THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,206 銭函文化祭36 小樽銭函市民センター (深雪ーKYON2ーの巻 編)

2023-11-07 17:48:39 | Live Set List
会場内に流れているBGMはビートルズ「オブラディ・オブラダ」


3,13:35~14:00
はい!
さてさて、満を持して、札幌や江別界隈では噂が持ち切りの「深雪ーKYON2ーの巻」が初登場だ!


もちろん伝説の昭和アイドル歌手、小泉今日子をトリビュートするべく結成。
キュートなる歌姫ミーちゃんが率いるバンドなのだ。
(キョンキョンのトリビュートバンドというと、真っ先に今年2月26日、雪明りの路に出演していた「ルンルン天国」を思い出す)
こんなにも素敵なバンドが序盤に登場だなんて、もったいないような気もするけど、ある面では華やかだけにこれはこれでもってこいかも。
とにもかくにも、堂々たる名演を繰り広げてくれることを思いっきり期待しよう。
ミーちゃんのバンドを見るのは、今年7月23日小樽浅草橋「オールディズナイト」での「暴れ百恵」対バン以来だね。

それにしてもミーちゃんの近年における活躍ぶりには、目を見張るものがある。
数多くのバンド活動だけでも驚愕ものなのに、自らもライブイベントを立ち上げて気を吐いているし。
正に男顔負け、八面六臂のアクティブさ。
このマサだって、エイベッツ、ゴールドストーンなどでもオファーをいただきました。
しかも、STAへ何人ものメンバーを紹介してもらったり(難攻不落の管楽器ミュージシャンをね!)、写真撮影までしてもらっているのだ。
お世話になりっぱなしだ。

それはともかくも、さてさて、ミーちゃん在籍のバンドはこれまでにもたくさん見てきたり、対バンを組んだりしてきましたが、ここのところ、物騒なバンド名が多くないかい!!??・・・・。
「殺し屋」しかり・・・。
でも、いざ蓋を開けてみたらば、非常に心安らぎ元気も貰えるアイドルチックなポップ系サウンドが満載です。
決してデンジャラスなパンクではありませんですよ、一応念のため・・・・((´∀`*))。
「暴れ・・・」も、どうやら派手なドラミングを繰り広げまくる、ドラマーのパフォーマンスからヒントを得て命名したとのこと。
何から何までもがユニークな遊び心に溢れている。
今回も一体全体、何が飛び出すやら胸ときめきワクワク状態さ。
趣向をふんだんに凝らした内容は保証しますよ。

はい!さてさて、観客達は早速、最前列のダンス・フロアへ一斉に集結しているよ。

粋で賑やかなる6人のメンバー達を紹介します。

ヴォーカルに・・・もはや説明不要のミーちゃん。
黒いシャツ、手袋とフリルの青いスカートは共にシースルー仕様。
黒いベルトも着用。
頭には銀色のティアラという徹底ぶり。
今回も存分に力が入っていますなあ。((´∀`*))
お見事の一語に尽きるよ。
実は彼女はもちろんキョンキョン世代ではないのだよ。
サビだけ聞いたことがあるなあ…程度なのです。
それでもここまで見事自分のものにしちゃうんだから、たゆまぬ努力と、心底、歌に惚れ込んでいる証拠でしょう。
私の知る限りでも彼女が手掛けてきた女性モノは、森高千里、工藤静香、椎名林檎、山口百恵、レベッカ、そして今回のキョンキョン!
たぶん、まだまだありそう・・・・(-_-;)


ギターは・・・リーダーのエレキダくん
毎度おなじみ、愛器のストラトキャスターを使用。
3トーンサンバースト・ボディカラー。
ローズ指板。
すでに有名となった上下スパンコール衣装(写真参照)
以前、ゴールドストーンの楽屋で密かに本人へ取材したところ、3種類の衣装を持っているとのこと。
入手先は主にネット通販。
テンガロンハットは愛妻からのプレゼント。
羨ましいかぎりだ。
驚いたことに、マサと居住地が近い!!

