Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

横倉から谷汲へⅢ 旧参内を歩く

2009-04-14 00:23:17 | 山歩き

東屋からまっすぐ進むと 水場があって 仁王門後に出る。 今までジグザグの急登だったのがこの辺りはちょっとした広場になっていて 旧の横倉寺がこの辺りにあったことを想像させる。

仁王門跡は 長方形に敷き並べた基礎の石が 並んである。 比較的せまい門だけれど 山深くのお寺と思うと立派なものだった。

Nioumonato さらに 右手に馬場跡が続く。 参内を一周できるように行ってみればトラックのようなものが出来ていた。 今通れそうに無いけれど 百数十人の僧侶がここを蹄をならして馬で駆けていたと思うと・・・僧兵を思わせる。

Babaato 馬場跡を右手にみてさらに進むと 稚児が岩

稚児達の悲しいエピソードが秘められた岩です・・・とある。

どんなんや どんな悲しい話しなんや?

前来たときもそんな話しになってジオンさん「消化不良になる。」とぶつぶつ。 そうやそうや 一体何があったんや? そそり立つ岩をみて想像してみるけれど分からない。 誰か知っていたら教えて~~

Haka

ここに不思議な墓がある。 青葉の笛で有名な あの熊谷次郎直実の墓だ。 敦盛を討ち取ったあと武士が嫌になってしまって 出家し全国を行脚して歩いた後 この地で亡くなったと言うのだった。

立派な それでも寂しげな墓は 少々新しそうだったけれど 回りを取り囲む小さな墓は かなり古びたものだった。

帰ってから 熊谷直実の墓について少ししらべてみたけれど ここの記述は一つも見つけることが出来なかった。 はて?

ここから右手北側の斜面はイワウチワでびっしりだった。 白いウチワもある。 その群落に 大騒ぎ。 今までこんなにたくさんのイワウチワをみたことが無いのだった。 何と言うことだろう?

Iwautiwa 美人三姉妹やね 

Kirikabu 何で増えるのかしら?

苔むした木の切り株もイワウチワのすみか

Hondouato

本堂跡に出る。木が茂ってきたからだろう。 思ったよりせまい敷地だけれど ここに本堂があった。 この山はどんなに立派だったか 想像が出来る。

右手には ちゃんと心字池の跡もあり なにやら地の底から響くような声で 山の主が鳴いていた。 前もいたなぁ

姿は見たことない。

だんだん空が近くなってきて ヒノキの林は何となく霞んでいる。 ん? まずいなぁ 花粉症まっしぐらだよ。 涙目に はなぐじゅぐじゅ

クロモジかシロモジか区別つかないけれど 檜林に柔らかい色を添えてくれる黄色。 春色。

Hinokibayasi Siromoji

Syoujyoubakama ここのショウジョウバカマは 割合少ない集合体 でも可愛いし 美人だったので ぱちり

下に林道が見えてきたら峠はすぐ其処 階段を下りて一段落。

この林道は何処まで続くのだろう? 降りてすぐのベンチで ティータイム。

さて カタクリはみられるのだろうか? 全体の3分の一ぐらい来たと思い 余裕の休憩。

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横倉から谷汲へⅡ いこいの森を歩く

2009-04-11 12:32:11 | 山歩き

横倉寺のあった山全体を 今はいこいの森として整備されているようだ。 前は一番上の峠まで車で来たので どのくらいの山歩きになるか想像つかないけれど 「横倉寺はここを降りていけばすぐだよ。」と聞いたので さほどのことは無いだろうと思っていた。

Sizenhodouiriguti Charumerusou

入口付近の沢にチャルメルソウ たくさんあるのだけれど これが写真撮るのに難しくって・・・ どうしても後にピントが合ってしまう。 はぁ

奮闘することしばし でもやっぱり駄目やった

Tozandopu ジグザグ ジグザグと登っていく 時々参道と思える足下 横倉寺の往時をしのびながら歩く。前にミイラ堂があったと思われる場所は明るい広場になっていて 樹幹にちらちら見える。 ずいぶん登ってきた。

それでも前に降りてきた東屋には辿り着かない。

Iwautiwa2あ イワウチワ!

斜面に イワウチワ スカートが破れたような寂しげなイワウチワだったけれど あった~ 良かった。

愛知県の山ではあまりイワウチワをみたことが無い。鈴鹿でも 葉っぱは少しみたことあるけれど 宮指路で2輪ほどみたことがあるだけ。 だから私たちにとってはイワウチワは宝物の様な春の花だった。

ぽつぽつとイワウチワが見えるようになる。

Tenbouだいぶん登ってきて 樹幹に里の景色がちらちらするようになった頃には イワウチワは 斜面にびっしり見えるようになっていた。

Iwautiwa3 

これで今日の目的の半分は果たしたことになる。

それにしても 一昨年は4月の19日に来ている。 10日早いとこの山はこんなにたくさんのイワウチワが咲いているんだ~ 驚きの発見。

後からやってきた さわやか青年 腰に イオン水一本だけ持ってすいすい登っていく。

Azumaya 東屋に到着

ここからは 前にも来たことのある道 心強い

しかし全体の何分の一ぐらい来たのだろうか?

花につられて 長い長い山歩きが始まった。

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横倉から谷汲へ 妙法が岳Ⅰ

2009-04-11 11:56:00 | 山歩き

霊仙山 福寿草はみられたけれど ひょっとしたら ピーちゃん達に物足りなかったかもしれない。ふとそんな事を思っていて 思い出したのが 一昨年行った妙法が岳

ここは東海自然歩道が通っていて ずっと尾根歩きをしたので 比較的歩きやすい登山道という記憶だった(大間違いだったけれど) 前は峠まで エコの会の人に乗せてもらってきていたので 今回は縦走をするために バス およびタクシーで 移動しなければならない。

名神高速道路羽島インターを降りて ひたすら北上 薄墨桜通りの看板が見える様になってくると辺りは桜の並木が続き 空気が桜色になってくる。 穏やかな里の景色。

谷汲には華厳寺があり 今年の三月はご開帳でかなり賑わったはず。 6キロ程離れたところに横倉寺があり ここはミイラで有名なお寺。秋には美しい紅葉がみられ また混雑する。

谷汲線が廃線になり 車で無いと行きにくい場所になってしまったけれど この日もたくさんの車が来ていた。 華厳寺は桜祭りをやっていた。ついてみると あら 桜のトンネル。

Kegonnjisandou

満開の桜は 風に舞い 地を踊り その美しさに 気分が高揚する。

Sakurabasu 横倉寺に移動するために バスの時刻表を見ると え~~っ 行ったばかり? 50分も待つのは ちょっと

タクシーよぼっ!そのタクシーも20分待ったけれど

待っている間に おもしろいバスが

廃線になった谷汲線の列車を利用して タイヤを付け 道路を走るバスに再利用。 どこかの駅と山門を繋ぐ無料バスになっているそうで 大人気

大遅刻のタクシーに乗って6キロ あらら 思ったより遠いんだね。 2780円 バスさえあれば しかも 道路の法面の工事で上まで行けず 

辿り着いた横倉寺 赤い橋に覚えがある。 かなりな古刹らしく 風格あり。伝教大師が御自身で薬師如来をお作りになって祭られたそうで 比叡山の薬師如来様と同じ木から出来ているのだと ふ~~ん 比叡山と兄妹の薬師如来さんかぁ

平安 鎌倉時代には学問や文化の中心として栄えたとあるけれど今はひっそりとして想像出来ない。ただこれから登る裏山には 昔の横倉寺の跡があり 馬場道などもあって面影を残す。 38の僧坊 百数十人の僧侶が住んでいたとなると その規模も大変なものだったでしょうに

Yokokura

Yokokurasanmon 昔 夕方暗くなる前に ここへ来た。ミイラ堂まで行ったものの 暗い境内に何だか怖かった記憶も

ここのミイラは横倉寺の上人様かと思ったら山梨の御正体山の洞窟で入定されたとのこと 横倉出身と言うことでこのお寺を 終の棲家とされたと言うことらしい。

静かなたたずまいのこのお寺も ドラマティックな歴史を持っているのだと思う。

山門 本堂辺りまでは 昔のままあるように思えたけれど 国宝とミイラを守るために 左手上の方に新しいお堂が出来ていた。 その脇が 今日の登山の入口になる。 山全体を いこいの森として残している。

