これってやはり化石? 私のライフスタイル!

ひともすなるブログなるものを、われもしてみむとてするなり

着物から半幅帯・・・2度目のリメイク

2023-12-12 | 着物



茨城県の織物の 染め用の結城紬でろうけつ染めがしてあった染小紋(継母から譲り受けた着物でした)

これを洗い張りした後、帯に仕立てました

50代半ばの頃の事です

2部式名古屋帯1本と、半幅帯

半幅帯は、寸法を間違ったようで短くて締めにくい

もう何年も箪笥の中で、出番がなかったこの半幅帯を解いて、やり直し

寸法を計ると、3.16m

3.5mあると、普通の帯結びは出来ます

今回は割角出しが結べるように長めの3.7mになるように、足しました

帯の芯入れは結構面倒です

帯側に50cmごとに印をし、帯芯は50.5cm(1%)とわずか長めに印付け

その後、帯地と帯芯の印を合わせて、ピーンと帯を引っ張って芯が弛まないようにして、綴じていきます

少しの空き時間を見つけて、気分転換のつもりで、1日に1時間ちょっとずつ

今日で3日目

完成しました

長さを出す時、帯芯はこれまでの芯に継ぎ足そうと考えていましが、足すほど半端な帯芯が残っておらず

少しもったいないかなぁと悩みながら、新しい帯芯を使って

普段着物には半幅帯を合わせるのが好きです

面倒だなぁと、長いことほっておいたのですが、やり始めると、それなりに楽しい時間でした

締めない袋帯や名古屋帯を半幅帯にリメイク・・・いい考えに思えてきました



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シルクウールの道中着・・・普段着物用に完成

2023-11-30 | 着物



今年の春くらいに取り掛かり、放っていた道中着です

どうにか完成


実際の色は利休ねず

利休ねずとは、緑色だけど灰色がかった色味

利休が好んだ色ではなく、後世の人が利休→茶人→ 抹茶や茶葉をイメージしてつけたそう

誰にも似合いそうな落ち着いた色です

今時、シルクウールの反物(羽尺・・・着物には足りない用尺)など製造していないのでは?

7年ほど前に、地元の呉服屋さんの店仕舞いでワゴンに入っていました

見切り品のようなお値段だったので、つい買ってしまいましたが、仕立てでは難儀しました

裏地の正絹と馴染みが悪いのです

どうにか仕立て上げましたが、95点ぐらいかなぁ
結果、お仕立て頼まれても絶対に扱いたくない素材に位置付け(お仕立て引き受けてませんが)

裏地は長襦袢の残り(無双の袖だけ使っていたので)



それも、袖分は取れずに、同じ黒の地模様だけの長襦袢反物を使って

表地にコストかかっていないのですから、裏もある物利用

五十前後に仕立てた和装コート類がなんだか合わない物も出てきだと思うこの頃、新しい道中着や羽織ものが欲しくなってきています

やりかけで、途中で投げ出したような状態の物があるって、目の上のたんこぶ

そういうものをいくつか抱えていて自己嫌悪に陥っているのですが、ひとつ片づきました

やれやれです😅



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おうち着物にたすき掛け・・・年末掃除も少しずつ

2023-11-27 | 着物



雨上がりの朝、それなりに紅葉しています

ベス🐕‍🦺の散歩は車で出かけ、市の駐車場に停めて、3km足らずでした



昨日の夕方シャンプーしたベス🐕‍🦺は、香りよく美しい毛並みに戻っていたのに

車道を走り抜ける大型トラックの飛沫を浴びて、残念

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

肌寒くなる頃から、家の中でウールの着物着て過ごしていたのに、最近はさっぱり

今日は家周りの掃除はしないと決めて、ウールの着物を着ました

寒くなる予報だったのに、気温はさほど下がらず

となると、単のウールだけで十分に温かく、上物不要


思い出しながら、たすき掛けしてみました

紐はモスリン(平織りのウールの生地)なので、滑って位置がずれることもなく快適です



家着物の時は、長襦袢の袖が邪魔(重たくて動きづらい)なので、袖のない衿襦袢

二部式なので、下衣は長襦袢の下半分と同じ仕立てです

洗い物で前を汚さないように、紐なしエプロンの両端を帯に挟んでいます



☆  ☆  ☆  ☆  ☆

毎日少しずつ年末の丁寧掃除を始めています

昨日は、リビングとキッチンの梁を拭き掃除してもらい、エアコンのフィルターも洗って

浴室のドアの下のレールも、タオルの古い物を四つ切りして割り箸使って溝の中を拭き拭き

そこまで汚部屋というか汚家にしていないつもりだったけど、丁寧に掃除始めるとまぁ汚れている事

今日は洗面所の引き出し二つ分の中身を全部出して、掃除

ここも見つからなかった物が出てきたり、プラスチックのヘアブラシが何本も出てきたり(宿泊施設でのアメニティの残骸で)

