私がクロノグラフ(弾速測定器)を買ったのは、今から25年以上前、1990年代の前半のことでした。最近でこそ中国製の安価なクロノグラフが色々登場しているので、時々射撃場で使っている方を見掛けることもありますが、その頃はまだまだ高価だったこともあり、私の周りで所有している方は誰もいませんでした。
私が購入したのはこれ、アメリカのエーラー・リサーチ社のモデル35Pというモデルでした。かつては “クロノグラフのキャデラック” と呼ばれたモデル42という上位機種が存在していたものの、私が購入したときにはすでに生産終了になっていたため、これがハイエンドのモデルでした。
この35Pも2005年以降、一時的に民間向けの販売が行われていない期間がありましたが、やはりコレでなくては絶対に駄目という方が少なくなかったようで、2010年に販売が再開され、現在でもほぼ同じモデルを購入することが可能です。
“P” の名の通り、このように本体にプリンター!が組み込まれており、9Vの電池で駆動するシステムになっています。元々がプロフェッショナル用の機材なので、最近のカッコイイ名前の付いた?一般ユーザー向けの製品と較べちゃうと、まるで旧い事務用品みたい(笑)。
計測はこのように3つのスカイ・スクリーンで行います。精度は高いそうですが、その反面、重くてかさばるし、セッティングにも時間が掛かります。さらにこのクロノグラフには2つの弱点がありました。その弱点とは・・・・・・
・・・・・・基本的に野外での使用を前提としているため、屋内射撃場で使うときには3箇所のセンサーの上にそれぞれ蛍光灯を取り付けないと弾速を拾ってくれません。事実上、他の方が一緒の時には使えませんね。またスタンドの高さに限界があるので、西富士みたいに射座との間に大きな高低差があるような場所では使えません。
最近登場したレーダー式のクロノグラフ(テーブルに置くだけ!)が本当にメーカーの主張通りの性能ならば、是非コレの代わりに導入したいけれど・・・・・・本当の所はどうなのかなぁ?。