先日、お気に入りのDVDで『サボテン・ブラザース』を紹介したときに、少しだけコルトM1847ウォーカーの話を書いたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。銃身長9インチ、重量が2kgを超えるという巨大なリボルバーなので、大柄なアメリカ人の役者でもあの銃を持って様になる方は少ないですね。
あの銃が登場した映画といえば、やはり1969年の『勇気ある追跡』と、1976年『アウトロー』の2本を挙げないわけには行きません。
先日、NRAのミュージアムで映画に使用された銃が展示してあるコーナーを見学したときにも、やはり一際目立つ場所にこれが展示されていました。『アウトロー』でクリント・イーストウッドが使用したウォーカーです。右端に写っているコルトM1849ポケット(『リバティ・バランスを射った男』で使用された銃) と比較すると、その大きさが良く分かります。
でも解説を読んでビックリ。何とこの2挺、『勇気ある追跡』でキム・ダービーも使用した(撃った反動で井戸に落ちるシーンが印象的)と書かれているではないですか!。製作年度が結構離れていたので、まさか両方の作品で同じ銃を使用していたとは夢にも思ってもいませんでしたよ。
当然のことながら、これら銃は貴重なオリジナルではなくて、イタリア製のレプリカをベースにして時代付けしたものです。よく見ると、右側の銃はローディング・レバーの先端にM1848ドラグーンと同じようなロックが追加されているし、シリンダーもシリンダー・ストップのリセスが丸ではなく四角、つまりセカンド・モデル以降のドラグーンの物を流用していました。恐らく小道具として修理しながら使用している間に、こんな中途半端な仕様になってしまったんでしょうね。
さらに、シリンダーの後部やリコイル・シールドの凹部などからも分かる通り、オリジナルのパーカッション式ではなく、金属薬莢式(ファイブ・イン・ワン・ブランク仕様)に改造してありました。やはり撮影の手間を考えれば金属薬莢式のほうが楽なのかな?。
ウォーカーが登場する西部劇というと、もう一つ1989年のTVシリーズ、『モンタナへの夢』を忘れるわけには行きません。でも、まさかあの作品の中でロバート・デュバル(そういえば、『勇気ある追跡』にも悪役で出演していましたね)が使用していた銃も、これと同じっていうことはないだろうなぁ。
さて、次回は『勇気ある追跡』つながりで、ジョン・ウェインのウィンチェスターM92にしようか、 『アウトロー』つながりで、クリント・イーストウッドのS&W M29にしようか・・・・・・
あの銃が登場した映画といえば、やはり1969年の『勇気ある追跡』と、1976年『アウトロー』の2本を挙げないわけには行きません。
先日、NRAのミュージアムで映画に使用された銃が展示してあるコーナーを見学したときにも、やはり一際目立つ場所にこれが展示されていました。『アウトロー』でクリント・イーストウッドが使用したウォーカーです。右端に写っているコルトM1849ポケット(『リバティ・バランスを射った男』で使用された銃) と比較すると、その大きさが良く分かります。
でも解説を読んでビックリ。何とこの2挺、『勇気ある追跡』でキム・ダービーも使用した(撃った反動で井戸に落ちるシーンが印象的)と書かれているではないですか!。製作年度が結構離れていたので、まさか両方の作品で同じ銃を使用していたとは夢にも思ってもいませんでしたよ。
当然のことながら、これら銃は貴重なオリジナルではなくて、イタリア製のレプリカをベースにして時代付けしたものです。よく見ると、右側の銃はローディング・レバーの先端にM1848ドラグーンと同じようなロックが追加されているし、シリンダーもシリンダー・ストップのリセスが丸ではなく四角、つまりセカンド・モデル以降のドラグーンの物を流用していました。恐らく小道具として修理しながら使用している間に、こんな中途半端な仕様になってしまったんでしょうね。
さらに、シリンダーの後部やリコイル・シールドの凹部などからも分かる通り、オリジナルのパーカッション式ではなく、金属薬莢式(ファイブ・イン・ワン・ブランク仕様)に改造してありました。やはり撮影の手間を考えれば金属薬莢式のほうが楽なのかな?。
ウォーカーが登場する西部劇というと、もう一つ1989年のTVシリーズ、『モンタナへの夢』を忘れるわけには行きません。でも、まさかあの作品の中でロバート・デュバル(そういえば、『勇気ある追跡』にも悪役で出演していましたね)が使用していた銃も、これと同じっていうことはないだろうなぁ。
さて、次回は『勇気ある追跡』つながりで、ジョン・ウェインのウィンチェスターM92にしようか、 『アウトロー』つながりで、クリント・イーストウッドのS&W M29にしようか・・・・・・
そういえば昔の西部劇ってのは出てくる銃が時代考証もへったくれもないメチャクチャでしたな。
確かに昔の西部劇、銃に関する考証は滅茶苦茶な作品が大半でしたね (笑) 。
でも私が銃に興味を持ったきっかけとなったのは、恐らく子供の頃にTVで見ていた “粗製乱造” 時代の二流西部劇だったんだと思います。
半谷
私が小学生の頃には、すでに西部劇ブームは去っていましたし、モデルガンの規制も始まっていましたね。
私は何故か精巧な国産モデルガンよりも、マテルやニコルス、ヒューブレーのような輸入キャップガンの方が好きでした。どうやらB級趣味もかなり根が深いようです。
半谷
このブログを書くとき、どうしようか?と迷ったのですが、展示品の紹介のプレートに “COLT 1849 POCKET” と明記されていたため、そのまま書いてしまいました。しかし、私個人の見解ではそれは誤りだと思っています。
まずベースモデルですが、シリンダーに段がつていることから考えて1849ポケットではなく、1862ポケット・ネイビーであることは間違いない思われます。
ご指摘の通り、エジェクター・チューブ付きでメタルリック・カートリッジ仕様にコンバートされている点、銃身がラウンドバレルである点等を合わせて考えると、コルト社自身の手で1873~75年に約2000挺が生産/販売されたという “ラウンドバレル・ポケット・ネイビー” が正解でしょう。
しかし……実はこのプロップ、ラバー製のダミーだったこともあり、そこまで追求するほどのこともないか?と思ってスルーしてしまいました。御免なさい。
それにしても、まさかそこまでチェックされている方がいらっしゃるとは、正直驚きました。
半谷