ゲスト用の買い置き歯ブラシも何本もあるし、アメニティに入っていた歯ブラシも持ち帰っていて、合わせて10本以上ありました

歯ブラシは捨てずに細かな掃除に使いながら減らしていきましょう

ヘアスプレーは4本❗️
これはトトさんの母様が我が家に泊まりに来るたびに持ち込み、後は置き土産🥲

1本残して、ガス抜きしようかと悩んだものの、まだ残量がかなりあるものばかり

中身のある物スプレー缶のガス抜きは厄介

気長に使って使い切れるかなぁ

引き出し二つが整理されて、それだけで気持ちよくなりました

田舎暮らしを始めて6年目

引っ越してきた時は、モデルルーム並みに整えていた我が家でした

コロナ禍で母屋に人が上がり込むこともなくなり、最低限の片付けしかやっていない事を痛感しています

年内に6年前の状態まで戻したい

少しずつ😅

今日はこれからクリスマス用のタペストリーやクリスマスリースを出しましょう

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

昨日の夕方はベス🐕‍🦺のお風呂とドライヤーだったので、前日からスネ肉を煮込んでビーフシチューとお手軽に


レンコンの和風マヨ和え、カボチャのバターソテー、手作りこんにゃくの酢味噌かけなども




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旅の準備・・・孫ちゃん1の長襦袢完成(二部式で)

2023-10-08 | 着物


2部式長襦袢の下衣

孫ちゃん1から、着物を着たいからネットで洗える着物を注文してバァバの所に送っていい?
それを持ってきてもらえる?

と、メッセージが届いたのは7月ぐらいの事

なかなか届かないので、8月末に急かしてやっと届いたのですが

洗える袷の着物と半幅帯のセットでした

そこで、色々連絡を取ってみたら、持って行っている和装小物は送ってきた写真のものだけ


帯板と伊達締めと衿芯の3点のみ(昔から私が渡したらしい)

着物を着るには長襦袢が必要だと伝えると、準備を頼まれました

そこで、東レシルックの長襦袢の反物で2部式の長襦袢作り

2部式にしたのは

着物と違い、長襦袢は着丈寸法が必要なのにわからないし、着たこともない着物を着て出歩く(学校の催しでも着たいらしく)には、対丈の長襦袢だと衿元の着崩れとかありそうと思ったからです

袖を縫ってテープスナップを付けて取り外し出来るようにして完成


長襦袢の上衣は衿つき半襦袢の形でこちらにもテープスナップ


これは私の物を使ってもらうことにして、作るのは省略

下衣の腰部分は、体に沿わせやすいように敢えてタックを入れました


2部式長襦袢は対丈長襦袢より工程も多くて面倒で、ここまで1週間ほど

やっと出来上がったのですが、やはり東レシルックの長襦袢ではなんだかかわいそうに思えてきました

そこで昔プーさんの振袖を縫った頃に買い求めていた、もう一反の長襦袢があった事を思い出し、今回は袖だけを作ることに


大振袖用なので少し勿体無いと思いながらも、カット

片袖分で左右の袖が出来ました

正絹で替え用の袖も縫った事を伝えると、ママのMちゃんの方が喜んで😄

衿元をしっかり止めるベルトも、コーリンベルトをリメイクして2本完成(長襦袢と着物用)

このコーリンベルトをバラして、別の長襦袢の残りで紐を作り、外したゴムを一部に入れて完成


一組にはフィッシュクリップを使うつもりが、ゴムの幅と合わずに、もう一本のコーリンベルトもバラしてクリップを使用



これに腰紐を足して、全てを風呂敷に包みました

あ‼️

足袋も頼まれていました

追加で購入しなきゃ💦

18歳になった長女、もうどんな着方でもいいから、着物熱が続いて欲しいものです

二部式長襦袢についての過去記事はいくつかありますが


☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今時の話です

夏休み終わりの頃、友人からヘルプがありました

知人の中学生の娘の件

夏休みの家庭科の作品の最後の仕上げを頼まれたけど、手に負えない(ミシンが無いからどうにかしたいと相談されたらしい)

