学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

一年後の武田邦彦氏

2012-04-28 | 東日本大震災と研究者
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月28日(土)09時30分5秒

中部大学教授・武田邦彦氏が昨日発表した見解では、「2015年4月1日になると、三重県には住めなくなる」そうですね。

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「あと3年・・・日本に住めなくなる日 2015年3月31日」

ある読者の方が線量計を持っておられて、それを使って毎日、定点観測を続け、その結果をお送りいただいた。測定は毎日、朝は職場、夕はご自宅玄関前、夜は自宅居間就寝前 の3回の測定を標準として、その平均値を整理しておられます。場所は三重県です。
それをグラフにプロットしてご自宅付近の放射線量の変化を見ておられます。科学的に正確でデータもシッカリして、これこそ「被曝の問題を日本人一人一人で取り組み、より安全な生活を目指そう」という活動のなかですばらしいものと思います。
データの詳細は別にして、昨年の9月頃より三重県の放射線量はわずかならが上がっていて、一次方程式(y=ax+b)で書けば、今年の1月から3月までの平均がb(つまりおおよその最初の状態)が毎時0.10マイクルシーベルト、a(変化)が0.004(マイクロシーベルト/日)です。
もちろんデータは個人が測定したもので、ある場所に限定されますし、また最小自乗法でaやbをだされていますが、それも科学的には問題はありません。
これから計算しますと、若干の内部被曝なども加味して、三重県の外部からの被曝が1年5ミリになるのは、2012年1月から3年4ヶ月後となります。つまり、2015年4月1日になると、三重県には住めなくなるという計算結果です。
「人を脅すようなことを言うな!」というおじさんの声が聞こえてきそうですが、脅したりだましたりしている訳ではありません。戦争で言えば、ミサイルが飛んできたとか、何時に日本列島に到着するという計算をして、その結果をそのままお伝えしているだけです。
NHKは「台風の進路、いつ頃台風が来るか」を放送しますが、それと同じです。台風より緊急性が高いかも知れませんし、台風の進路予想より確実性も高いかも知れません。
1年5ミリというと成人男子でも白血病になったら「労災」が適応される線量です。つまり、日本国は「1年5ミリの被曝を受けたら、白血病になる」と認定してきたのです。もちろん、現在の日本政府は知らない顔をするでしょうが、これは厳然とした事実なのです。また電力会社の従業員も1990年ぐらいから1年1ミリに自主規制してきているのですから、1年5ミリの場所に子供も一緒に住むわけにはいきません。
また、三重県はほぼ日本の平均的な線量率ですから、ほぼ日本に住めなくなることを意味しています。このブログでも再三、書いてきましたし、国会の委員会でも参考人で述べましたが、「福島の除染、汚染された野菜、瓦礫の運搬」を続けていると、日本には住めなくなります。
福島原発から漏れた量が80京ベクレルであること、これは日本に拡散したら日本が住めなくなる数字であることを認識し、政府、自治体、電力は本腰になって日本列島を汚染されないように全力で取り組んでください。

私は一年前に↓のように書きました。


先程、「紫苑」掲示板で「武田邦彦」を検索したら、今でも

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ネットから得られる原発問題の事実関係に関する情報の中で、私が信頼し、対応の参考にさせて頂いているのは、中部大学の武田邦彦氏、写真家の藤原新也氏、同業の文教大学教授中村修也氏のブログです。

という投稿が残っていますが、野口実氏は現時点でも武田邦彦氏を「信頼」されているんですかね。
そうだとしたら、三重県が危ない以上、京都府からも逃げ出さなければならないと思いますが。
文教大学教授中村修也氏はどうされるつもりなのか。

一年前は情報の混乱の中で武田邦彦氏のような存在が多くの人の注目を浴びましたが、まあ、mad scientist だった訳ですね。
一年後にこれだけ変なことを言っているのだから、三年後、五年後にはもっと変なことを言うはずです。
野口実氏も、武田邦彦氏の名前を含め、放射能関係の記事を整理された方がよいのではないですかね。
いつまでも放置しておくと、将来、文化勲章や文化功労者といった各種栄典の受賞の妨げになることだってありうると思います。
コメント
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