森のなかまには懐中電灯にしか見えないシルエットですが何に見えますでしょうか。
ムシムシするものの北風が吹くとちょっと肌寒さを感じるような、でもやっぱり暑いかな。こういう時に体調を崩しがちなので注意したいですね。いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は先日
マニアックギアさんで
銅虫を購入した際「S1Rで何か書いてみてください」と依頼された
OLIGHT社の
S1Rを紹介したいと思います。
実は最近自分が購入した懐中電灯の紹介もままならないのでモニターは極力お断りするようにしていました。ただS1Rについては好感をもちながらもわざわざ本体で充電する懐中電灯は購入にいたらなかったので良い機会なのでお話を受けさせて頂きました。
「他に何も用意しなくても手にしたその日から小型で高性能な懐中電灯を楽しめるキット」
これまで専門メーカーが作った懐中電灯を使ったことがない方にこそ勧められそうだなぁというのが到着するまでのイメージでした。ちょうど以前紹介した
LUMINTOP社のSD miniの小ちゃい版みたいな感じでしょうか。
ちなみに、S1Rは9/12時点で
マニアックギアさんには入荷していません。それなのに。。。商売っ気がないというか。。
ブログといい好きになりました。なので
リンクも多めに貼っておきます(笑)
電子タバコもそうなのですが現代の中国製品のパッケージはなかなかの凝りようです。S1Rのパッケージは開けながら「はーん」と思ってしまいました。まずアクセサリが入った黒い箱に懐中電灯がへばりついた台紙が突き刺さっています。これをスコッと抜きます。
S1Rのクリップは深々とさせるよう折り返し部分が前に飛び出しているのが特徴です。そのクリップとボディの間に隙間があり、この部分が台紙の切り欠きにハマっているので矢印の方向にズリッと移動させます。
そして。。クリップ本来の止め方で止まっている台紙から引き抜くと懐中電灯を取り出すことが出来ます(笑)
結束バンドとかテープで止めることなく確りと懐中電灯を固定できて台紙も無駄に大きくせずと。。よく考えられたパッケージングだと感心してしまい写真に撮ってしまいました。
最近やたらゴージャスなパッケージが多くて「うーん」と思っていたのですが。。もちろんS1Rもそれなりに過ぎているのかと思いますが。。こういった工夫をみせられるとパッケージデザインにお金を回せるだけの体力があるんだなぁと思うのであります。まぁ。。わからないと外しにくいんですけどね(笑)
はい。ようやく懐中電灯です。全長66ミリ。小ちゃいです。そのくせ黒づくめでカッコつけているのに何だか可愛いところがカワイイです。アルミ製に
ハードアノダイズド(HA)という表面が硬くなる処理がされていて塗装などに比べスレ傷などに断然強いのであります。軽いけれどやわらかいアルミを強くするので金属製の懐中電灯には好都合な加工です。
スイッチと風防の周辺は綺麗な青色で仕上げられています。PVDコートという蒸着処理なのだそうです。
実際手にしてみると。防災、災害時にしか使わないのが勿体無くなるかと思います。常日頃持ち歩いてみて誰か人前で使ってみたいと思わせるようなそんな造りです。
「暗くて見えないんだけどぉ」
「はい」プチッとスイッチオン。
「おーっ、ありがとう。。でも懐中電灯なんて持ち歩いてるの?」
「プレゼントされたんで」
「あれ。。なんかカッコいいね。。しかも小ちゃいのに無茶苦茶明るくない?」
森のなかまが持っているBATONシリーズです。リレーのバトンのような形からシリーズの名前が付いているんだと思います。左から単3電池型を使用する
S1A, S1R,
S1 Tiとなります。S1 TiとS1Rは16340という同じ大きさの電池を使います。
最近のBATONシリーズについてもっと知りたい方は
doormanさんのroomX.jpさんをご覧ください。毎回丁寧でニュートラルなレビューには頭が下がります。。
「
OLIGHT S1・S1A・S2・S2A BATON / TIR-Lens model ・・・照タイム」
さて。。話を戻して(笑)小ちゃいのに無茶苦茶明るいのはちょっと普通とは違う電池を使っているからであります。リチウムイオン充電池といってスマホやシェーバー、デジカメ等に入っているやつです。当然充電しないと使えないのですが、何故か懐中電灯の世界では電池と充電器は自分で用意するのが当たり前な世界です。
というのも普通と違った電池といえど専用電池でもなく汎用電池のためわざわざ充電器をつけずとも別売りの充電器を一つ買ってそれで充電する方が費用が安く済みます。
でも、いまや時代はUSBで充電する時代であります。S1RはUSBを使って汎用的なリチウムイオン充電池を充電できキットになっているので他に何も用意する必要がありません。
S1Rの充電はこのお尻から行います。あれ?USB端子の差し込み口がありませんよね。はい。差し込み口はなく。。お尻に懐かしいポキールよろしくペタンと充電器を貼り付けて充電します。ポキールと違うのは磁石の力を使うところにあります。
出荷時は電極に絶縁フィルムが挟まっているので後ろのキャップを外して取り外してください。ボディにはOリングと呼ばれる輪ゴムみたいのがくっついています。防水のカナメとなります。
予備のOリングが付属しないのはちょっと何ですが充電式なのでそう何度も開け閉めをしないから問題はないかと思います。
Oリングが劣化しないように半年くらいおきにテイッシュや綿棒等で汚れをとってから白ワセリンなどを塗ってあげると長持ちします。
電池はプラス側がお尻に向くように入れます。S1Aは逆なんですけどね。。
ちなみに付属の電池はIMR 550mAhと容量は小さめですが5Cのハイドレインタイプです。リチウムイオン充電池の運用になれていない方でも安全に使える堅実な選択だと思います。
一応KeepPower16340(プロテクト付き)も入りましたが最高照度での使用を考えるなら付属の電池、またはIMR16340を追加したいものです。
充電中は赤いランプが付きます。充電時間は供給電源により左右されるかと思います。
充電し始めたので
トラちゃんはどこかに行ってしまいますが、充電したまま外出したりしてはいけません。ウルサイ野郎かもしれませんが会社の安全衛生委員会の報告を読むと充電は本来危険が伴うものだそうです。
電源はUSB電源を供給できればモバイルバッテリ、パソコンなどなど色々なもので出来ます。
充電している間に操作方法など。。書く側としては面倒なこと(笑)を書いてしまおうかと思います。
操作はこのスイッチ一つで行います。
消灯中にクリックすると前回消灯した時の明るさで点灯します。
点灯中に長押しすると1秒ごとに明るいモードになります。好みの明るさになったらスイッチを離すと明るさが固定されます。あっ、もちろん一番明るくなったら暗いモードになりますからね。
点灯中にクリックすると消灯します。
基本操作以上であります。小気味よく「ハイッハイッハイッ」と調光できるのが気持ちよく操作できるかと思います。
基本的な使い方だけでも十分なのですが。。。他にも操作があります。長ったらしいので配光のところまで読み飛ばして頂いた方がよいかもしれません(笑)
消灯中に長押しすると通常の調光では選べない「moonモード」という最も暗いモードで点灯することができます。暗い灯りなんて何の役にたつんだい?と思われるかもしれませんが、暗闇に目が慣れているときに急に明るい光を見ると「うわっ」とならずに済みます。隣で寝ている人を起こさずに最低限の明るさで行動したりと思っている以上に便利なんです。
不要な人には不要ですので「長押し」という一手間かかる操作に隠し込んでいるんだと思います。
面白いのは通常調光では選択できないmoonモードですが、このモードで消灯するときちんとメモリされます。以前のモデルではmoonモードばメモリされずmoon以前にメモリされたモードで点灯したりしていました。こっちは。。
そんな昔の事おぼえてないよ
と思っていっても懐中電灯は執拗に覚えていたのに対してなんだか付き合いやすくなりました(笑)
OLIGHT BATONシリーズは反射鏡ではなくレンズで大きめな見やすいスポットを作り出します。遠距離を望まなければとても使い易いものだと思います。
更に。。つづきます。。
消灯からダブルクリックすると一気に最大照度で点灯します。
消灯、点灯中に3回以上連打すると最大照度でチカチカとストロボ点滅になります。暗闇でこれを正面から喰らうと一瞬行動不能になります。過信は無用ですが逃げ出すタイミングを作るようなものだと思ってください。
点灯中にダブルクリックすると3分または9分後に消灯するタイマーモードになります。タイマーモードにした時に懐中電灯が「あいよ!」と1回点滅すると3分。「あいよ!あいよ!」と2回かい点滅すると9分後に消灯します。3/9分の切り替えはダブルクリックで行います。
点灯中のダブルクリックという駅前の一等地のようなショートカット操作に割り当てるような機能ではないと思うのですが先日寝床に入る時に3分モードで読書灯のスイッチを探しました。こういう使い方をする人が何人いるかはわかりません(笑)
「トン、ツー」と二回目のクリックで長押しすると減光するようなUIとかでもよいのかなぁと思いつつも「いつかタイマーモードを活用してやる」といった前向きな人生も良いのかもしれません。
ちなみに「moonモード」で点灯したまま更にスイッチを長押しし続けると「ロックアウト」にすることができます。運搬中にスイッチが押されても点灯しないようにするものです。S1Aはこの機能がありませんが電池キャップを少し緩めれば物理的にロックアウトすることができます。
ロックアウト中にスイッチを押すと写真のようにスイッチが赤く光ります。
ロックアウトを解除するには長押しをします。「moonモード」で点灯します。
不透明な黒いゴムのようなスイッチが赤く光るの新鮮です。いろんなものが仕込んでありますね。。ちなみにこのスイッチ。。
電池が減ってきたときも赤く光るのですが。。点灯する条件がタイトなのか森のなかまも1週間使って一度しかありません。
さて配光を見て頂きたいと思います。ついでなのでS1Aのものも合わせて載っけておきます。S1Aは1.5(1.2V)は4モードです。一番左側が消灯時長押しのmoonモードです。
S1R: mode5: 0.5Lumens(15Days), mode4: 12Lumens(33H), mode3: 60Lumens(4.5H), mode2: 300Lumens(60M), mode1: 900-300Lumens(0.5M-55M)
S1A 3.6V: mode5: 0.5Lumens(15Days), mode4: 5Lumens(60H), mode3: 50Lumens(6.5H), mode2: 220-100Lumens(100M-10M), mode1: 600-300Lumens(1M-60M)
S1A 1.5V: mode4:0.5Lumens(20Days), mode3: 5Lumens(75H), mode2: 50Lumens(4.5H), mode1: 220-100Lumens(12M-80M)
mode1などで「900-300Lumens(0.5M-55M)」と表記しているのは最初の30秒は900ルーメン。その後300ルーメンに落ちて55分点灯しているという意味です。
サーチライトのように遠方を照らすようなものではなく、綺麗な大きなスポットで近場や中距離を照らすのに適した配光になっています。歩行を前提とすれば60ルーメンくらいが使い出があるかと思います。このモードはほとんど熱くならず感覚的にもメーカが掲示する点灯時間(ランタイム)はあったと思います。
荒いPWMのようなチラつきも感じられずかなりレベルの高い内容だと思いました。
さて。。長々した説明と地味な画が続きましたので(笑)連中に出てきてもらおうかと思います。
個人的にはちょっとケーブルが長いような気もしますが短すぎるのも困りものでこんなところに落ち着くのかと思います。
トラんくんも久しぶりの登場です♪
しっかりしたストラップが付属します。ボタン付きのストッパーが付いているので手首に通して長さを調節すればスッポ抜けるようなこともないです。
OLIGHT社のストラップではもう当たり前のようになった穴通し用の針金も付属します。細かい配慮ですよね。
S1Rには袋が付属します。多分充電ケーブルを入れておく袋かとおもいますが「とりあえず付けておきましたよ」的な「なんだかなぁ」といった気の抜けたものではなく結構洒落たものです。
キツキツに作られていないので他にも色んなものを入れておけるかとおもいますが、充電器にも磁石がついていますので磁気を嫌うものは一緒に入れない方がよいでしょう。
さて。。赤いランプが緑色になりました。充電完了です。
森のなかまは電子タバコに懐中電灯とたくさん電池を使うので充電専用機で充電してしまいますが、そういった機材や電池を別途用意しなくてもスマートに高性能な懐中電灯を使えるキットはやはり魅力的だと思いました。
これから日が落ちるのが早くなる季節になります。お出かけの時にポケットに忍ばすのはもちろん。仕事や部活で遅くなる娘さん。川原に夕日を見にでかけるのが好きなお婆ちゃんのポケットにいかがでしょうか。
それでは!