助けて〜‼️って

軽い気持ちで引き受けたミシンを使う部分が、出来そうにないとのことで、東京から作品が宅急便で届きました

手縫いの手芸部分が見事な出来で、プーさんに作品を見せて、事の経緯を話したら

今時、普通の人はミシンなんて持ってませんから
ミシンないのが、世のスタンダード‼️

って

確かに‼️

Mちゃんは珍しい方で、結婚前から持っていました

でも着物の件では

着物着るのに、小物が色々いるなんて知りませんでしたって、Mちゃん

それも今時のスタンダード

次はプーさんから、

パリに来た時に、ちょっと針仕事お願いしたいけど、忙しいから日本に持ち帰ってやってもらっても、って

いやいや、そんな物持ち帰りたくないから、そちらで済ませるように、針と糸など持っていきます、と返事

プーさんは針仕事するぐらいなら、安全ピンかホッチキス使いそうです😰

これも今時のスタンダードかも



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疲れたぁ〜・・・出張和裁塾

2023-05-06 | 着物



和裁道具一式、袋に詰めて〜重たい😓

昨日はお茶のお稽古仲間の方のリクエストで、和裁塾でした

もう一年ほど前の事

長襦袢の背縫い部分が襦袢の糸が引けてきたから、居敷当てをつけたい

お茶の帰りの立ち話で、相談されました

その時は、口で説明出来るほど、単純な事ではないから、日を改めて・・・そんな風に終わっていたのです

その後話題にならなかったので、お直しというか、補正をプロに頼まれたんだと思っていたら、ご自分でやりたいと

忙しい方なので、都合を聞いて、こちらから出ていくことにしたのです

他のお二人も参加されるお積もりが、こどもの日🎏だから、今回は子供優先で諦めるとなり、もうひと方と2人を相手に和裁塾

準備する物を教えてと言われて、かけ張りとくけ台と、襦袢の色に合わせた絹糸だけをお願いしました

かけ張りもくけ台も持っていないという事で、それも私が持参

長襦袢は変わり織りのとても上質な物でしたが、ミシン仕立てでした

まず、仕立ての種類についての説明です

海外手縫い仕立て、国内和裁師仕立て、和裁学校の生徒による仕立て、ミシン仕立てなどがあります

それぞれに一長一短あるわけですが、ミシン仕立ては、価格が抑えられるものの、生地より糸の方が勝ってしまい、生地を傷めるので、仕立て直しが出来なかったり、やり辛いという短所があるのです

この説明をして、お直しにミシンを使うことを諦めてもらいました

居敷当ての付け方も色々あり、表地を痛めない付け方は、背とじ、脇とじ、表地の脇の縫い代の始末、居敷当ての縫い代の始末と、何工程も入ります

なぜこのような工程と手を入れなければならないかを、持っていった2つの長襦袢の居敷当ての付け方の違いをお見せしながら説明

全て納得してもらい、作業開始

すると、最初にかけ張りとくけ台の使い方がわからないと、おふたりとも言われて

その説明

ミシン糸を解くのも、かけ張りで手前を引っ張っていくと、とても作業がしやすいのです

ここでお二人とも感嘆‼️

もう一人は、半襟付けでした

ご自分で適当に付けているというので、かけ張りとくけ台を使って、半衿を長襦袢の衿に添わせてまち針を打つ説明

まち針の打ち方も、順番や角度があり、その説明

最初の縫いはじめのすくい止めの仕方、二目落としの縫い方、糸継のやり方

長襦袢の居敷当てを付ける方は、居敷当ての裾の三つ折りとくける方法を説明して、3時間があっという間に経ってしまいました

次回がいつになるのやら・・・な感じですが

もし次をリクエストされたら、我が家で開催をお願いしたいところです

出かける前に、トトさんに夕食は、JAの産直市場の魚屋さんのお寿司〜とリクエストされていました

握り買って帰宅して、皿に盛り付けて、茹でたほうれん草で白和え作っただけの夕食

ずっと禁酒しているのに、昨日はビール飲んでクターっとなりたくて😅



作り置きの大豆の昆布煮も出して、お吸い物は白だし使って、とろろ昆布と三つ葉と

食後、テレビ見ながらリハビリで指導されているストレッチしていたら爆睡

起きて寝直したのはシンデレラタイムをとっくに回っていました

慣れない事して、とんでもなく疲れた一日

◯ 今日はキーマカレー

収穫したズッキーニと、なんと昨年物のミニカボチャ(一個だけ腐れずに残っていました)を焼いてトッピング


食後はサワーポメロの果肉を入れたグレープフルーツのゼリー


☆  ☆  ☆  ☆  ☆

5日の夜中にiPhoneのOSのアップデートが自動で行われたようなのですが

そのせい?

iPhoneのgooブログにサインインを求められました

そして、編集中のブログに写真を入れると、編集画面で変な形の写真になってます

きちんとアップロード出来るのかな?

インターネットは便利に使っていますが、安全面ではだんだんと不安になるこの頃です

今日は久々にデスクトップのWindowsを開いて使っていて

調べ物している時にポップアップされた靴をクリックしたら

即セキュリティソフトにブロックされました

初めてのことでびっくり‼️

一体どんな悪さをするサイトだったのやら



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着物コート(道中着風)の袖が出来た

2023-02-12 | 着物



2週間ちょっと前から仕立て始めた和装用コート

しばらく放置していたのですが、また再開

今日は両袖が完成

見頃の裏はこんな黒地の柄物



2部式長襦袢の残りを使ったのですが、丈が足りず

袖は別の黒い長襦袢の生地を使いました


自分の普段着用のコートなので、こういう使い回しで節約と残りの布の整理を兼ねて

この後の工程は、見頃に袖を付けて、衿をつけて

紐などを付けたら完成

この頃なかなかじっと落ち着いて針仕事をしなくなり、完成予定がどんどん延びていきます

こうしてブログに途中経過をアップして、自分を少し追い込むと、今月中に出来上がるかも

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今日の夕食は、鯖の干物とトン汁、玄米ご飯、めかぶ酢、サラダなど



ノルウェー産の鯖なので、脂ののりが凄く良く、好みの塩加減でした

国産近海物の鯖にしても、ノルウェー産のものにしても、ひと昔の鯖に比べて小ぶりになっているように思います

まぁお財布に見合った鯖を買うから、仕方ないのでしょうが



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長襦袢の裾が切れて・・・着物周りの繕い

2022-10-08 | 着物
👇は、裾直しが終わった長襦袢


夏場の薄物や単衣の時に使う絽の長襦袢

先月裾があちこち擦り切れているのに気がつきました

やれやれ

雑用の合間に解いて、擦り切れている部分をカット

ちょこちょこと時間を見つけての針仕事で、どうにか仕上がりました

裾直しは、裾の擦り切れた部分を取り除いて、裾の始末をするだけなのですが、衿が裾まで続いているので、この衿を外すという工程が入ります

かなり面倒

手順としては

① 衿の内側のくけ縫いを途中まで解く(左右)


② 衿先留めを外して、衿付けの地縫いを途中まで解く(左右)



③ 擦り切れた裾部分を切り取る


絽の場合は、絽目を揃えてカット

裾をカットすると、脇や背縫いの縫い代やくけも解けてくるので、縫い直しになります



④ 脇縫いは、解いた途中から重ね縫いをして




脇縫いが終わったところ


⑤ 縫い代を耳ぐけして、裾の縫い代をしつけ縫い


背縫いも同じようにして、やっと裾上げに入ります

⑥ 裾上げをしてしつけをかける

⑦ 裾のくけをする

⑧ 衿を付ける(左右)

⑨ 衿先留めをする(左右)

⑩ 衿先を縫う(左右)

11 衿先の余分な縫い代を出来上がりに折って、縫い代を裏衿にすくいとじする(左右)

12 衿をくける(左右)

ざっとこんな感じで手順を踏んで、直していきます


今回の絽の長襦袢は、手洗いできる正絹

反物に専用の糸も付いていましたが、今回のお直しは、ポリエステルのファイン手縫い糸を使いました


絽の長襦袢の裾は、あえて仕上がり幅3分ほどと狭くしています

盛夏の透ける素材の着物だと、長襦袢の裾の返しがたっぷりあると、その部分だけ透けて見えて見苦しいからです

今回は、後ろ身頃に居敷当てがついてなくて、その部分のやり直しがなかった分、楽でした

居敷当てが付いていると、その部分も外して、切って、閉じつけて・・・なかなか面倒です

夏前に お茶の稽古仲間のお一人に、帰りがけの立ち話で相談がありました

長襦袢の背縫いがほつれたので、繕いたいけど、やり方を教えてほしい、と

詳しく聞くと、居敷当てもついていています

とてもじゃないけど、立ち話で説明が終わるほど簡単な繕いではなく

時間と場所が必要とお伝えしましたが、その後どうされたかな?

着物は、着るほどメンテが必要になり、そこが着物離れにもつながっているようで、残念です

* お直しは、ヘラ台とアイロン台の上でしますが、写真が見にくいので、グリーンのカッティングボードの上で、撮っています


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小千谷ちぢみの着物が完成・・・褐返し色という濃い青

2022-07-29 | 着物



数年前に買った小千谷ちぢみ(麻)を単衣に仕立て上げました

買った時は、鉄紺色一色と思い込んでいましたが、反物を広げてよーく見ると、反物の端15cmぐらいによろけの模様が一本ぼかしで入っていました

そして、手元の「色の手帳」で一番近い色を探すと、褐返し色(かちがえし)とあります

全体を深い藍で染めた色。また、いったん別の色で染めた上にさらに一面に藍をかけた色



水に通して、吊るして干して、長さを計ると、12m 54cm

幅は、40cm あり、男女兼用の反物

週に4、5日ほど、午後の2時間前後チクチク針仕事

そんなゆっくりしたペースでも、完成‼️



随分久しぶりに単衣の着物を仕立て、勘が鈍っている所もありました

やはり何でも継続しなければ、正確に早くは出来ないと痛感

衿幅をバチ衿にするか、広衿にするか悩んだのですが、今回は広衿仕立てにしました

衿裏は、絽(鶯色)の長襦袢の残りがちょうど寸法的にあったので、半分に切って利用

もう年齢的に、新しい反物には手を出さないと決めていて(破ることもありますが😅)

衿裏一枚でさえ、買い求めたくないのです

呉服屋さんが近くにないし、わざわざ買いに出かけても、びっくりするような高いお値段で売られていて、懲りたのも理由の一つです

手持ちに衿裏にする生地がなければ、バチ衿にしたはずです

衿を半分に折って着ますが、引き糸をつけるか、スナップにするかも悩んで、結局スナップ



👆は、衿を内側に折ってスナップをとめた画像です

3個のスナップの間隔は、内側が5厘ほど狭くなるように付けてあります

同じ間隔で付けるより、首周りに沿って無駄なたるみがなくすっきりと着ることが出来るから、このようにしなさいと、習いました

私が習った先生はプロの和裁士で指導者として師範の免許をお持ちでした

本には書いてないけど、いかに着心地のいい着物に仕立て上げるかを常に工夫しているプロのプライドのある先生でした



スナップを付ける時も、四か所の穴に糸を通して付けていきますが、凹側と凸側の糸を通す位置をずらして付けると、しっかりとなる

そんな細かな事を教わったのは、二十代の頃の職場の先輩から

衿肩開きに三日月の力布を付けて、肩当ては省略(この仕立て方も私の好きな仕立てです)

今の世の中は、手仕事は何でも簡単に簡単にという流れです

セカセカと忙しい世の中ですからやむを得ない部分もあります

でも手間はかかるけど、手をかけた物に惹かれるし、自分なりに手をかけた物を作りたいと思いながら、一針一針縫って出来上がった一枚です

私としては珍しく、今シーズンに間に合う一枚となりました😄




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長襦袢に麻の半衿を付ける・・・衿芯も薄い夏用に(付け方も)

2022-07-20 | 着物



今日は長襦袢の衿付け

麻の絽の半衿に変えました

先週までは、絹の絽の半衿にしていました

これで衿元が涼しいかといえば、まぁ肌(首)に当たる部分は冷んやり感は出ます

私なりの半衿の付け方を順を追って写真撮ってみました

衿芯は、普通は帯芯と同じ三河芯(木綿)を使いますが、丸巻きの帯のカバーにしてあったガーゼのような透け感のあるものを再利用

糊でしっかり固めてあります



幅が40cm以上あったので、地の目を通してから衿幅の2倍より少し細めに裁断

3本取れました

この芯を麻の半衿で包んでザクザクと芯に縫い付け

私は表側に余分な半衿がたたみ込まれるようにいつもしています



(👆は、手前が長襦袢の衿の表側になる)

このようにしておくと、どうしても汚れて洗ってもくすみの残る衿周りの部分を、少しずつ内側にずらしていけるから



両側を縫い付けました(本当に粗々と)

この後長襦袢に付けますが、この時もザクザクと粗い縫い目(5cmにひとすくいぐらい)



でも最初の一針は、半返ししてしかも糸を針先で割って縫うところがコツです

このように縫う糸を割って縫い始めると、縫い目が緩むことがありません

半衿は長いので、途中で糸継ぎをしますが、この時縫い終わりの糸は玉止めなし

この縫い終わりを糸を割りながら少し掬って、そのまま縫い続けます



👆が糸を針先で割っているところ



新しい糸だけ玉止めして、縫い進めます



先の糸の残りは1cmほど残してハサミでカット

そして最後は、また一針半返しして、玉止めなし



これで糸がほつれる事はまずありません

これで長襦袢の衿の表側に半衿が付きました

裏側は、背中心から両側15cmほどだけを ここも大きな針目でまつり縫い



これで半衿付けは終わりです

衣紋かけにかけて衿の張り具合をチェック



問題なければ、袖を付けます

私は殆どの長襦袢を二部式に仕立てていて、上の部分は晒しの反物(襦袢専用)です

それに袖布を付けて、スナップを付けて、気分で袖は付け替えるようにしています

今回は麻の半衿に合わせて、麻の長襦袢の袖

着物を着るとき、長襦袢の衿合わの段階で、半衿のまつってない部分は自分の体の形に合うように自然と織り込むようにしています

着物は楽に着たいし、帯周りも腰紐も緩々にしています

でも衿元だけはしっかりしていると、安心

着付けで一番手を抜かないようにしたいのが、衿合わせと衿元のような気がします

たまに急いでいて、衿芯なしで半衿を長襦袢に付けることもあるのです(年に一〜ニ回)

この時は、差し込み式の衿芯を入れるのですが、やはり後から後悔

半衿の付け方は色々あるようです

私の経験からは、衿芯に半衿を縫い付けてから、長襦袢に縫い付けるやり方が、一番衿元が崩れずしっかり収まっています



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単衣の一つ紋の仕立て直ししたけど・・・プロの仕立てに脱帽

2022-06-10 | 着物


お直しの終わった単衣の一つ紋

もう5年以上前の事です

色無地の着物は何枚あっても重宝するから❗️

と、川崎に住んでいた頃のお茶の先生から単衣の色無地をいただきました

畳に広げて、幅を確認して、立って軽く自分の体に当てて、

大丈夫よ、背の高いあなたでも着れるはず❗️

そう言われて回ってきた一枚の着物

ただし、私の長〜い腕がニョキッと出てしまうので、そのままタンスの肥やしでした

今回、頑張ってマイ寸法に仕立て直しすることにしました

6月、9月と淡交会研究会があるので、仕立て直したら着る機会があるからです

着丈は、ギリギリ私でも着れる丈があります

肩幅が短いのと、袖幅も足りません

さらに、褄下寸法も短くて、おはしょりしたら、衿先がかなり出てしまいます

身幅も広め

お茶の稽古やお茶会など茶の湯関係で着る着物は、前幅が広めな方がいいのですが、それでも広すぎ

という事で、袖を外し、衿を外し、脇縫いもやり直し

手をつけなかった部分は背縫いと内揚げだけ

解いた跡の筋を消そうとアイロンかけてもなかなか消えません

この段階で、着物の素材がシルックだとわかりました

シルックは、仕立て泣かせの素材です

アイロンかけても折り目は、なかなかつかないし、伸びると復元しないし

脇を縫って、キセをかけても折り目が付きません

キセをかけた状態で押さえしつけをしました

袖をつけてキセをかけてコテを当てても、キセが落ち着きません

ここでも押さえしつけです


絹物なら単衣の仕立ては、苦労するところがないのに、シルックだとこうも手こずるとは💦

着物を解く時、仕立ての綺麗さはまるでお手本のようでした

丁寧で、綺麗で、力布は8枚も使ってありましたし

シルックだからと手を抜いた仕立ては、一か所もないのです



👆は、内揚げのグシ縫いです

とても細かな針目で、針目もきちんと揃っています

ほかに掛衿にもグシ縫いがしてあり、ここも美しい‼️

それに比べて、私の仕立て方と仕上げの力量のなさが、丸見えです

それでも手こずって、5日ほどで終えるつもりが、1週間も要してしまいました

苦労するか所があまりにも多かったので、投げ出したくなることも何回かありました

でもここで投げ出したら、かなり自信がなくなると思い、歯を食いしばっての一連のお直しでした

シルックは、二度と触りたくない‼️

これが今の心境です

そしてプロの和裁士さんに脱帽😄


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