投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2008年 4月10日(木)01時11分46秒
高遠さんが紹介された『中世東国の内海世界』、目次も転載しておきませう。
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総論 東国の内海世界
・内海論から見た中世の東国・・・市村高男
・「常総の内海」香取平野の地形と歴史時代における環境変遷・・・久保純子
第1部 武士と城館
・内海世界をめぐる武士勢力の連携と競合・・・高橋修
・中世小田の歴史的景観・・・広瀬季一郎
・中世筑波北条の歴史的景観・・・大関武
・戦国期における真壁城と周辺の景観・・・宇留野主税
第2部 津・湊と開発
・古河公方領国における流通・・・内山俊身
・常陸国「海夫注文」再考ノート・・・飛田英世
・江戸崎土岐氏旧臣による新田開発・・・盛本昌広
第3部 宗教と文化交流
・中世霞ヶ浦沿岸における律宗の活動・・・桃崎祐輔
・中世「出島」の宗教文化・・・千葉隆司
・顔料が騙る中世筑波の文化交流・・・朽木信明
【特論】 色川三中の史料収集をめぐって・・・宮内教男
http://www.rekishikan.museum.ibk.ed.jp/tyuseitougoku.htm
色川三中というのは、土浦出身・在住の19世紀の国学者ですね。
中井信彦氏が『色川三中の研究』という本を出されていますが、私はこれは未読で、その元になった論文だけ読んだことがあります。
学術論文でありながら、けっこう感動的な内容でした。
高尾善希氏のブログによれば、作家の色川武大氏は色川三中(みなか)の弟、色川御蔭(おかげ)の曾孫だそうです。
http://takaoyoshiki.cocolog-nifty.com/edojidai/cat1914109/index.html
一昔前、色川幸太郎という反対意見をやたら書いた弁護士出身の最高裁裁判官がいて、変な名字だなあと思ったことがありますが、検索したらこの人も土浦出身だそうなので、親戚なんでしょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%9C%9F%E6%B5%A6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7
兄弟といえば、森末義彰氏の同僚の一人として名前の出てくる美術史家の谷信一氏は、作家・駒田信二氏の実兄だそうですね。
三重県史編纂室のサイトによれば、寄贈文書に「駒田家文書(約5,000点) 安濃郡多門村の庄屋文書等」というのがあるそうです。
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史料の所蔵者は、安濃郡安西村(現芸濃町)多門(たもん)出身の中国文学者の駒田信二氏で、当時、時々三重県に帰って講演会などをなさっていたので、氏の活躍はよく知っていた。中国の歴史を題材にされており、県史編さん事業には史料の確保が重要ということは十分御存知であった。特に駒田家の御先祖は多門村の庄屋を務めていて、県史編さんの史料として大いに参考になるので、ありがたく寄贈を受けることにした。
また、実際に史料を保存管理されていたのは駒田信二氏の兄・谷 信一氏で、幼年期に谷家の御養子になられたため姓が違う。氏も東京におられ、美術史研究者として有名であった。
http://www.pref.mie.jp/BUNKA/TANBO/hakken/page72.htm
高遠さんが紹介された『中世東国の内海世界』、目次も転載しておきませう。
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総論 東国の内海世界
・内海論から見た中世の東国・・・市村高男
・「常総の内海」香取平野の地形と歴史時代における環境変遷・・・久保純子
第1部 武士と城館
・内海世界をめぐる武士勢力の連携と競合・・・高橋修
・中世小田の歴史的景観・・・広瀬季一郎
・中世筑波北条の歴史的景観・・・大関武
・戦国期における真壁城と周辺の景観・・・宇留野主税
第2部 津・湊と開発
・古河公方領国における流通・・・内山俊身
・常陸国「海夫注文」再考ノート・・・飛田英世
・江戸崎土岐氏旧臣による新田開発・・・盛本昌広
第3部 宗教と文化交流
・中世霞ヶ浦沿岸における律宗の活動・・・桃崎祐輔
・中世「出島」の宗教文化・・・千葉隆司
・顔料が騙る中世筑波の文化交流・・・朽木信明
【特論】 色川三中の史料収集をめぐって・・・宮内教男
http://www.rekishikan.museum.ibk.ed.jp/tyuseitougoku.htm
色川三中というのは、土浦出身・在住の19世紀の国学者ですね。
中井信彦氏が『色川三中の研究』という本を出されていますが、私はこれは未読で、その元になった論文だけ読んだことがあります。
学術論文でありながら、けっこう感動的な内容でした。
高尾善希氏のブログによれば、作家の色川武大氏は色川三中(みなか)の弟、色川御蔭(おかげ)の曾孫だそうです。
http://takaoyoshiki.cocolog-nifty.com/edojidai/cat1914109/index.html
一昔前、色川幸太郎という反対意見をやたら書いた弁護士出身の最高裁裁判官がいて、変な名字だなあと思ったことがありますが、検索したらこの人も土浦出身だそうなので、親戚なんでしょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%9C%9F%E6%B5%A6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7
兄弟といえば、森末義彰氏の同僚の一人として名前の出てくる美術史家の谷信一氏は、作家・駒田信二氏の実兄だそうですね。
三重県史編纂室のサイトによれば、寄贈文書に「駒田家文書(約5,000点) 安濃郡多門村の庄屋文書等」というのがあるそうです。
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史料の所蔵者は、安濃郡安西村(現芸濃町)多門(たもん)出身の中国文学者の駒田信二氏で、当時、時々三重県に帰って講演会などをなさっていたので、氏の活躍はよく知っていた。中国の歴史を題材にされており、県史編さん事業には史料の確保が重要ということは十分御存知であった。特に駒田家の御先祖は多門村の庄屋を務めていて、県史編さんの史料として大いに参考になるので、ありがたく寄贈を受けることにした。
また、実際に史料を保存管理されていたのは駒田信二氏の兄・谷 信一氏で、幼年期に谷家の御養子になられたため姓が違う。氏も東京におられ、美術史研究者として有名であった。
http://www.pref.mie.jp/BUNKA/TANBO/hakken/page72.htm
『中世東国の内海世界』につきましての詳細ありがとうございました。中世の人や物の移動に興味を持ちます。
コメント、ありがとうございます。
このブログは日本中世史アーカイブズ掲示板への投稿の保管庫と位置づけていたのですが、掲示板は回転が速いので、話題によってはこちらで落ち着いて話すのもいいのかな、と思っています。