半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

ポルシェ911(930)、ミッションは大丈夫?。

2012-12-23 10:00:00 | ポルシェ911
ご存じのように、ポルシェ911はトランスアクスル(トランスミッションとデフを一体化させた構造)を採用しているので、側突事故等で後ろ足を押されてしまった場合、足回りだけじゃなくてミッションやデフにもダメージを受けることが珍しくありません。というわけで、今回のようなケースではミッションを降ろして確認するのが普通です。もちろんポルシェ911の場合、構造上ミッションだけ降ろすということが出来ないので、エンジンも一緒に降ろしました。




これが86年モデルまでに使用されていた915ミッション。87年モデル以降のG50ミッションより一回りコンパクトで軽量です。この年式ではすでにケースはアルミニウムですが、同じ915ミッションでも、以前はVWの空冷ビートルと同じようにマグネシウム合金のケースを使用していました。幸いなことに、ケース自体にはクラックなどは見つかりませんでした。




というわけで、次はデフを外してみました。ケースが正常でもリングギアが割れているというケースがあるため、ここまでバラしてみないと確認できないのです。御覧のように、我が家のクルマはLSDなしのオープンデフのままです。確認の結果、こちらの方にもダメージなし。助かった!。




今回の事故とは関係ありませんが、ピニオンギアの歯当たりを見たら、このようにとてもきれいに当たっていました。



このミッション、新車時から23万km以上O/Hしてませんけど、気になる程シンクロはヘタっていませんし、まだまだ使えそうな気がします。いつかO/Hするときがきたら、純正のマイルドなLSDでも入れようかな?。

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