会場内に流れるBGMはクリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」
そして、ザ・ビートルズで「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」と「レヴォリューション」だ。
一体全体、誰の選曲なんだろうか?
やっぱり照明を担当するタッちゃんかな??((´∀`*))*****
**はい!
さてさて・・・・・このライブレポート、早くも後半戦の10バンド目に差し掛かってきましたよ!
楽しい時間の経過はとにかく早い。
残すところは、あと3バンド。
どれもこれも凄腕揃いのクセモノ集団。
まだまだ何が飛び出すか,乞うご期待だあ!!****
小樽・銭函文化祭スペシャル・ライブは、個性溢れるバンド達が馴染み深い音楽を演奏するために、北海道中から大集結するという名物イベント。
今年は初出演組も含めて、12組がエントリー(2バンドがキャンセルでしたが・・・・)。
お気に入りの小樽イベントだから、雰囲気がとっても気持ちがいいんだよね。((´∀`*))
客席サイドには家族連れやカップル、はたまたバンドマン達も大挙して応援に駆けつけてくれました。
感染対策もバッチリと施され、数多くの席を用意して皆様のご来場をお待ちしております。
まずは主催者のサイトウさんが、バンドの入れ替え時間を利用して、場がダレないような配慮も含めて、ワイヤレスマイクを手にステージ後方からご挨拶。
まあ、いつものように和気藹々と進行。
あの忌まわしきコロナ禍や、趣味の音楽、イベント告知、各バンドやらの事を諸々と愉快痛快に語った。
これで、次に登場する連中たちも、表情がグッと引き締まるね。
あいかわらずのタフガイばかりなんだから。
・・・・・悪しからず!!
10、17:55~18:20
「FLAVOR」は札幌から参戦の5人組。
7番目に出演した「高島ブルージーンズ」同様にインストウルメンタル。
でもは、あちらはテケテケのエレキだったけれども、こちらは最新の極上なるフュージョン。
そうです、全曲T-スクエアによるカヴァー。
なんまら、いかしているでしょう!
期せずして世代&ジャンルが大幅に違うけど、札樽によるインスト・バンド対決となりました。((´∀`*))
これは絶対的に要注目。
滅多にお目にかかることのできない取り合わせ。
別に火花散らせての攻防戦になったわけではないけど見ものだね。
貴重なる瞬間が目前にまで迫ってきた。
デッドヒート必至。
それでですねえ・・・・
このバンドは何度も対バンを組んでいるのですが、不思議と中々過去のライブレポートに記録がないのですよ・・・。
すると出演がキャンセルになったり、同じイベントでも曜日違いだったり、例のコロナでライブ自体が中止になったりでうまくかみ合っていなかったようですね。
調べてみると、それでも2016年5月8日の日曜日、小樽今は無き「カモメ亭 お気楽ライブ37」でのものが発見されました。
「よくもまあ、覚えているね」と言われそうですが、それもそのはずです。
だって、超絶技巧派なサウンドは当然として、ガラッと雰囲気を変えての面白可笑しいMCがインパクト強烈で脳裏にクッキリと焼き付いているものですから・・・・((´∀`*))
あまりにも、コミカルなトークに時間を費やし過ぎてセットリスト4曲しかなったのが唯一の残念な点・・・・。(-_-;)
まあ、持ち時間が25分だったからねえ。
仕方ないさ。
STAのアッキーが大プッシュするその語りも含めて、そろそろいきましょうか。
・・・・編成は、黒いキャップと眼鏡姿のイトウ氏によるドラム
白ボディの愛器ヤマハ6弦を駆使するベーシスト佐藤くんは全身を潔く真っ黒いファッションで統一(ROSE指板)
当然、フィンガー・ピッキングに徹するカッコよさ。
上手ポジションに位置するギタリストは、フェンダー・ストラトキャスター担当の種田さん(3トーン・サンバーストのボディカラー。
MCも兼任
ローズ指板)
高島ブルージーンズ同様に、ここでも紅一点なのはキーボード涼子ちゃんが下手に陣取る(帽子と眼鏡姿。
椅子に着席プレイ。YAMAHA MOX6を使用)
そして、主軸に位置するはアカイのEWIを巧みに操るミノルくん(センターのフロント)、という鉄壁そのものの布陣だあ。
涼子ちゃんから、懇切丁重なる優しいメッセージが届いています。
「会場は体育館のステージで、高校生の頃の学園祭を思い出しましたよ。
ご来場のお客様、スタッフ&主催のサイトウさん、ありがとうございました!」
前置きが大変長くなっちゃいました。
それでは、そろそろまいりましょうか!
極上のフレイヴァー・ワールドへと突入だ!!
皆さん、覚悟の方はよろしいかな!?
度肝を抜かれることは間違いなしだ。
レポートの方にも、なんまら力が漲ってきたぞ。
ARE YOU READY!?
OH!YEAH,
HEY!
LET'S GO!
衝撃のオープニングナンバーは、捲くし立てるようにご挨拶代わりの「トライアンフ」
スクエアの中でも比較的知名度の高い楽曲。
1995年5月21日リリース20枚目のアルバム「WELCOME TO THE ROSE GARDEN」トップに収録
(スケールの大きなコンセプト楽曲)。
和泉宏隆・作曲。
怒涛の如く、息つく暇も与えてくれないんだからなあ((´∀`*))
まったくもってしたたかで、憎い奴らだ。
相変わらず、細部にわたり凝りまくっています。
BGM用に聞いたら天罰がくだるぞ!!((´∀`*))
もはやジャズだの、フュージョンだのと狭い括りに例えるレベルの世界ではない。
脳天直下のヘヴィーなベース、重戦車のごときパワフルなドラミング、繊細なピッキングで追随するアグレッシブなギター、あたたかい彩を添えるシンプルなキーボード、貫禄十分に先導し続けるEWI。
絶妙のコンビネーション。
キーボードとギターによるバッキングワークも渋い光沢を放つ。
そして交互に織りなすソロバトルは、いぶし銀の職人技だ。
極めつけのギター・ソロに合わせて皆さん、踊る、踊る!
ここでは、当然のことながら観客たちの視線は、旋風吹き荒れる彼らの一挙手一投足に釘付け。
そんじょそこいらにゴロゴロと転がっている、中途半端なミュージシャンどもが束になって挑みかかってきても、太刀打ちなんて絶対に不可能の領域。
大やけどをするのが関の山だから、やめておいた方が身のためだぜ!
これで掴みはバッチリとオーケー!
さあてと、今後の展開に胸がワクワクな状態さ。
それにしてもT-スクエアのカバー・バンドはけっこう観てきたつもりですが、ここまでEWIを巧みに吹きこなすプレイヤーは、はじめて見ました。
数年前の夏、札幌シティジャズで見た本田雅人が蘇りました。
「え~と、皆さん、こんばんは。
ジャニー喜多川です((´∀`*))
嘘です・・・本当は香りが良い、という意味のフレイヴァーです。
しかし、もうすでに加齢臭が漂っています・・・。
このバンドの戸籍上実権を握っているのはリーダーの私、種田です。
マニアックな話題で申し訳ありません・・・・。
それでですねえ・・・・今日は初の銭函ホール。
ところが上履き持参の事ですよね。
それで、ちゃんと綺麗に拭いて靴にするか、室内用のサンダルにするか、慎重にリハーサル時間ほとんどをそこへ使いました。
で、真剣に検討した結果、結論に達しました。
当別町商工会議所の職場から、サンダルを無断で拝借して参りました((´∀`*))
このことはくれぐれもご内密によろしくお願いいたします。
ギターのローンも、たくさん残っていることですし‥‥(-_-;)
先ほどの鬼音KINGSさんは、大変な盛り上がりでしたねえ
我々はどうしようもないので・・・・・次に行きますね。
あ・・・・曲名を忘れてしまいました・・・・
思い出しました・・・・プライム」
リズミックなスラップ・ベースが神々しいほどの光りを放ちます。
2曲目は、ポップな長調。
初の海外録音盤で、全9曲入り1985年4月1日リリースの10枚目アルバム「リゾート」8曲目に収録。
な、な、何と、同日に12インチ・シングル・カットもされているのだ。
惜しげもなく大人の色気とハイクオリティなテンションを堪能させてくれる、安藤まさひろ氏の作品。
イントロから延々と余裕しゃくしゃくでニコヤカに軽く旋律を紡ぎ出すギター。
そこからバトンを受け取ったEWIが、知性溢れる牽引役を一身に担う。
それはいぶし銀のギター・ソロでも同様。
後半でのテンポダウン効果がこれまた効果絶大。
多少は抒情的で地味に聞こえる旋律だけれども、噛めば噛むほどに味の出てくるとはこういう曲のことをいうんだね。
まさにトロピカルなイメージソングの真骨頂。
外は身震いするほど寒いけれども、カラッと晴れ渡る眩しいくらいな青空の風景が、誰の目にも浮かんできたはずさ。
ああ・・・・・そうこうしているうち、遂に中間パートでは、したたかなるキーボード・ソロをクローズアップ。
個性の熱い激突。
イメージ狙いがずばりと的中。
練りに練られたセットリストの配慮にも乾杯!!