眼鏡姿のキーボードは・・・もはや説明不要のキムキム(KORGのKRONOSを使用。)
イスに座って渋くプレイに専念。
な、な、何と、ハットも衣装もキラキラと輝いているではないか!?。
キムキムがキラキラだなんて、洒落ている・・・。(-_-;)
これってもしかして、エレキダくんからの提供品・・・?!だろうなあ・・・どうみても((´∀`*))


ベースは・・・おーちゃん
腕に刻み込まれたTATOOが神々しい。
愛器は、2年前におニューで入手したという5弦のESP。
紫のサンバースト・ボディカラー。
バーズアイメイプルは、いつまで見ていても飽きのこない木目。
芸術的な美しさ。
PUはアクティブ回路。
更にはドット・ポジションマークも闇夜に浮かび上がるライティング仕様故に、ボディ裏には9ボルトバッテリーが2個も搭載されているというゴージャスぶり。

ドラムは・・・ケンちゃん。
彼もこれまでに色々なバンドで叩いている姿を拝見していますが、安定感抜群でパワフルなドラミングには空いた口が塞がらないよ。
呆れるばかりだ・・・。
手数王の冠は伊達じゃない。
余裕しゃくしゃくで、スリリングな貫禄のステイックワークは群を抜いていた。特筆すべき点は、キムキム同様にハット&ベストが目に鮮やかなる赤いスパンコール仕様だということ。
このバンドは見るたびにドンドンと派手になっているような気がするんだけど、そう思うのは私だけかなあ…いや、絶対に違うね((´∀`*))

そして、コーラスガールにはミキちゃん
ミーちゃんとは対照的に、全身を黒い衣装で統一(ドレス、ブーツ、ストッキング)。
でもティアラは金色に輝いていたよん。
曲ごとに、ありとあらゆるパーカッションをこなしていました。

・・・・・という布陣だ!!


大変前置きが長くなりました。
念入りなるリハーサルとサウンドチェックを終えて・・・・・個人的にも興味津々。
せっかくだから、以前に書いた、濃厚なるライブレポートも引用して加筆していこうと思います。
それでは、怒涛の本編へと突入しましょう!!
「ルンルン天国」とはまた一味違った魅力をまんべんなく発散。
エレキダ君が心底愛してやまない、お気に入りのキョンキョン・ワールドを、たっぷりとご堪能くださいませ。
壮大なるPROJECT最新シリーズお楽しみに!!
アドレナリンの噴出が止まらないからご注意を。

まずは主催のダンディなサイトウ氏が、後方受付テーブルよりワイヤレスマイクを持ってバンドを紹介。
それに導かれてのスタート!

愛くるしいシンガーをフューチャーするべく、豪華絢爛なショーの開幕だ。
早速、賑やかなる応援団が最前列に陣取って、熱烈声援を送っているよ。

とにもかくにも、最初から最後まで元気いっぱいにはじけまくるステージングに要注目。

1曲目の「学園天国」から情け容赦なき波状攻撃開始。
チャーミングヴォイスで「アー・ユー・レディ!?
ヘーイ、ヘイヘイヘイ~~~・・・・・♪」と、いきなりのコール&レスポンス。
1988年12月リリースのアルバム「ナツメロ」に収録。
オリコン週間チャートでは最高3位を記録。
歌のトップテンでは見事1位を獲得!
1989年11月1日に28枚目のシングルとして発売。
累計出荷枚数は50万枚。
小泉主演のドラマ「愛しあってるかい!」の主題歌。
はい、オリジナルは誰もが知っている伝説のグループ、フィンガー5が1974年3月5日に発売した4枚目のシングル。
オリコン週間チャートでは最高2位を記録。
累計売上は105万枚!。
これらの音源を「深雪ーKYONKYON2-の巻」は、懇切丁寧忠実に再現。
開巻から遠慮なく勢いにのって、爆発の狼煙をぶちかます。
できることならば、本家同様にタップダンスも披露してほしかったなあ・・・・なあんて言ったらとっても欲張りなこと!?。
おお!
オーちゃんの秘技ともいえるベースソロが、惜しげもなくこれでもかあというほどグルーヴィーにブイブイ唸りをあげる。
それに負けじとキムキムもノリノリで応戦する姿が神々しい。
オープニングから皆、やられちゃった感が半端ない。
脳天ヒューズもプッツン状態でいかせてもらいました。
これで掴みはバッチリとオーケー。
そうこうしているうち、アッという間にエンディングを迎えることに。
決めのセリフはもちろん「サンキュー!!」

