THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,206 銭函文化祭36 小樽銭函市民センター (高島ブルージーンズ 編)

2023-11-12 11:44:14 | Live Set List
7,16:05~16:35
「高島ブルージーンズ」

バンド名が示すとおりに、小樽・高島からの5人組。
生まれ故郷の地元を愛する高島北山中学校時代の同級生と、その妻(KB)とで結成。

60歳後半のメンバー達が一同に集ってプレイ。

ヴェンチャーズ&寺内タケシとブルージーンズなどなどを中心にベスト・セレクション・・・・・・。

ホノボノとアットホームな雰囲気漂う中で、懐かしのサウンドを豪快に繰り広げてくれたインストゥルメンタル・バンド。

眼鏡姿のドラム、同じく眼鏡装備のベース
(ジャズベース、3トーン・サンバーストカラーのボディにローズ指板。フェンダー黒の布製ストラップ使用。フラットピッキング)、
そして全身が黒ずくめのツインギター
(パールホワイトのゴールドパーツ仕様ヤマハSGV700ブルージーンズモデルをザ・ワイルドワンズの加瀬邦彦さんがリフィニッシュした貴重なる一品!
こちらはペイズリー柄の布製ストラップを使用。
このギターを、テツは羨望の眼差しで見つめていた((´∀`*))

もう一人は愛器3トーンサンバーストのボディカラー、ローズ指板のストラトキャスターを弾いています。
同じく黒のフェンダー布製ストラップを使用)。

そして紅一点、ヤマハのキーボード・プレイヤーは先述のとおりメンバーの奥様。

メンバーは全員が、グッとシックなるいでたちで統一。

驚いたことに、高度経済成長期の荒波を乗り越えつつも結成53年だとのこと!!
(再結成してからは13年目)
気心の知れた仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を超えたのだそうですよ!
今でも新しいレパートリーを随時加えて頑張っているそうですよ。
素晴らしいなあ。
是非とも、バンドが長続きするコツを伝授させていただきたいものだ。

メッセージ
「今や天然記念物になりそうなバンドです。
中学時代に高島町内の幼馴染4人で結成したバンドです」

このバンドを見るのは今年2月26日の日曜日、小樽・雪明りの路オールディズナイト以来だ。
その後も同じ小樽イベントで対バンだったんだけど、曜日違いでのニアミスだった・・・・。
で、せっかくだから、その時のライブ・レポートも散りばめて、ここにお送りしましょう!
ちなみにセットリストは、ほとんどが初めて聞く曲ばかりでしたよ。
正に有言実行を地で行くのだ。
徹底的にこだわり抜いた意気込みを、ビンビンと感じちゃった次第さ。

しかし、世の中にはヴェンチャーズ・カバー系バンドの多い事といったらもう。
たまりませんなあ!!
大人バンドのライブ・イベントには、,必ずといっていいくらいに出演していますね。
日本中に一体全体ヴェンチャーズなどのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?

おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。

 それも当たり前といえば当たり前でしょう。

60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから、ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちが、その後成長しても変わらず追いかけているという気持ちも痛いほどに理解できるというもの。

なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ッ!」のサウンド一発で、皆やられちゃったんだからね(笑)。

補足・・・・シカゴのオリジナルギタリスト、故テリー・キャスも多大なる影響得を受けている。
初期のライブ音源の中でも、曲の合間に例のあまりにも有名なフレーズをチラッと指癖風につま弾いてもいます。
他にもジェフ・スカンク・バクスター、リック・デリンジャーなどなどと名前を挙げていったらキリがないくらいに、ヴェンチャーズをリスペクトしている驚きのビッグネームがズラリだ。


