裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

ああパリの3日間・・・②

2008年12月12日 | 
今日はおのぼりさんコース、エッフェル塔、そしてセーヌ川クルーズから。居ながらにしてパリの代表的風景画が窓の外を流れる。東京に長く生活していて東京タワーに行った事がなかった。果たしてパリジャン・ジェンヌはエッフェル塔に行くのだろうか?上陸後オペラ・ガルニエ(オペラ座)に当日券を買いに行く。今日の演目はベートーベン、フィデリオ。ラッキー、2枚手に入れることができた。オペラ通り界隈は日本理店が多い。旅行中に日本料理が食べたくなることはなかったが・・・適当に寿司屋に。うわさ通り、多くの日本料理店は中国人が経営、ここも日本人の顔をしたウエイトレスはまるで日本語が通じない。キリンビールに握りずし。ああ、客は覚束ない手つきで寿司を食べ、スプーンでお椀の味噌汁を飲んでる・・・
メトロでオルセーへ。教科書で見慣れたあの印象派の絵画が無防備に手の届くところにある、ある、ある。ミレー、晩鐘、落穂拾い、ゴッホ、自画像、ルノアール、ムーラン・ド・ギャレット、ゴーギャン、タヒチの女・・・(枚挙に遑がないのでやめる)そんな名画に立ち止まる人もまばら。9月、上野の大混雑の中で見たコローの絵を再びパリで独占して見ている贅沢・・・
残念な事、それはオランピアがなかった、一番見たかったオランピアが貸し出し中だったのだ・・・セーヌ川を渡りコンコルドからロワイヤル通り、昨日は立ち並ぶ人で溢れていたLaduree、今日は空いている。マカロンと思ったが店内に入るやショソン・オ・ポンムが目に飛び込む。求めていた寒いリンゴの季節、ノルマンディーの味、フランスの香り・・・ラデュレのショソン・オ・ポンムの目を見張る美味しさ。ギャラリー・ラフィエットでゆっくり買い物。マキシムで軽い夕食後、オペラ座へ。
醜悪とも思えるほどのゴテゴテした装飾。開演、フィデリオ序曲、ホールが鳴る。やがて興奮は弛緩に、夕食のワインの酔いか、疲れか、瞼が落ちる。舟をこぐ。ベートーベンが鳴る。目覚める。天井画のシャガールを見上げる。また快い眠り・・・隣の女房も同じ状態のよう。オペラを聞きながら居眠りするこの贅沢・・・
メトロでホテルへ。回数券カルネもちょうど使い切った・・・
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