ミーちゃんはMCも兼任
「こんにちは!深雪キョンキョン2の巻です。
今日は銭函初参戦ですが、盛り上げにやって来ました。
私も江別でのライブイベントを企画していますので、もしよろしければ来てください。
それでは次の曲にいってみたいと思います。
・・・・ヤマトナデシコ七変化」
1984年9月21日リリース。
11枚目のシングル。
10万枚限定で12インチもKYONKYON2名義で発売された(ウィキペディアより)
売り上げはオリコン発表で30,1万枚。
album「セレブレーション」のラストに収録。
当然オリコンチャート、ザ・ベストテン、ザ・トップテンで1位を獲得!
和洋融合の当時としては斬新すぎるサウンドがすこぶるご機嫌。
フラメンコ風ギターは、エレキダ君の真骨頂で活き活きとしているね。
序盤では珍しく被っていなかったトレードマークとも言えるハットを、ここでやっと着用。(もしかして、忘れていたのかな・・・?)
チャイナ風な雰囲気もオリエンタルムードが満点。
早速、勢い余ったのか妖艶なるコーラスガール・ミキ嬢のティアラが後方に吹き飛んだ!
終盤では、隠し玉ともいえるコケティッシュなミーちゃんの新体操リボンがクルクルと空中で弧を描く。
タッチのミナミちゃんを彷彿とさせる図。(体操着ではないけどね・・・・)
このへんにきたら、メンバー達も体が温まってきたようで、リラックスしたような表情を浮かべている。
余裕と貫禄さえ伺える表情を浮かべて。
しかし、キョンキョンの曲ってどれもこれも、理屈抜きにはじけまくっていて個性的でいいなあ!
素晴らしくて大好きさ。


「ギタリスト、エレキダさんへの片思いの気持ちを込めて歌います。
それでは3曲目、バラードで・・・・・木枯らしに抱かれて・・・・」
1986年11月19日に発売された20枚目のシングル。
album「ヒッピーズ」に収録。
ザ・ベストテン&歌のトップテン共に1位を記録。
小泉の主演2作目となった映画「ボクの女に手を出すな」の主題歌となった。
「第38回NHK紅白歌合戦」では本楽曲を歌唱した。
何とアルフィーの高見沢俊彦の作品。
(彼らもシングル「サファイアの瞳」のカップリングとしてセルフカバーした。
歌詞、サビ、間奏など大幅にアレンジしている)
それまでのアップテンポな曲調から一転、マーチング風なスネアによるイントロからグッと胸に迫ってくる。
切ない旋律に浸っていると、迂闊にも思わず泣かされてしまいます。
本来ならば落ち葉を踏みしめながら、秋に聞きたい曲だけに、今の季節にピッタリだ。
やや抑えめに、タイトでストレートでシンプルなアート・ワールド。
しかし、キョンキョンはどんなタイプの曲も歌いこなせる。
色々なキャラクターを演じるカメレオン・アイドルのお手本そのもの。
そんじょそこいらにゴロゴロと転がっている、ぽっと出のアイドル連中とは段違い。
だからこそ、デビュー時からずっと第一線で、多方面にわたって活躍しているんだね。
味わい深い季節感がとても良く表れている歌詞と、アコースティックの冷たく輝いた音色が情景を増幅させます。
延々と流されるコードのタイミングとセンスも絶妙。
ぶっちぎりな完成度の高さも、思わず納得だ。
抒情豊かなフレーズと、幻想的なメロディーに酔いしれてみるのも一興。
アイドルチックな振り付けも交えた、ミーちゃんのキョンキョンに対する、リスペクトの度合いは半端ない。
歌い回しや声質や振る舞いに至るまでソックリ。


間髪入れず、たて続けに5曲目は「渚のはいから人形」で更なるヒートップを虎視眈々と狙う。
キョンキョンって改めて思うに、キャッチーで新鮮にときめく名曲が目白押しだね。
1984年3月21日に発売された9枚目のシングル。
album「セレブレーション」に収録。
オリコン週間チャートでは、初の首位を獲得。
売り上げ枚数は33,1万枚。
この曲のヒットで「第35回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たした。
(ウイキペディアより)
正に上昇気流期の絶好調時代に、満を持して登場した代表作品。
「深雪キョンキョン2・・・」のパフォーマンスは、すでにレッドゾーンを軽く振り切っている。
小悪魔のような振る舞いで世の殿方を魅了しまくるミーちゃん独壇場。
手の平をヒラヒラする仕草も様になっている。
細部にわたって、熱心に研究してきたんだろうなあ・・・・。
努力は決して裏切らない。
それは、ビンビンとこちらサイドにまで、痛いほど伝わってきます。
憎い演出も加味してのしたたかなる進行。
メンバー間の磨き抜かれたフォーメーションも、全く嫌味がなくて素敵だ。
フロントに居並ぶ麗しきレディ達は、休むこともなく手足を大きく振って猛アピールを怠らない。
今までいくつものライブで積み上げてきた、チームワークによる実績が花開いた瞬間。
この日、このバンドを目撃した人達は超絶にラッキーだ。

