THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,206 銭函文化祭36 小樽銭函市民センター (アエル編)

2023-11-06 11:03:42 | Live Set List
12:30~12:50
さあ!いよいよはじまった華麗なるミュージックショー。
多種多様でゴージャスすぎるミュージシャン達が各方面から大挙しての出演。

まずは簡単なリハーサルを終えて「アエル」の登場だ。
サッポロから参加の男女アコースティック・デュオ。
この名称はもしかして「会える」からきてるの!?・・・・・
それとも古代ギリシャ語の「空、空気」という意味?
またはもっと深い意味があるのかな・・・
今度、機会があれば伺いをたててみようっと。

巧みなるアレンジで毎度おなじみのポップスナンバーを次々と爽やかに披露してくれました。
こんなにもイカシタ2人組がいたんですねえ。
初めて見ました。
トップバッターという重圧もなんのその。
素晴らしいサウンドと歌声にただひたすら酔いしれた。
使用する楽器も珍しいのだ。
1番手何て、もったいないくらいの癒しの空間さ。
下手に女性、上手には男性が、仲良く並んで椅子へ腰かけてのプレイ。
20分と持ち時間は短めだけど、優しいメロディー4曲を心込めて届けてくれました。

まずはご挨拶代わりにオープニング曲
「ザ・ベスト・オブ・ミー」
開巻から、センスの良いセレクションだね。
自然とジャストフィットだ。
思い切り名スタンダードに浸ってみるのも乙なもの。
これは1983年11月にリリースされたデヴィッド・フォスターのファーストソロアルバム「君に全てを」に収録されたもの。
全米チャートでは最高ランキング6位を記録。
デュエットは伝説になっちゃった麗しの歌姫オリヴィア・ニュートン・ジョン。
このLP,CD,EPは私も所有している。
2人ともに絶大なるファンなものでして。
((´∀`*))
綺麗で澄んだ歌声はどこまでも伸びやかだ。
女性シンガーは膝に置いたカリンバもプレイする。
時には三線も担当するんだから凄い。
それをバックアップするのは、男性が爪弾く12弦のオーベーションギター。
これがまた素晴らしい音色を果てしなく響かせていた。
もうこれ一発で、掴みはバッチリとオーケー。
序盤は好スタート。

「こちらのカリンバはアフリカの民族楽器です。
非常に珍しいものですね。
今、密かなブームを呼んでもいます。
リーズナブルな価格で軽量、コンパクト。
誰でも音階を覚えれば簡単に奏でられるし、何と言っても音が言葉では言い表せないほど奥行きがあります。
ちょっとオルゴールにも似ていますね。
そういえば小樽には観光名所としても人気のスポット、オルゴール堂がありますし・・・・。
それではせっかくですから、これを使ってザ・ローズを演奏します」

AORの幕開けから、ここでグッと雰囲気を変えて壮大なるバラードをお届けしましょう。
イントロの可愛らしいカリンバの主旋律から、無意識のうち不覚にも感傷的になってしまった。
ついつい引き込まれてしまうんだから、全くもって不思議な楽器だね。
またもやボーカリスト嬢の本領発揮だ。
甘く切なく心の底から泣かせてくれるよ。
セクシーな歌心に、とろけてみるのも一興。
誰もが静かに聞き入ってシンミリとしています。
大人の恋人同志が心情を互いへ訴えかけてくるようなストーリー。
ドアマティックすぎるシットリ系の旋律だけでも、映画のような情景が目に浮かんでくるかのようだ。
オリジナルは1980年にベット・ミドラーが放った大ヒット・シングル。
膨大なカバーがあるけど、ここではシンガーのスタイルにあわせてベット・ミドラー永遠の傑作バージョンで。
1979年、主演映画「ローズ」で取り上げた。
(1979年11月公開)
オリジナル・サウンド・トラックに収録。
アメリカにおけるチャートでは最高ランキング3位を記録。
この采配は大正解でしょう。
しかし何から何まで難しい歌だ。
今までにも数えきれないほど、この曲を歌っている人を見てきたけれども正直な話、微妙に「????・・・」だったもんね。
眩いばかりのスポットライトを全身に浴びた女性シンガーの真骨頂。
細部にわたって、見事己のものとしている。
感動的ですらあったよ。
「サッポロのベット・ミドラー」の称号は堂々彼女のモノだ!!
バック陣営も彼女を盛り立てるべく淡々と渋く進行。

「ありがとうございます。
3曲目は2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地および被災者への復興を応援するために制作されたチャリティソングです。
(同年の5月23日に発売)
こちらもカリンバを使いたいと思います。
聞いてください・・・・花は咲く」
(花は咲くPROJECTのシングル)
シングル・オリコンチャートでは最高ランキング11位を記録。
シンプルでタイトだけど、ホノボノとしたムード溢れる空間が味わい深い魅力。
この作品はこれからもずっと老若男女、国籍をも問わずに愛され歌い継がれていくであろう。
普段、やかましい爆音や、アップテンポでリズミカルなビートから捲くし立てるようなヘヴィーなものばかりを聞いている輩たちでも心洗われるような気分になるさ。
包容力のある溶け込むようなラインが効果覿面。
永遠に光り輝く至上のアンセム。
シットリと誰の胸にも染み入るよ・・・・・。
胸キュンもののキュートな旋律。
チャーミングで地味ながらアレンジもナチュラルに映えて惹かれる。
テクニカルなギターも出色の完成度を誇る。
これを凄まじき感情移入で演出したこのユニットは、やっぱり只者ではない!!
陰と陽の対比と絡み、起承転結の流れが冴えわたる。
会場中の皆が手を高々と上げて左右にゆったりと揺らす。
淡々と進行するステージングが彼らのキャラクター。


「ありがとうございます。
それでは次、沖縄の三線を弾く曲です。
これは沖縄ならば一家に1つはあると言われる超メジャーな楽器なのです。
最後はビギンの歌で終わりたいと思います。
彼らというと夏のイメージが強いですよね。
では、聞いてください。
ビギンの代名詞ともいえる・・・三線の花・・・・」
30枚目のシングル。
2006年10月25日リリース。
オリコンチャートでは最高ランキング20位を記録。
album「オキナワン・フール・オーケストラ」に収録。
映画「涙そうそう」の挿入歌。
お洒落で厳かな調べが辺り一面に漂う。
2人の温厚で優しい人柄が滲み出ているような曲調だ。
まるで、南国にワープしたような気分。
青い空と白い砂浜に灼熱の太陽と打ち寄せる波・・・・。
落ち着き払ったコーラスワークとプレイスタイルが渋い。
オリジナルの音源を、忠実に愛情込めて再現する姿に震えがくるほど。
コードのストロークから繰り出されるエモーショナルなソロ、はたまた安定感抜群のリズム・カッティングと正確無比なアルぺジオ。
たくさんの練習を重ねてきた結果が見事に花開いた瞬間。
努力は決して裏切らない。
完全燃焼での締め括り。
もちろん絶大な拍手喝采。
またすぐにでもみたくなったよ。
今度はもっと長い持ち時間でね。
本当にお疲れ様でした。
非常にいい汗をかいたね。

***ちなみにEW&Fの故モーリス・ホワイトもカリンバでソロをとったり、太陽神のアルバムジャケットにも描かれていますね。***














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする