、適当に重さを分散できるような、平べったくて、アタリの柔らかいショルダーコードを作れないかなと、ぼんやり考えるようになりました。

「平結びでよいのでは?」と思いましたが、作り方や、感じ方の違いはあるかと思いますが意外に結び目のアタリがあるんです。
ここは、結んでいない、シンプルな三つ編みとかでやってみたいなぁと思いました。


シンプルながらも、味わい深い三つ編み。詰め込んで良し、緩やかに交差させてよし。平たく結び目がないので、とってもしなやか。ただ、終わり方が結構限られてしまいます。


「ひと結び」で終わるパターンです。手軽で確実です。あとは「まとめ結び」や金具を使うのも一般的ですよね。

四つ組み四つ編みなどは、四つ畳みで処理する方法もあるんだけど」なんて思って、それ以上さきには進まなかったのですが、ある日思うのです。

「あんまり見かけないけれど、三つ畳みでもいいのかな?」


あまり有名ではありませんが、3本でも畳みができます。三つ編みからの紐の流れに倣い、なるべく当分割になるような位置にもっていきます。


水色の紐を「お隣の」グレーの紐に乗せています。この写真では、紐の進行方向の関係で、時計回りになったようです。


グレーの紐を「お隣の」黄色の上に乗せます。


黄色の紐を「お隣の」水色の紐のループに通します。「n畳み」はお隣の紐に重ねて、最後は最初の紐のループに通せばよいわけです。


一番最初の結び目はバランスをとるのが難しいですが、こんな風に3本の紐が畳み込まれます。


結び目ごとに時計回り、反時計回りをスイッチすれば、角状になります。
結び目を同じ方向(時計回りで始めたら、ずっと時計回りで結ぶ)にすると、結び目は回転していき、円筒状になります。「丸畳み」と呼ばれるものです。


力加減や紐の回し方でも変化しますが、平結びみたいな結び目がでてきました。面白いですね(面白いかどうかは個人差があります)。

これが「三つ畳み」だと思います。歯切れが物言いなのは、あまり一般的な用語ではないようです。
むしろ、三つ打ちロープの策端止めで「クラウンノット」の方が通りが良いのかもしれません。


さて、三つ畳を使って金具に固定してみます。
紐の流れる方向に沿って、金具にからげます。からげたところを指で押さえながら、天地をひっくり返し、三つ編み部分を芯にして、三つ畳みをかけていきます。

写真で載せても良いのですが、芯がある分、画的に逆に分かりにくくなりました。「n畳みはお隣の紐にからげて、最後にループに通す」を念頭において「あれ〜?」とか「あっ」とか言いなが結んでもらえればと思います。


三つ畳みだけで終わるなら、ここまです。今回は、ウォールノットで止めました。三つ編み部分を芯とした、芯入りのウォールノットですが、工程は変わりません。


こちらが、できあがりです。最初からトリコロール配色のパラコードがついていたサコッシュでしたので、こんな配色にしてみました。

「なんだか、飛行機にのったらもらえたみたいのみたい」とワイフ
エアフランスのノベリティとか?」と森のなかま

おりしもピーターバラカンさんのウィークエンドサンシャインでかかっていた「愛のテーマ」を歌い出す夫婦。夏です。


6mmのコードのものと比べてみます。手前味噌ですが、薄い分、取り回しもしやすいような気もします。

というわけで(きっと誰かやっているはずだと思いますが)三つ畳みで終わる三つ編みサコッシュショルダーの紹介でした。


差し込む夕陽が護岸のブロックを浮き上がらせるのが、なかなかステキです。
河原おさんぽにも使ってみましたが、結構快適に感じました。


電線でチュンチュンお話をするスズメさんのペアの影。暑さで遠出をするのは敬遠していますが、それなりに近場で楽しみを見つけております。


最近では珍しく一雨あった時の空模様。いろいろ物事は極端になってきております。


先日お昼にたべた「いなげや」のオコワ。子供の頃は「としより」の食べ物だと思いましたが、今は凄まじく美味しく感じます。そういう年齢なのでしょうか。たまらんです。


最後に。冒頭のカメさん。昔だったら「難しそう」と思ったのですが、今は少し経験を積みました。色々な方が紹介されていますが、こちらの方の動画を見て作りました。

 「DIY マクラメ キーホルダー カメ |ステップバイステップの簡単なチュートリアル」by Kreasi Ernyさん

動画リストを見ると、カメさんの紹介は幾つかあります。より良い方法、別な方法があると紹介してくれる方がいるからこそ、森のなかまもチャレンジできるわけであります。とってもありがたい事だと思います。

動画では3mmのコードで紹介されていますが、マイクロコード(1.18mm)を使いました。50cm x 6本、80cm x 1本で、全長4cmくらいのカメさんが誕生しました。6本の紐は全て真ん中で折って編み始めればOKです。

頭のところに紐を通せるようになっているます。スーマホのチャームにして、指の間に挟めば、脱落防止にも使えたりするかもしれません。

でも、単純にかわいいので、手のひらでコロコロしてみてください。

それでは!

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