「ありがとうございます!
渚のほとりでちょい悪なキムキムと出会ってしまいました・・・( ´艸`)
まあ、それはともかくも、今日は最高責任者のサイトウさんから直々にお招きいただきまして感謝しております。
このイベントへの参加は、ずっと楽しみにしていました。
それでは、次にお送りする曲、小泉今日子さんの一番売れた曲です。
あなたに会えてよかった・・・」
1991年5月21日にリリース。
32枚目のシングル。
album「AFROPIA」に収録。
作詞はキョンキョン自身が担当している。
奇抜な表現はなく、至ってわかりやすくシンプルで素直、そして内向的な詩が心に染み入る・・・・・。
オリコン週間チャートでは4週連続、通算5週にわたって1位を獲得!!
158万枚を売り上げる大ヒットとなった。
キョンキョンが名優の田村正和さんと父子役で出演したドラマ「パパとなっちゃん」の主題歌となった(ウイキペディアより)
悔しいほどの多才ぶりを発揮。
ナイスなタイミングで飛び出してきた金字塔。
しみじみと素敵な要素が凝縮。
信頼度の高いリズムセクションは、常に安定感が抜群。
これならば安心して皆も演奏に専念できるというモノ。
必死にピンクの手作り団扇を左右に振っている、ノリノリなオーディエンスも見受けられますよ。
クドウさんはじめ、熱狂的なダンスを繰り広げている猛者も出現。
メンバー達もようやくステージに馴染んできたけど、残念ながらはやくも終局だ。

「ありがとうございます!
どうぞ遠慮なく前の方で踊ってくださいね。
次の曲でラストなんですが
・・・・・タイトルがわかったら素晴らしいですよ。
応援のほど、よろしくお願いいたします
・・・・なんてったって~アイドル~~~♪」
ドツボにハマるモンスター級ソング。
FINALEにはもってこい。
威勢の良いカウントがこだました
「1・2・3・4~~!!!」
これしかない、と言うばかりの極めつけナンバー。
1985年11月21日に発売された17枚目のシングル。
album「今日子の清く楽しく美しく」に収録。
当然、オリコン週間チャートでは初登場で堂々の1位を獲得。
42万枚を超えるヒットとなる。
「ザ・トップテン」「ザ・ベストテン」では、最高位の1位に輝く。
計8週間連続ランクインしている。
第36回NHK紅白歌合戦に、2年連続2度目の出場を果たした。
オーラ溢れるキョンキョンにしか、絶対にこの曲は歌えないだろうね。
「なんてったって」アイドル自身が、アイドルの内情を自虐的に歌っちゃうんだから。
一歩間違えたら、とんでもない地雷になりかねないところを、好感度や支持層までをもアップしちゃった。
いやはやなんとも、御見それしちゃいました。
恐るべしキョンキョンは、改めて偉大なり。
嬉々としてミーちゃんはステージ手前に設置された階段をホップステップしながら舞い降りての熱唱。
コロナが緩んできたことの証だよね。
もうパーテーションも皆無。
体温検査も無し。
平穏な日々の訪れも、もう一息さ。
この粋な心意気による采配が功を奏した。
益々、熱狂の度合いが増してきたよ。
責任をとってちょうだいな。
ミーちゃんはここぞとばかりに、上着を思いっきり脱ぎ捨てた。
颯爽と構えたポーズもクール。
ダメ押しとばかりに煽りまくる。
手にしていたキムキム文字入り団扇(((´∀`*))を放り投げた瞬間を見計らったかのように、クラッカーが景気よく連続して炸裂!
「パンパンパンッ!!」
その破片のような紙テープがゆっくりと天井からヒラヒラと舞い降りてきた。

「バイバ~イ!
ありがとうございました!
また逢いましょう!!」

****これにて全行程は無事に終了。
お疲れさまでした!!
陽気なお祭り騒ぎのあとには、心地よい疲労感が漂っている。
誰もが満足な表情で席に戻っていきました。
爽やかに汗をかいた後のソフトドリンクはすこぶる美味しいことだろう!!
またすぐにでも見たいバンド。
今度はどのアイドルを取り上げるのか期待にワクワク。((´∀`*))

さあ、この次に控えしは「深雪キョンキョン2」に引けを取らないほどの決定版。
極上の存在感に聞き惚れてしまうことでしょう・・・・****






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL,206 銭函文化祭36 小樽銭函市民センター (札幌ビートルーズ編)

2023-11-07 13:50:12 | Live Set List
****はい、勢いにのってライブレポートの第3弾のはじまりですよ~!!!****

2、13:00~13:25

「札幌ビートルーズ」

セカンド・アクトの登場。

もちろんバンド名が示しているとおり、札幌のビートルズ・トリビュート・バンドです。
今、新曲を発表して世界中で話題騒然のご本家だけに、まことタイムリーだねえ!((´∀`*))

