裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

2021年02月02日 | 本を読む

夕食前、必ず入浴の習慣、スマホは脱衣場に置き、Tao Tronic BluetoothスピーカーTT-SK09

(防水、シャワーがかかっても問題ない。充電MicroUSBを壊し2台目、現在は販売中止)

を風呂場に持込み、朗読を聞きながら3,40分は入る長湯。

最近では、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を聞き、浴槽から出られなくなるほど感銘を受ける。

単行本は1939年(昭和14年)に出版された名著と知りつつも一度も読んだことがなかった。

蔓延するグローバリズム、グローバリゼイションによって得られたもの、

反面失ったもの、世界中の国家、民族の芸術、建築、文学、美意識、文明、社会システム、思想、

諸々がずたずたにされてしまっている悲惨な現状にあることも意識しなければならない。

この書は日本人としての拠り所、大切なアイデンティティを改めて気付かせてくれる日本人たるもの必読の書である。

書は「試しに電燈を消してみることだ」と結んでいる。

今度、私は骨董店巡りして古い趣ある燭台を探し求めたい、と思う。

朗読 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

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