さあ、そろそろ準備の方は完了のようですよ。
司会者兼主催者のサイトウさんが後方受付カウンターテーブルより、ワイヤレスマイクを手に懇切丁寧アナウンスします。


「皆さん、こんにちは。
のってきたら遠慮なく、手拍子のほどをよろしくお願いいたします!!」

開巻からいきなり、福岡民謡の人気曲「黒田節」で、ライブは威勢よくスタート。
この曲は、日本エレキ界にも多大なる影響を与えていたのですよ。
1965年、巨匠の寺内タケシさんが発表した作品から波状攻撃開始。
album「レッツ・ゴー・・エレキ節~エレキの民謡お国めぐり」に収録。
古き良き日本の伝統音楽を、大胆不敵なるアヴァンギャルドにアレンジして当時はかなり話題を振りまいた。
お洒落な和洋折衷とは、目の付け所が一味違うね。
その後もジャンルを問わずに、数多くのギターキッズたちが取り上げています。
私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。
つまりラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。
正に温故知新、和の心を具現化したという内容。
ゆったりとしたテンポで、明るいメロディーが素晴らしいのです。
この印象的なグルーヴで、思わず胸がグッと熱くなるよ。
灼熱のサウンドが一気に蘇り、寒風をも消し飛んじゃうような勢い。
もうこうなったら、思いっ切り日本酒を浴びるほどに飲んでみたいなあ(下戸だけどね・・・(-_-;)。
情けないことにすぐ、酔いつぶれてしまうんだけどさ・・・・。
これをいきなり聞かされたら、いつどんな時にでも、厳かなる舞台が目に浮かんできちゃって、今すぐにでも槍と袴で踊りたくなっちゃう。
特に昭和の時代に生まれた者ならば尚の事さ。
ここでは当然に、テリー寺内の徹底したバージョンでプレイしているのでしょう。
キーボードが壮大なるメインメロディーを担当。
それに導かれるように、ステージでは往年のギター少年2人が、競ってスプリング・リヴァーヴを効かせてスティール・ギター役と寺さん役を分担。
ブリッジ側での正確無比なピッキングで「ピキピキ~ン!」、そしてアーミング。
序盤から、嬉々として演じています。
これで掴みはバッチリとオーケー。


「はい!
皆さん、こんばんは。
高島ブルージンズでございます。
さてさて・・・・え~、今日は寒い中をわざわざおいでいただきまして、ありがとうございました!
前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。
凄いな。
私たちは平均年齢が70歳。
主に60年代のインストウルメンタル曲を演奏しています。
2年ほどのブランクはありましたが、10年前に再結成しました。
なんとか、これからもがんばりたいと思います。
よろしく!
最後まで突っ走っていくぞ~!!
2曲目・・・・・パイプライン」
オリジナルはシャンテイズ。
album「パイプライン」に収録。
彼等の代表作品で、これも永遠のスタンダードナンバーさ。
1962年12月にリリースされて大ヒット。
ヴェンチャーズもカバーして、1964年7月に発売したアルバム「サーフィン」に収録したのは有名な話。
でもシングルカットは意外にも日本のみなのだ。
当然、英米ではチャートに登場することはなかった・・・・。
しかし、今でも世界中で弾き継がれているよ。
ここでのギターは優しく抒情感溢れるスピーディーなメロディで主旋律を奏でる。
スリリングかつ、癒しのひと時だ。
古き良き時代のグッとくるありがたき音霊。
日本も含めて世界が誇るエレキギター革命の真骨頂。
この異色すぎるほどの、ベタな選曲にはビックリ(このバンドにしてはね)。
拘り抜かれた、新鮮なる発想の妙技で構えています。
主役は常に捻りを加えて、これでもかあ、というほど鋭く切り込んでくるギターが占めている。
バッキングも手堅く、纏め上げていますよ。
見事なテクニックで、楽曲を再現してくれているではないか!
どのパートも貴重な存在。
まだまだ、情け容赦なき攻防は続きます

「オヤジ&オバン・バンドとして復活!
頑張っていますので今後ともに応援のほど、よろしくお願いします!(笑)
次は・・・・・10番街の殺人」
(オリジナルはもちろんブロードウェイ・ミュージカル作品「オン・ユア・トウズ」の劇中歌、および楽曲。
1936年に発表。
リチャード・ロジャースによる作品。
ウィキペディアより)
これも、ヴェンチャーズのシングルヒット曲。
1964年リリースのアルバム「ノック・ミー・アウト」に収録。
全米ビルボードチャートにおいて最高ランキング35位を記録。
ドラマーがスティックを打ち鳴らしてカウントを発する。
「1・2・1・2・3・4~!!」
間髪入れずにヘヴィーなドラムビートの激走。
ヴェンチャーズの大傑作を元気一杯カッコよく料理した、この斬新なるアイディアには感服。
マニアも思わず唸っちゃうような、妥協なき着眼点と探求心を垣間見せてくれました。
意外ですね、ここにこれを持ってくるなんてビックリ‥‥(-_-;)
白いヤマハのギタリストが、歌メロを「キラリ―ン!」とハーモニックス・ピッキングしながら主役を一手に担う。
時には官能的なるアームダウンで自己主張。
ギターからキーボードへ淡々と、ソロバトルリレーを大胆に繰り広げる様も堂に入っている。
チークダンスをしているオーディエンスもいる。
まさに冒険的野心に満ち溢れた「エレキ精神満載」で繰り広げてくれました。