このバンドは2019年、そして2020年2月9日(日)の小樽・雪明りの路・公会堂で見て以来だから、私は3回目。
懐かしいです。
初めて見た時にはドラムレスのトリオ編成だった・・・・でも、あの時にも極上のリバプール・サウンドを堪能させていただきましたよ。
その分、歌メロや曲のフレーズがクッキリと浮き彫りになっていて、爽やかな響きを解き放っていましたよ。
と、見聞きする側は気楽な感想を述べたりもできますが、実際にやっている方にとっては難解極まりないのです。

我々もたまにはドラムレスでリハなんかをやったりもしますが,これがまた一際ギクシャクする・・・。

ちょっとでも油断していたら、骨抜きのフニャフニャで足元をすくわれかねない。
道標の骨格を見失ったような感覚。
だから、涼しい顔をしてステージに立っている彼等は大したものだなあ・・・・と思ったものです。
しかも、ポール・マッカートニー役のベーシストが、うら若き女性だったんだから、尚更のこと。

とにもかくにも、その後はフルメンバー装備で5人組に落ち着きました。
体制もバッチリでめでたし、めでたしだ。

メッセージです。

「寒い晩秋に、心がホッと温かくなるような曲を演奏できたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします」

その気持ちは十分に伝わっていたし、大成功だったのではないでしょうか。

多分、世界中で一番多いであろうカバーバンドは、ビートルズでしょうね。

以前クラップスホールにSTAが出演した時のタイバンにも「札幌ビートルズ」というバンドさんがいましたっけね。

もちろんこのバンドも、負けず劣らずの筋金入り。

今回も熟練ミュージシャン達が網羅で、骨太のビートロックを展開。

編成はと言いますと・・・・ナチュラルボディカラーのアコースティック・ギター&ボーカルはハマダさん。
眼鏡と絶え間ないスマイルが印象的。

紅一点のベース&コーラスはオダッチ(フェンダーUSAサンバースト・ボディカラーのジャズベース。
ローズ指板。
髪の毛を後部でキリリと束ねて眼鏡姿も凛々しい)。

ローランド・キーボード(GO:KEYS)&ボーカルはカマダさん。
眼鏡を装着。

エレキギター&ヴォーカルは、フェンダー製サンバースト・ボデイカラー・ストラトキャスターのクボさん(ローズ指板)。
この塗装が滅茶苦茶に年季が入った剥げ具合で、うっとりするほどかっこいい!!
この方も眼鏡姿で登場だ。

そしてドラマーはチバさん(この方のみ何故だか服装が違う。
唯一黒い帽子を被っているし。
ただし、眼鏡は共通。
つまり全員が眼鏡を使用!)が後方に陣取っています。

ドラム以外4人共に白シャツにネクタイ。
黒のパンツルック・スタイルで統一。
ドラマーのみグレーのシャツを着用。

なるほど、ほとんどのメンバーが歌えるという部分では、多少練習不足感が滲み出ているところを軽く超越するほどに、爽やかなマージ―ビートを懇切丁寧に展開してくれましたよ。

とにかく曲のプレイ・タイムが短い。
だから淡々と8曲も演奏しちゃいました!
それでも余裕があったから、もう1曲くらい追加できそうな構成。

とにもかくにも、ほのぼのとしたビートルズ愛がそこかしこに伝わってきて、優しい気持ちに浸れました。

いやあ、改めて思ったけど、ビートルズってやっぱりいいものですねえ!
世代、性別、国境を軽く超越して、親しまれているのがよくわかります。

ここから本格的なバンド体制になるため、ミキサー担当のミワ君の支持に従い軽くウオーミングアップ演奏。
全く問題なくそつにこなして・・・・・
はい!
さてさて、大変長らくお待たせしました。
準備万端整った。
受付テーブルに座ったまま、ワイヤレスマイクを手にしたサイトウさんによるアナウンスが景気よく会場中に響き渡る。
いきましょう!!
極上のロックンロールショーが開演だ!!
(せっかくですから、以前のライブレパートリ―からも一部掲載します。
ご了承のほどを・・・・)

「まず・・・・・オープニングは・・・・・・
「ア・ハード・ディズ・ナイト」
旧邦題は「ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」
これは当時、多忙を極めていたビートルズの、心の叫びをタイトルに冠したもの。
1964年7月発表の7枚目オリジナルシングル。
英米共に見事1位を記録。
イントロの当時としては衝撃的なインパクトある「ジャーン!!」コード一発。
若者たちは、脳天をメガトン級のハンマーで殴られたくらいに匹敵するショックを受けたのでしょうね。
こんなことやるバンドなんていなかったんだから。
それまでの音楽としては、常識を遥かに超越しているというか、掟破り。
ありとあらゆる枠組みから意識的に逸脱しながら楽しんで、実験を繰り返していた偉大なるビートルズは最高だ!。
リスペクト精神漲る、このビートルーズの波状攻撃はこれで決まり!。
アコギの12弦で掻き鳴らすソロ部分を、本家本元のジョージハリスンにならってリッケンバッカーだったら更なる効果が得られたことでしょう・・・なあんてのたまったら贅沢かな。
その分はマラカスやカウベルによるパーカッションが大活躍。
程よく渋い味付けに成功しているね。
これで掴みはバッチリとオーケーだ。

「どうも、札幌ビートルーズです!
こんなにいっぱいのお客さんが集まってくれたなんてすごいことです。
よろしくお願いします・・・・・キャント・バイ・ミー・ラブ!!」
続く2曲目も王道のヒット路線。
1964年3月発表の6枚目オリジナル・シングル。
こちらも当然のことながら、英米共に1位を記録。
イントロなしでいきなり,溌溂にタイトルを歌い出すという元気一杯にはじけまくるロックミュージック。
ここでは先のギタリストからキーボーディストにボーカルはチェンジ。
エンディングも同様に、タイトル・コールで余韻を残しながら終了するという芸の細かさ。
常連組のスタッフでもある工藤さんは、もう我慢ならないとばかり、タンバリンを手にステージ前方へ飛び出してノリノリに打ち鳴らす。
景気付けにはもってこいさ。
そしてビートルズはバッキングにまわっているミュージシャン達が、びっくりするぐらいによく通るコーラスで大奮闘。
つまりほとんどのメンバーがバランスよく歌うのですよ。
これは申し分なき鉄壁の体制。
これも当時としては画期的な事だったらしいですね。
芸術的で、何度聞いても美しくて鳥肌が立ってしまいます。

「ありがとうございます!
オヤジバンドとして今後もライブを増やしていきながら音楽活動を楽しんでいきたいと思います。
それでは次の曲にいきます。
聞いてください・・・ヘルプ!!」
威勢の良いスティックカウント派手な打ち鳴らしから入った。
あれ!?いつのまにか間髪入れずに3曲目を迎えているのですね。
あっという間でビックリ。
1965年7月19日発表のオリジナルシングル。
初期の代表曲。
もちろん、英米共にシングルチャートで1位をマーク(ビルボード・ホット100)。
同年に公開された映画「ヘルプ!4人はアイドル」のテーマソング。
5作目のイギリス盤公式オリジナル・album「ヘルプ!」のtitle曲にしてオープニングナンバーでもある(ウイキペディアより)
1曲目同様、ジョンが悲痛に助けを求める本心が全編で描かれている。
再びギタリストがリードヴォーカルを担当して、アコースティックギタリストがコーラスを担当。
それにしてもずっとパワフルで、底なしに体力があるなあ・・・と感心しきり。
全ての楽器がリフを決めるダイナミックな序盤から、ユニゾンパートに雪崩れ込み、メロディーを奏でる部分に追随するハーモニーなど、聞くたびに今でも新鮮なる発見が山盛り。
さすがボブ・ディランにも多大なる影響を与えたという曲だけある。
それを忠実に再現するべく、ビートルーズの役割分担が痒いところへ手が届くほど随所に配置されていていい感じですねえ。
応援団が大挙駆けつけてくれているようで、絶えず声援が飛び交います。

「実は去年もこのステージに出演が決定していたのです。
ところが本番直前になってクラスターが・・・・。
そして全員がコロナ感染・・・・(´;ω;`)
今年は全員揃って出演が実現できて本当に良かったです。
・・・アイ・フィール・ファインという曲を聞いてください!」
1964年11月23日リリース。
レノン=マッカートニー名義だけど、実質的にはジョンによる楽曲なのは有名な話。
世界中で第一位を記録した。
再びキーボードがリードボーカルを担当。
ギターの2人はコーラスワークに専念。
悲痛なる青春の悩みをワイルドに演出。
アルペジオのスピーディーなイントロが印象的。
Dメジャーで始まり、Cメジャーを経て、Gメジャーに移行。
オープニング・リフを数回繰り返してエンディングに達する。
メロディでは長3度と短7度を使用。
ポップな中にも、親しみを込めて発せられる歌声は絶品です。
やはり特筆すべきは、一体感に満ち溢れたコーラス・ワークです。
華麗によくハモッテいる。
けっこう軽く扱われぎみではありますが、実はビートルズのハーモニーは重要なるポイントなのですよ。
低中高音部の絶妙なるピッチ・バランスが絶妙で素晴らしい。
ポール・マッカートニー曰く、ドラムパターンは1959年に発売されたレイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ」に触発されたもの、と明かしている。
なるほどねえ、そういえばだ・・・。
聞けば聞くほどに、新しい発見が点在していて奥が深い。

