単色もいいかもです。
チプカシ。安くてデザインも豊富な
Casio Classicの俗称らしいです。デジタル表示ものは「やや月差があるなぁ」とは思いつつも、中学生くらいのころに憧れていた時計が手を出しやすいお値段。コレもいいな、アレもいいなと思ってしまいます。
7月くらいから、ごついチプカシ用にベルトを作り始めました。作るには作れるのですが、もう少しなんとかしたいと、あれこれやっていました。
先週、「
振り出しに戻ってみる」ことにしましたので、早速振り出しにもどってみました。
こんな感じになりました。基本の編みは「
1日でつくれるマクラメアクセサリー」Reloj de pulsera rojaの手順82-94の繰り返しです。
唯一違うのは、手順84,90の芯紐、編み紐を入れ替えています。
テキスト通りに行うと綺麗に結び目が揃い、多色時の柄の出方も綺麗なのですが、森のなかまの技量だと、とても難しいのです。今回単色ということもあり、安定して編める方に逃げました。
森のなかまのお相手をしてくれる子の一人です。
カシオのゴツイ時計は、チプカシしか持っていませんが、ベルトの付け根が「
ほぞ継ぎ」になっているものが多いようです。ケースとのつながりが綺麗で、一体感があります。樹脂製ならではのカッコ良さだと思います。
ただ、収納するときにベルトをペタンと畳めず場所取りでもあります。どうせ自作するならペタンと折りたたんでコンパクトに収納できたらいいなぁと思うのでした。
バネ棒への紐のセットですが、「ほぞ継ぎ」のためクリアランスが殆どないです。バネ棒を付けた状態で紐を通すのは難しいと思います。なのでこんな風にセットすると体力を温存できるかと思います。
当初は、クシに二つ折りの紐をセットするだけでしたが、作業中に外れたり、バネ棒をセットするときに、紐を押し込んだときに紐が交差したりしてしまいましたので、マステで軽く固定しています。
「紐が交差するくらい別にいいじゃん」
と思われるかもしれませんが、二つ折りが同じ長さなら良いのですが、この編み方は、短長、 長短、短長、 長短と二つ折りにして4本セットしないといけません。
初心者が気を回せる範囲などは、たかがしれていますので、ラクできるところは、ラクをして体力を温存します。
4本セットしたあと、編み紐を追加し、この紐を芯紐にして横方向に巻き結びをしていきました。左右どちらかから初めても良いのですが、結構むずかしかったので、中心から左右に向かうようにしました。
正直難しいです。森のなかまがミサンガを綺麗に作るには修行が必要だと思いました。
裏側は、裏巻き結びの網目がでるのですが、これを綺麗に並べると「えっへん」となるのですが、まだまだです。
何はともあれ、紐を通すのが難しかった課題は、「巻き結びにせず、全ての紐をはさんで、ヒバリ結びまで行う」で回避しました。
先週紹介したカシオポップトーンみたいに、ホゾ継ぎしきではない同じ長さのバネ棒を持つ部品で、予め結んでおくというのも手でしょうか。
今回、遊革(ゆうかく)をリニューアルしました。
最近は、0.7mmの紐で
4本の菱形巻き結びにして、
テキストにある輪の閉じ方をしています(先週紹介したものです)。
今回編み紐に使っているのは、1.18mmのマイクロコード。できれば、同じ紐で編めると違和感がないかと思います。しかしマイクロコードで菱形巻き結びをすると、えらく太くなってしまいます。また、輪を閉じたときに結び目を小さくしたいので、芯紐は0.7mmの紐を使いたいです。
なので、素直に欲求に従い、芯紐を0.7mmの2本にし、編み紐にマイクロコードで平結びにしました。両端は0.7mmの紐で裏巻き結びにしています。人間、一生懸命求めれば、気づくものであります。
テキスト通り(のハズ)に輪を結びました。とてもコンパクトで強い結び目ができあがります。
右が、編み紐に0.7mm、芯紐にマイクロコードを使って、一部の結びを省略。強度を犠牲にして、結び目を小さくしたものです。応用でもなく、単なる「きづき」でしかありません。しかし初心者が「メインの編み方」だけからではたどり着くのは難しく、外部からの情報がものがものをいうかと思います。そのために教科書があって欲しいと思います。
脱線ついでに。今回お手本としたReloj de pulsera rojaの手順17-25がなぜ必要なのか、最初はわからなかったのですが、寝落ちする前に「あっ!」と気づきました。かなり興奮しました。
森のなかまは、この手のテキストは知りたいことがあると、割と買ってしまうほうで、結構な数を持っていますが、YouTubeの動画を含め、この方法や、先ほど紹介した輪の閉じ方を使われているものは見つけられていません。
同じ紐を使ったので「ういた」かんじは少ないかと思います。
情報の探し方が悪いだけかもしれませんし、エキスパートの方があえて見せるものでもないのかもしれませんが、何かを作ろうとするとき、初心者がかならず「うーん」と悩み、先に進めず「もういいや」となってしまうだと思います。
この辺りのことが、一捻り考えられて、かつ惜しげもなく書かれている「1日でつくれるマクラメアクセサリー」はとっても頼りになるテキストだと思います。高いものではありませんので、これから始められる方は是非お手にとって「こんな風にやるんだ」と発見をして頂ければと思います。もし、全て知っている情報だったら、それはそれで素晴らしいことではないでしょうか。
ちなみに著者のホームページはこちらになります。
anudoさん("
Macrame"には魅力的な作品写真があります)
続編でないかなぁ。。
もし、anudoさんの作品を見られたようでしたら、話は現実に戻ります(笑)
「ベルトを折りたたんでコンパクトに収納したい」件ですが、枠部のところにあるようにヒバリ結びのコブを表側にするようにしました。
0.7mmの紐では特に問題はないのですが、1.18mmのマイクロコードで、コブを裏側にすると、ケースと干渉してペタッと畳めなかったからです。
ペタン。これで狭いスペースでも収納できます。安価ゆえ手を出しやすいチプカシですが、収納が少なくても安心して買い増しできるかと思います(笑)
使用した紐
12時側
90cm x 4本(短:40cm, 長:50cmで二つ折り)
80cm x 1本(追加紐)
6時側
120cm x 4本(短:50cm, 長:70cmで二つ折り)
90cm x 1本(追加紐)
長さは、目的の長さを L とした場合、以下で見積もりました。編み方にもよりますので、余裕をみてください(森のなかま用の備忘録です)。
短側 = (3 x L + 10cm)
長側 = (5 x L + 10cm)
追加紐 = (3 x L x + 10cm) x 2
追加紐でない編み紐は、短側, 長側を足して、準備しやすい長さに切り上げました。
3,5は経験的に得た値で、余裕を持たせています。10cmは作業用です。
色は随分迷いましたが、市販品にもありそうなOlive Drabにしました。他の時計にも使い回しができそうです。汗をかくアウトドア、ミリチックな用途にも合うかもしれません。
9月もそろそろ終盤ですが、まだ暑い日が続くなか、穴だらけのベルトは快適です。水洗いもできますので「蒸れるのが嫌で腕にはなにもつけないんだ」というかたは、是非ともトライしてみて頂ければと思います。
「ベルトだけのために編みを勉強するのは」という方。もっと、もっとステキな作品を販売されている方を見つけました。
Crema
miuu_ko 美海さん
展示作品とかみると、自分がやっていることが無駄に思えてくる。。。とか言っていると何事もできなくなります。「先を行く人は、やることをやっている」ということです。
でも、いつかは、こんなの考えて、編めたらいいなぁ、と思います。マイペースで精進します。
それでは!