ドラムの方がMCを担当。
「はい、ありがとうございました。
アップテンポなナンバーが続いたので、ここからはスローな曲をお届けしましょう。
クラシックを素材にした、アレンジ・コーナーへ突入ですよ・・・・
まずは、ドナウ川のさざなみ!」
再び寺内タケシとブルージーンズのテイクで贅沢に浸りましょう。
華麗なるクラシックエレキ・ソングの定番としても、60年代は超絶な人気を博した。
ほとんどこの手のバンドは、王道路線の寺内タケシ・ワールドで無難に凌ぐところを、拘りがふんだんに導入されていて超ご機嫌だ。
気持ち良さそうにメロディを目にも止まらぬ早弾きで奏でている途中、何やらアクシデントが勃発した!
即座にスタッフがステージ上へと駆け寄って、事無きを得ていました。
良かった・・・・。
何事もなかったかのように、手拍子を求めつつも演奏を続ける面々。
この辺は百戦錬磨のなせる技。
普通のアマチュアバンドならば、パニック状態へと陥ってしまい、せっかく練習してきた全てが台無しになっちゃう・・・というもの。
尚、ベースも例の痺れるピッキング・グリッサンド奏法を大胆に導入している。
軽快に進行するなかで、さりげなくお約束の「花嫁人形」がグルーヴィーに絡められていてビックリ。
こちらも、寺内タケシとブルージーンズのテイク。
強烈なアタックやブレイクを織り交ぜてもいるね。
さりげなくもボリューム奏法まで絡めるところなんて、心憎い限りさ。
アドリブは5音音階が中心。
別世界の融合は、案外と相性が良いのかもね。
このように60年代ギターミュージックって、今の若い人にとっては滑稽な感じに受け取られがちではありますが、一度騙されたと思ってトライしてみてくださいよ。
その奥の深い展開に、感銘を受けることを保障します。
絶対に間違いなし。
とっても勉強になります。
なんたってロックバンドのルーツとしてありとあらゆる、エッセンスが凝縮されている。
知らない間にいつのまにか随所で影響を受けているものなんです。


「間違えてしまいましたあ・・・・・
((´∀`*))
でも、気を取り直してライブは続行しますよ。
大いに盛り上がって楽しみながら、寒さを吹き飛ばしましょう!
次にいきます!
再び、クラシック・テイスト満載に・・・・・・・レッツ・ゴー運命を!」
こちらは寺内タケシ&バニーズの極めつけ、大胆不敵な作品。
あの「ジャジャジャジャ~~~ン!!」イントロからして大袈裟過ぎる、ドラマティックな展開一発で戦慄が走りまくった。
金縛り状態・・・・というか妙に暑苦しいです
(誤解のなきように…褒め言葉ですよ(;^_^A)。
その証拠に誰もが目が点になって、ステージ上へ釘付けさ。
革命的な発想力の手腕がフルに発揮された曲だね。
ジャパニーズ・エレキ・ギター界に名を残す革命児ともいえる、ミスター・テリーの貢献度は最高に絶大だ。
それだけ寺内氏は偉大なる存在なんですよ。
その後のギター小僧達から多大なるリスペクトを受けているギター界の先駆者。
ロシアにツアーで招かれた際には、国賓級の待遇を受けたという話はあまりにも有名で、当時大々的に報道もされていました。
しみじみと、胸の奥深くにまでも染み入るね。
ここまでジャンルの壁を軽く超越しながらも、徹底的に突き詰められたら愉快痛快ですなあ。
全体に漲るエネルギー、狂暴とも言いたいほどのパワー、破れかぶれなテンションの高さは天下一品。


「はい、ありがとうございます。
続いては、またスローなナンバーです。
スターダストをお送りします。」
8タイプの違う曲を交互に配列しているので、一切のダレもなくテンションはマックスを維持)
こちらもエレキの神様、寺内タケシさんの作品。
オリジナルは誰でも聞き覚えのある、ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したジャズのスタンダード。
でも、やっぱり日本の歌心で網羅されているところが微笑ましい。
ドラムは秘密兵器のワイヤーブラシに持ち替えてvariationを膨らませる。
ギターアンプにはスプリング・リバーブを思いっきり深めにかけて、ムーディーに盛り上げる。
一転してここぞという場面で、遂に出た!
テケテケテケ・・・・ジャーラア~ン!といえばこれ。
焦らしに焦らした挙句やって来た、定番のギター・サウンドにイチコロ。
ベンチャーズ、寺内、クラシック、民謡・・・・ときたからには、絶対に外せないビッグナンバー。
どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律だから、ついつい口づさみたくなるのです。
他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズなどをなぞっています。
その気持ちは、痛いほどにわかります。
いつまでも幅広く国民に愛される珠玉のお約束ともいえる決定打。

続いて、再び民謡、のコーナー・・・・・。
「ソーラン節」
問答無用の北海道民謡の代表作で、寺内タケシのバージョンで。
最近、高島ブルージーンズはこの路線に凝っているのかな。
引き出しの多さはキャリアがキャリアだけに膨大な量。
いかも、ジャンルの壁なんて軽く超越する勢いで貪欲にチャレンジするものだから、この辺の選曲もお茶の子さいさい。
プレイスタイルも更に過激だ!
メンバー一同、ドンドンと表情が若返ってきている。
青春プレイバックの空間。
このエキサイティングなひと時・・・・活き活きと輝いているよ。
60年代の初心に立ち返り、楽しくって仕方がないという感じ。
気持の中ではすでに10代のギター小僧そのもの。
身をもって体現している姿が、神々しくって羨ましい限りですなあ。
熱気と迫力が充満した、延々に続くユニゾンによる速弾きや、いぶし銀の佇まいはさすがだ。
情け容赦なきデンジャラスな調べは未だに現役バリバリだ。
ハッキリと申しまして、皆さん、ことのほか上手い。
年季の違いが、如実に物語っていますよ。

メドレーで「よさこい節」
(高知県の民謡)
こちらも寺内タケシのversion。
実験的な工夫と、ユニーク趣向がこらされていてニンマリだ。
よくもまあ、こんな発想が湧いてくるものだ。
こちらも原曲を(4拍子)、インストゥルメンタルにアレンジしたもの。
振付が欲しい・・・と言ったら贅沢すぎかなあ・・・・。(-_-;)
四国の華やかに賑わっている、お祭りの情景が脳裏をかすめます。
道産子の馴染み深い民謡と、よさこい祭りの連動・・・・
こいつはちょっとしたサービスタイム。
それをギターでジックリ虎視眈々と必死の形相にて、フレット上ポジションを目で追いかけながらのスライディング・プレイ。
歯切れよく、小刻みなる鋭いピッキングの繰り返し。
そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。
しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!
それでも、的確でストレートなドラミングを後半でフューチャーして、雄叫びをあげ見事に終演。
このバンド、数年前の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせていました。
恐るべし5人衆、今も健在だ。
あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議です。


「それでは、最後の曲となりました。
タンゴの名曲で・・・・ラ・クンパルシータをお送りします」
ほらねえ、また新しいフィールドを披露した器用なバンドなのだ。
(ウルグアイのヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスが作曲したこれこそ古典の極めつけ)
まさかタンゴまでもが飛び出すとは、御見それしましたあ。
これも含めて、今回初めて聞く曲が目白押し。
だから、一時たりとも目が離せない。
貪欲なまでにチャレンジ精神が旺盛なんだもんなあ。
ドラマーは、リムショットに切り替えて、リズムアクセントで延々とボトムを支える。
やっとたどり着いたラストでは、4カウントの打ち鳴らしを合図に、インデイアン・ビートへ豹変。
満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。
ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。
素早いタムさばきが正確無比で、お口あんぐり状態。
ギターがピックスクラッチ、そしてミュート奏法など、昭和の空気をそのまま運びこんでくれました。
磨きのかかった滑らかなるフィンガリングで、フレットボード上を鮮やかに爪弾かせていきます。
軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。
ギタリストの教科書みたいなステージですね。

MCも控えめのノンストップ・ライブ。


ここでまさかのアンコールが飛び交い始めた!

「ありがとうございます!それでは最後に・・・・世界3大エレキバンド、ザ・スプートニクスの・・・霧のカレリヤを演奏したいと思います!」
締め括りに最もふさわしいねえ。
1978年リリースのアルバム「チャート・トッパーズ」に収録。
特異な北欧風アンセム。
昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。
レトロだの、懐古趣味だなんて絶対に言わせないぞ!
もうこれで本当に泣いても笑っても終わりだと思うと俄然パワーも倍増するもの。
いきなり攻撃的なギターが炸裂して、コードを掻き毟りながらのヒートアップ。
ベーシストも「負けてなどいられないぞ!」と、ハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげ。
汗水吹き飛ばし、余力を振り絞っての完全燃焼で熱演。
ダンスに興じるオーディエンスも、5~6人からドンドンと膨らんでいきました。
観客席で大人しく観戦していた人々も、半強制的に最前列フロアへと引っ張られていきました(笑)
大団円です。

本当にお疲れさまでした。
ステージには熱気の余韻と共に、満足感に満たされた空気が漂っていました・・・・。
「ブラボーッ!!」
クラッカーが連発で炸裂した。
「パンッパンッ!!」

サイトウ氏も最大の賛辞を、後方カウンターより贈っていた。
次回ライブでは、もっとふんだんに、去年一杯で引退宣言をした加山雄三の曲も飛び出してきたりしてね!
今後の展開に早くも要注目。
益々、期待していますよ。


****会場内に流れるBGMは、サム&ディブの「ソウルマン」だ!****
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