再びさりげなくEWIに戻るところなんて、華麗且つ程よいあんばいでしょう。
「どうも、皆さん、ありがとうございます。
スリッパで踏んだらエフェクターの誤作動を起こしてしまいました・・・・。((´∀`*))
同居している私の母親は、76歳でフレイヴァー6人目のメンバーです。
私がギターを背負って、そうっとバンド練習に出かけようとすると・・・また行くのかい?・・・そのたびにうるせえ!!とひと悶着でございます。
それでは全国のお母様たちに謹んで感謝の気持ちを込めてお贈りします」
3曲目、いきなり疾走感溢れる「サムライ・メトロポリス」でオーディエンスは金縛り状態に陥るのだ。
もうこのグルーヴで、ハートは鷲掴みにされた。
茫然自失とはこのことさ。
喰い入るように見つめ続けるしかないよ。
情け容赦なき攻防には最早瞬き厳禁。
1997年5月21日リリースの22作目アルバム「ブルー・イン・レッド」6曲目に収録。
本田雅人の代表作。
流れる感じのソフト・メロディーと、結構ファンキーなリズム隊の対比が面白い。
アニメっぽいイメージでの創作。
突如としてイントロから繰り出されるキーボード、ベースなどによるアンサンブルがいやが上にも興奮を煽るよ。
EWIとギターによる延々のユニゾンも目を引く。
バッキングのハイハット中心に進行するドラムの繊細な刻み。
パーカッシブなベースによる、エモーショナルなサムピック奏法。
全体を神々しく包み込む果てしなきシンセの荘厳なる調べが、言葉に言い表せないほど美しい。
ベースとキーボードによるソロバトルは、唖然とするほどのまとまり方だ。
これってちょっと練習した程度では成し得ない、基本に忠実なレベル。
阿吽の呼吸で一致団結の賜物。
努力は決して裏切らないを地で行く。
引き締め役の伊藤くんによるストレートなドラミングが、中々いい仕事をしていますなあ。
ビシバシとタイトに叩き込む骨太なスティックワークは、聞き惚れてしまうほどだ。
更に、最後は雰囲気を変えて紡ぎ出される、EWIの音色コード進行も気合の入り方が半端ない。
早くもテンションがマックスに達した。
印象的な驚愕の遥かなる旋律に心を奪われてしまう。
安定感も抜群で、琴線振るわされっぱなし。
さすがリズムセクションのコンパクトな仕上がり度合いが抜群過ぎて、憎い限りだ。
ここでもギタリストの種田氏がコミカルなMCを存分にぶちかます。
でも表情は至ってクールそのもの。
それがまた愉快痛快すぎる。
彼に弟子入りしたいくらいだ。
あれは持って生まれた才能だ。
唯一無二のね・・・・。
MCって、結構なめてかかって軽く扱う輩がほとんど。
でもこれって奥が深いぞ。
私は落語、漫才などを見てとっても勉強になった。
「皆様、お疲れ様です。
ひじょうに緊張しています。嬉しさに感極まって指先が震えております・・・。
一抹の不安がよぎります・・・。
暖かく見守っていただけたら幸いです。
なにとぞよろしく!
それはともかくも、フュージョンって飽きてこない?
大丈夫?
良かった・・・・あと28曲くらいあります(爆笑)
実は次でラストです・・・・」
会場から一斉に・・・「えええ!!???・・・・」
「スミマセン・・・。
お約束のように・・・・。
今日も女性ファンの獲得も叶わずでした・・・・(´;ω;`)
でもうちのドラマーは、ハードロックやヘヴィーメタル出身なのです。
若い頃にピアスというビジュアル系のバンドで、メジャーデビュー直前までいった男。
必至にメイクをした顔を鏡で見たら自分のお母さんにソックリだったそうですよ。((´∀`*))
メイクをし過ぎて染みだらけになったので、除去手術を行ったんです。
それでは、最後の4曲目・・・・・チェイサー」
1992年にリリースされたアルバム「NEW-S」に収録。
日本人ならば誰もが耳に覚えのある名曲。
EWIの音色がフューチャーされたあとは、各メンバーらによるソロバトル大会。
ベース・サウンドをグッと前面に押し出して、キーボードのバッキングも的確でカッコイイ派手な作品。
これをアクロバティックと呼ばずに、何をアクロバティックと呼ぶのか?
いやはやなんとも、すさまじいの一語に尽きますなあ。
メカニカルな誇り高きミュージック。
クオリティは一級品だと保証します。
中間部分での高速ユニゾンによるインタープレイでは、恐ろしいほどに鬼気迫る演奏を突き付けてきた。
相当に浸透しているだけあって、俄然盛り上がりが違いますね。
唖然茫然自失で失禁寸前。
これってカシオペアから受けた多大なる影響が、如実に表れた結果なんだそうだ。
それを知ったら納得。
会場全体が滅茶苦茶にのり出したシーンをしっかりと目撃したぞ。
終盤としては申し分なき決定版。
力強いスネアによる連打が炸裂。
そこから次々と覆いかぶさるように追随してくる猛者たち。
レッドゾーン振り切れ寸前。
余力を振り絞っての大熱演。
全員が汗だくなんだけど、不敵さは絶えない。
あらら・・・・?ダンサー達がステージに彩を添えてくれる。
光る三日月タンバリンで必死に応援している方もいらっしゃいました。
そんな光景を見ていると、童心に戻っってしまうね。
ラストにふさわしき全員でのせめぎ合い。
目いっぱいに完全燃焼!
会場全体が一体となってのダンス大会。
イスに座ったままの人達も自然と体を揺らしながら、ノリノリに気分も高揚しているようだ。
どこもかしこも、お祭り騒ぎ。
ライブならではの醍醐味だね。
だからこそ、やめられないライブイベント出演。
満足感に満たされた表情で「ありがとうございました、ミラージュでした!!」
と大団円を告げる。
クラッカーが天井高くに炸裂!
「パンッ!パンッ!!」
締めのありがたきお言葉を頂戴しましょうよ
「皆さん、良いお年をお迎えくださいませ!
いつもよりも、受けていたような気がします」
((´∀`*))
結局は美味しいところを、全部持っていかれちゃったねえ。
フィナーレを迎えたフレーヴァ―は、達成感に満たされて誇らしげ。
観客席のあちこちからは当然「凄い!!」の声が漏れ聞こえてきた。
それも致し方ないだろうね。
またすぐにでも見たくなる貴重なバンドさ。
正直な感想なんだもん。
この日最高の超絶悶絶なテクニカル軍団だからな。
それは絶対に保証するよ。
本人たちは至って控えめで謙虚だけど。
「能ある鷹は爪隠す」を地で行くのだ。
聞きたくもない自慢たらたらな垂れ流し野郎どもとは雲泥の差。
オフステージでちょっとメンバーらと会話をしたけれども、今時珍しいくらいに好感の持てる実直で真面目な人ばかりさ。
それは音でも正直に表れているよね。
エキサイトしたサイトウ氏も、声高らかに賞賛の言葉を絶え間なく贈る。
そして、この場をお借りして膨大なるスポンサー名を読み上げる。
****この勢いの熱量そのままに、お次も負けてはいられません。
これまた異色のパーティー・カヴァー・バンドが参上しますよ!!
追記:このライブレポートは、想像以上に数多くの方々が読んでいてくれているようでうれしい限り。
会う人、会う人が賞賛してくれる。
とても励みになります。
たまに辛辣な意見もいただきますが・・・・(-_-;)
それらも全部ひっくるめて、今後の参考とさせていただきます。
さ、次にいってみよう!!
疲れ知らずのベテラン・オーディエンス達は、マナーを守って仲良くそれぞれ思い思いにライブを堪能。
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