ここからも休むことなく、強烈なるロックンロール・タイムへ更に突入です。
休む事なく次々に繰り出される迫力のリバプール・サウンドも、すでに後半戦。
メドレーで・・・・ 「プリーズ・ミスター・ポストマン!!」
なんと、あの華麗なるカーペンターズも6作目のアルバム「緑の地平線~ホライゾン」の中に収録していたという曲。
カーペンターズ・バージョンでは、程好くアメリカン・ポップ・テイストで大ヒットしました。
ちなみに私はそれでこの曲を知った一人。
オリジナルは1961年8月21日モータウンから発売されたマーヴェレッツです。
当然第一位を記録。
ビートルズは多少荒削りながらも、ワイルドな勢いにのっての熱演。
ビートルーズもそれをお手本に、威勢よく喉が張り裂けんばかりの熱唱を繰り広げていましたよ。
過激なロックンロールの面目躍如といったところでしょうか。
サビではレッドゾーン振り切れ寸前で脳天ヒューズもスパーク状態。
ジョンさながらに髪の毛を振り乱しながら絶叫するスタイルを誇るアコギ・メンバーは、もう、アドレナリンの噴出が止まらない勢い。
しかし、このバンドは前回のセットリストを大幅に入れ替えてきましたねえ。
もちろんビートルズ永遠の至宝は膨大ですから、よりどりみどりなんだけど、意欲的な取り組みが素晴らしい。
メンバー各自がずっと変わらず一途に、心の底からビートルズを真面目に徹底研究してきた成果なのでしょうね。


「という事で、なんとか5人でここまでやってきました
・・・・・残り3曲となってしまいました
・・・・おそらく皆さんが知っているであろう曲をやります。
後半戦に相応しき・・・・ドライブ・マイ・カー!!」
この曲は、ソロになったポールもステージ・オープニングで好んで取り上げていた永遠の金字塔。
1965年12月3日にパーロフォンから発表されたザ・ビートルズ4枚目のオリジナル・album「ラバーソウル」1曲目に収録された。
スペインでは週間1位を記録。
弱起リズム・アクセントから始まるイントロが特徴。
たまらないくらい、癖になるんだよねえ。
これも短い曲だから、ぼうっとしていたらあっという間に終わっちゃうよ。
濃厚この上ないほどの完成度を誇っています。
2部コーラスが主軸。
よってビートルーズも、キーボードとアコギのメンバーによってユニゾン・デュエットで歌っている。
ドラムフィルからすぐにサビがはじまったり、バスタムをメインに叩いて迫力倍増や、エンディングを6thコード使用するとか、この頃イギリスでは下品とされていた「 YEAH!」を連発したり、自動車のクラクションを真似た「BEEP BEEP’M BEEP BEEP」とか、とにかく斬新なるアイディアが満載。
実はこのタイトルは古いブルースの隠語で卑猥な意味を含んでいる・・・・。
(そういえば数年前に同名の映画が製作されて世界中で大ヒットした。
後半では北海道のシーンもあったりしてね。
私も見たけど、長いわりには見入ってしまったアート系の作品。
皆さんも必見だよ)

「マネー(that’s what i want)」
メドレーで・・・といきたかったのですが、ちょっと呼吸があわなくてやり直し。
出だしでいきなりバックのリズムがひっくり返るというトラブルに見舞われてしまいましたが、そこは卓越した技で涼しい顔して難なくクリア。
いくらスタジオ練習でパーフェクトにまとめ上げていても、いざ本番に臨んだ段階でこういう予期せぬ出来事に出会うというのもアマチュア・コンサートならではの醍醐味であります。
まあ、そうしゅっちゅうステージに潜んでいる魔物には出会いたくないですけど(笑)。
この辺のところはご愛嬌ということで勘弁してね。
たしかにあの入り方は、ちょっとヒネリが加えられているもんね。
見落しがちだけど、随所に画期的味付けが散りばめられているのもビートルズならではの魅力。
ビートルズの隠れた名曲でもあります。
珍しく泥臭いユニゾンのリフによる曲調がマニア心をくすぐるのです。
ジョン・レノンがリード・ヴォーカルを担当。
ザ・ビートルズのセカンドアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」ラストを飾るナンバー。
とにかくバック・コーラスも刺激度が豊富。
もう吠えまくるしかないね。
1959年にバレット・ストロングが発表したもので、ビートルズのお気に入り。
歌詞の内容は、「僕が欲しいのはお金だよ!」と皮肉めかしているところが肝。
ビートルーズも元気一杯エネルギッシュにこなしきってました。
終盤に相応しき1曲。


和気藹々の心和むシーンから・・・・
「ツイスト&シャウト」
1960年代に流行したリズム&ブルースの金字塔。
アイズレー・ブラザースがオリジナル。
ザ・ビートルズは1963年にカバー。
オリジナル・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の最後に収録。
ジョンがリード・ボーカルを担当。
熱唱続きと風邪が祟っての擦れ声レコーディングが、かえってリアルな叫びとなり一世一代の名演が誕生。
結局は本家よりも、ザ・ビートルズのテイクの方が有名になっちゃった。
よって、好んでライブで演奏していました。
後々にはエディットしていたけどね・・・・。
丁々発止なビートルースも、喉が張り裂けんばかりに必死の歌い込みが功を奏して大受け。


序盤では緊張気味だったメンバー達も、このあたりに辿りついた時点でようやく、肩もほぐれてきたようでリラックスムードが漂ってきた。
程よい感じに仕上がってきたよ。
「イン・マイ・ライフ」
こちらも1965年に発売された6作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム「ラバー・ソウル」に収録された。
一時の清涼飲料水のごとく癒される。
ジョンの真骨頂。
己の人生観を問う曲。
ここでは一息入れて聞き入るというのも乙なもの。
中々にマニアックなセレクション。
センスの良さがうかがい知れる。
よほどの自信と余裕と貫禄が備わっていないとチャレンジできないよ。
このエモーショナルな雰囲気を醸し出すのが難しい。
シンプルでタイトでストレートな曲調は正にアートの領域。
それまでとは一転して、やや抑え気味な味わい深い表現力がいぶし銀。
中間部分に差し込まれるキーボード・ソロが効果覿面。
これがチェンバロ風で、あの時代にこんなフレーズをさりげなくロックに取り入れるなんて・・・革命的な発想・・・・。
妥協なき拘り具合が超絶に半端ない。
ビートルーズは絶え間なく煽りに煽りまくるので、ステージは彼等の独壇場と化しています。
観客もそれに鼓舞されて、全員が熱烈な手拍子で参加。

ここで懇切丁寧なるメンバー紹介。
仲の良さが、ホノボノとこちらサイドにまで伝わってきます。


「それでは早いもので最後の曲となりました。
景気づけとばかりに・・・・・アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼアで締めくくりたいと思います。
ヨロシク!!」
泣いても笑ってこれがラスト・ソング。
軽快なカウントが発せられる。
1・2・3・4!!
史上最もいかしたカウントと言われているのも頷ける。
これも微妙なニュアンスまで、完コピしているのですよ。
キーボーディストがボーカル。
アコギメンバーがコーラス。
メンバー全員がイキイキとエンジョイしているご様子。
最強の天才コンポーザー・コンビ、ポール&ジョンがあの若さですでに、独自のロックンロールスタイルを確立していたという証でもある、非常にライブ映えする名曲。
聞かせどころは、やはりそのバックで縫うように垣間見れるメロディアスなラインを描く天才ポールのベースライン。
というか、この曲最大の功労者はポールですからね。
チャックベーリーからニュアンスを得て完成させたそうですが、こちらのほうが断然に歴史に残ったね。
単純なそこいらの3コードR&Rソングとは一線を画すアンセムだ。
なんら言い過ぎではないと思うよ。
ちなみに本採用はされていないようですが、「その時ハートは盗まれた」という邦題が存在したそうです。
別段、これといって憶える必要のないミニ知識(笑)。
客席にそれまで大人しく座っていた可愛らしいチビっ子が、いきなり熱狂して飛び跳ねながら踊り出した。
必死のアクションも交えて止まらない。
メンバーのお子さんなのかな!?
いずれにしても、頼もしい親衛隊。

という事で全8曲が、しっかりと時間内で収まっていました。
完璧!! 

「ありがとうございました!」

クラッカーが連発して炸裂!
パンパンッ!!

この5人、雰囲気からも察することができますが、どちらかというと初期のシンプルでストレートなビートルズに重点を置いて追求しています。

まあ、編成上そうなるのかも。
今度は中期、後期の彼らも見てみたいなあ。
また違った面を覗けるかもね。
本当にお疲れさまでした。

そうそう、来月は「マ・シェリ」ライブイベントで、あのジェームス率いる「リッケンズ」でもビートルズを思いっきりと堪能できるんだっけ!((´∀`*))

****満足感に満たされ汗だくの表情でステージを後にしました。
サイトウさんがねぎらいのナレーションを告げます。****




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする