THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

chicago/HOT STREETS

2023-11-26 16:07:03 | CHICAGO
「シカゴ11」発表後、あの伝説のギタリスト、テリー悲劇の事故死…( i _ i )

バンド結成以来最大の試練が訪れたのですが(デビュー前からの育ての親ジェームスWゲルシオとも袂を分かち合いました)、それを克服するべく発表されたのが、この「ホットストリート」です
(オリジナルアルバムとしては12枚目)。

デビュー以来、ずっとバンドロゴをジャケットに採用、発表順の数字をタイトルにしていたものを廃止。
あのスタイルにメンバー達はいい加減、飽き飽きしていたそうです。

心機一転メンバー全員、元気いっぱいの姿をジャッケットにプリント。

古くからのファンは寂しくもあり、ちょっと「・・・??ノリが軽すぎない・・」と思われた事でしょうが・・・。
撮影は巨匠ノーマンシーフだ!

オーディションの末、フルーツガム・カンパニーのメンバーとしての来日、スティーブン・スティルス、ベロニクサンソン、ミッシェル・ポルナレフへのアルバム、またボズスキャッグスのツアーへの参加、ミュージカル映画「ヘアー」出演、バンド「オデッセイ」加入の実績を持つドニー・ディカスを迎えてのこの作品。

テリーに捧げられたオープニングナンバー「アライブアゲイン」からラストまでを一気に聞かせてくれて、ほどよくポップに洗練されたニューブラスロック・シカゴを堪能できます。

デビュー時からの熱く迫力ある反体制派ブラスロックファンにとっては、はっきり言って疑問を持ってしまった一枚。
個性的なシカゴサウンドが、普通のアメリカンロックバンドになったと…。
でも、私は好きなアルバムなんですよ。
テリーの泥臭いソウルフルなテイストが影を潜めてしまった分、ドニーの若さ溢れるギターとボーカルが新鮮な都会的テイストを加味してくれてます。
ドニーのギターは、この頃のフュージョンブームを意識したかのような、のびのびとしたテクニックを披露。
オープニングのカッティングしかり、最初のギターソロからいきなり話題のボイスモジュレーターを使用。
各メンバーが提供した楽曲群も、バラエティーにとんでいて、とても楽しくもあり明るいイメージのアルバムです。

ちょっとマンネり気味だったシカゴ・サウンドに新風を吹き込んだドニー、そしてプロデューサーのフィル・ラモーンの手腕はお見事。

フィル・ラモーンは、ビリー・ジョエルとのタッグで名盤を数多く制作した名プロデューサー。

ビリーのヒット曲「マイライフ」ではコーラスでピーター&ドニーが参加しています(一聴したらすぐにわかるよ!)

またフィルの繋がりでこの通称「12」アルバムではビージーズが、お返しにシカゴ・ホーンセクションもビージーズのアルバムにゲスト参加しています。

他にもフィルがプロデュースした、故カレン・カーペンターのソロ・アルバムにもピーターが参加、

日本の女性アイドル歌手(!!)のこれまたフイルがプロデュースしたアルバムにも、シカゴのメンバーが参加しています。

その後シカゴのメンバーのソロアルバムやクリスマスアルバムでもフィルはいい仕事をしています。

しかし、シカゴはこのアルバム「ホットストリート」後、徐々に失速する事になるのです…( i _ i )

カリフォルニアトランジットオーソリティでの、ダニーとダニー奇跡の共演来日公演は狂喜乱舞しました!
てっきり「アライブアゲイン」をやるものと思いきや、まさかの2人の共作「エイントイットタイム」を披露!
個人的には、絶対的にこちらの方が貴重でめちゃくちゃ嬉しかったなあ!
🤠🎶
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JOE COCKER

2023-11-26 14:31:02 | free form space
ジョー・コッカー

この人の音楽人生は波乱にとんでいて、決して順風満帆とは言いがたいものではありますが、それでも多くのファンの心をつかみ、ミュージシャン仲間からもリスペクトされていた数少ない存在。

まずコッカーといえば、誰しもがウッド・ストックでのパワフルな魂の咆哮、身を捩じらせてエア・ギターにて熱唱する姿を(ギターはちゃんと弾けるそうです)思い浮かべると思います。

1964年にデビューするも不発、長い下積みを重ねた末に改めて1968年に再デビューを果たし、新人扱いにて乗り込んだのがウッドストック。

あれ一発でスーパースターの道を歩み始める事となります。
その時に取り上げたビートルズの「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」は全英1位を記録
(ポールがこのアレンジの曲を、当時ジョー本人から初めて聞かせてもらった時には感動してうち震えたとか。
それをきっかけに友情を育んでいたそうです)。

多くのカバーの中でも出色の出来と大絶賛されています。

その後も次々に話題作を発表。

そしてレオン・ラッセル、リタ・クーリッジ、ボビー・キーズらと大所帯のバンド「マッド・ドッグス&イングリッシュメン」を結成。
アルバム、ツアー、ドキュメンタリー映画製作と話題を振りまいていきます。

ヒット曲も連発。

「デルタ・レディ」、トラフィックの「フィーリング・オールライト」、再びビートルズで「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ」

ただ、バンドのほうは金銭的にも成功には至らず、オーストラリアにて大麻所持が原因でコッカーは逮捕、レオン・ラセッルらが去っていきます。

しかし新境地を開拓するべくビリー・プレストンの「ユー・アー・ソー・ビューティフル」を発表したところ、これが大ヒット、復活を果たしますがこの頃から薬物やアルコール依存症に悩まされはじめます。

私は正直な話、若い頃はジョー・コッカーの名前は知っていても、あのだみ声と豪快なルックス、ステージ・パフォーマンス(独特の両腕をばたつかせる動き。
知らない観客はジョーが神経の病気を患っている、と真剣に思ったそうです)が苦手でした。

1980年頃のジョー来日公演でもツアー・ローディー楽器裏方の先輩が「ジョー・コッカーの来日は喉の不調で急遽中止になったということだけど、本当は酒が原因らしい・・・」と聞かされ「あああ・・・」と益々残念な印象が焼きついてしまいました
(事の真相は・・・?でも多くのファンが公演当日に会場前の張り紙を見て、初めて中止を知り落胆したそうですよ)

再起不能か?と噂されていた矢先の1982年、映画「愛と青春の旅立ち」の中で歌われた「UP WHERE WE BELONG(ジェニファー・ウォーンズとのデュエット)が全米1位を記録。

アカデミー主題歌賞を受賞、再度の奇跡的復活を遂げます。

ジョー・コッカーや曲名は知らなくても誰しもがようく知っている名曲中の名バラードですね。

私は最初「ええ!!?あのジョー・コッカーがこんなにもお洒落な曲を・・・でも見事にはまっている!!」と愛聴しまくったものです。
これ今現在では誰もが認めるスタンダード・デュエットですね。

ジョーのそれまでのワイルドで痙攣気味(失礼・・)、ドスの利いた男性シンガーというイメージが一掃されて一挙に音楽的フィールドが広まった感がありました
(ジョーいわく「俺はシンガーにならなかったら殺人者になっていた」!!)。

その後もマイペースに活動を続行してはいましたが、遂に北海道の地は踏んではもらえなかったですね・・・残念。

コメディアンの故ジョン・ベルーシはジョーのモノマネが十八番でした。
一度「サタディ・ナイト・ライブ」で「フィーリン・オールライト」を2人が競演しているところをビデオで見たことがありましたが、鳥肌が立つくらいに爆笑、かっこよかったです、2人とも。

ベルーシはコッカーが真横にいるのに、缶ビールを片手に持ってへべレケ状態を過剰表現。
そのビールをジョーに勧めるんだけど、首を横に振りつつも照れて苦笑するコッカー。
もうあんな神がかった共演は2度と見れないのですね。

で、他界したレオン・ラッセル、ボビー・キーズ、イアン・マクラガンもジョーと共演しているわけですから(しかし同月に盟友同士の3人が)天国で極上のライブを繰り広げていることでしょう。
想像しただけで鳥肌が立ってしまう。
もちろん、真横にはジョン・ベルーシがモノマネで控えていたりして(笑)。

私のバンドでもジョー・コッカーの曲は2曲ほどレパートリーに加えさせていただいていますが,演奏してみて益々ジョー・コッカーの奥深い魅力にメンバー達は敬服、改めて再認識した次第であります。
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judas priest live albumがズラリ^_^❣️

2023-11-26 13:44:11 | free form space
「メタルゴッド」こと、ジューダスプリーストのライブアルバムがズラリ。
ホントはまだ他にもリリースされているんだけど、彼らの音楽変遷や迫力あるプレイを把握するには、うってつけ!
ジューダスプリーストの流れがそのまま、ブリティッシュヘヴイメタルの歴史そのもの。

御多分に洩れず、ジューダスプリースも長い活動の中、紆余曲折ありました。

度重なるメンバーチェンジと共に、ハードからより強固なるヘヴイ路線へ。
あの分厚く轟き渡るスタイルを確立した。

そしてステージセット、コスチューム、アクション…などなど、カリスマ性も備わり遂に大ブレイク!
後に追随するバンド達へ、多大なる影響を与え続けています。

ターボツアーで来日した際、政則先生がメンバーたちを「夕焼けニャンニャン」にプロモーションも兼ねて連れて来た時はビックリした。
もちろん全員があの衣装で登場!
政則先生が「メタルの神様」と紹介したら野沢直子がロブにそっと触って「あっ??!神様に触っちゃったあ!」
ロブの…??!とした表情。
おいおい、もうちょい、扱い方を考えてくれよ、とTV見ながら思ったものです。
そのターボツアーではミソが付いたけど、
自分はその前の黄金期ジューダスプリースト武道館コンサートを観れた幸運は一生の宝物だ!
勇壮なるマーシャルの壁や爆音轟くハーレー、可動するメタリオンも含めてね。🤠🎶‼️

やはり、ヘドバン含めて徹頭徹尾にああでなくてはねえ!
往年のファン達ほとんどが望むサウンドやリフと、バンドが成長する為にやりたい事のギャップは難しい問題。

札幌には二回来てくれたけど、もうその時にはKKの姿は無し。

オリジナルメンバーのKK脱退は大ショックだったけど、新加入リッチー・フォークナーのテクニカルな才能溢れるプレイで全てを払拭だ!
元レーサーXのスコットと、超ベテランの渋いイアンとのリズムセクションは安定感抜群!
ちなみに、唯一のオリジナルメンバーはイアンのみ…!
出戻りロブの貫禄あるボーカルは相変わらず迫力満点だけど、残念ながら、やはり例のスクリーミングシャウトはもう聞けないね…。
グレンもこの後、パーキンソン病の為に参加は断念状態…。
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