Kanpizakura 寒緋桜だったろうか? 下向きで花も開かない。鮮やかな色で 山に彩りを作っている。東海自然歩道の入口だ。

Shakunage Shakunage2

早くもシャクナゲが咲いている。この山の上にはシャクナゲの群生地があるので ここにもあるのかな? シャガも咲いている。

Shaga 東海自然歩道の入口は 早くも花にあふれていて これからの登山道に 期待を抱かせる。

ジオンさんからの情報で まだ少し早いかも。。。の情報を得ていたので 心配。

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霊仙山の花Ⅱ

2009-04-10 23:39:47 | 山歩き

登山口まで悪路を越えて 辿り着いた。 ここから榑ガ畑の廃村を通って汗拭き峠にでる。

廃村といえども 昔の村人が育てていた花があるだろう・・・せまい土地に家が建つのがやっとの様子 どんな暮らしをしていたのだろうか? 耕作の気配はみじんほども感じられなかった。それでもささやかに花を育てて愛でていたに違いない。

Tubaki 苔むした道に 椿が落ちている。何だか寂しい。どんな生活があったんだろう? 夕餉のにおいはどんなんだったろう? 子ども達の声は響いていたのだろうか?

ヨゴレネコノメ ミヤマカタバミ があちこちにみられる。

Yogorenekonome

Katabami 日が射さないので カタバミも 下を向いて顔を見せてくれない。

カナヤからジグザグに登っていく。 ウバユリの若芽が目立つ。 ミスミソウも咲いている。

UbayuriMisumisou   

一緒に歩いているうちに 私は決定的な花調べの違いに気付いた。

私は 何か無いかな? とやたらきょろきょろして歩く。それで そこそこに花を見つけてきた。 

Bさんとピーちゃんはそうでは無かった。この斜面ではこんな花が見られるはず。土の種類も同じだし 北側斜面だし・・・とか 日が当たるから・・とか いつも条件を当てはめて花を探していた。至極当然かもしれないけれど 私にはそれがなかった。 一緒に歩き始めた頃 花をほとんど見つけられなくて いつも珍しそうに喜んでいたピーちゃんは今では花探しの達人になっていた。何とすばらしい人なんだろう? 花のすべてを受け止めている。

で 「この辺りは ミスミソウ通りだね?」「どうしてか杉の木の下にあるんだね」「種が流れるのか 上から一直線に花が 葉が続いているね。」の会話が弾む。

Onisibari おにしばり 

ジンチョウゲの仲間らしい。 ジンチョウゲのような しかし少し大きめのクリーム色の花が咲いている。 香りはあんまり無い。

おにしばり さほど大きくならないらしいのだけれど その強さはなかなかで これで鬼を縛るのだとか・・・おもしろい名前だね 絶対忘れない。

Toudaigusa とうだいぐさ  人様のサイトでこの花をみたことあるけれど こんなに小さいものだとは知らなかった。

葉っぱを巻いたようなのが花で 色は緑なので目立たない。 毒があるそうで 茎を切ると乳汁が出 それに毒が含まれるとか。

地味だけれど なかなか可愛い姿をしているんだよ。

春を探しに来たのに 華やかなのがドカーンと無くて 笹原に突入しかけたとき

「ん? 葉っぱの種類が変ってきたねぇ」とピーちゃん。 「あ~~っ あ~~っ これ~~」

と言うわけで 念願の福寿草に出会う。

Fukujyusou 花は 開ききっていないものが多かったけれど 一枚一枚が蝋細工のように美しくて 感動。

開ききると 葉っぱに似合わない大きな花になり その頭でっかちな感じがユーモラスで好きなんだけれど。

三ヶ月ぶりの山歩きで 時間をみると 私の体力では 近江展望台の方まで行くのは無理だろうな?と思っていたので ここで福寿草に出会えたことは 本当に嬉しかった。

Fukujyusou3 尻切れトンボに終わったような霊山の花だったけれど 二人で行ってもらった山頂直下の福寿草群生地のお土産写真を当てにしながら ノラリクラリと笹原を歩き お虎が池で 二人の帰りを待っていたのです。

来年は頑張って体をつくり 周回コースまわりたいな。 

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霊仙山の花Ⅰ

2009-04-04 12:51:55 | 山歩き

前も書いたけれど 今畑からのコースを取らなかったので 花はあまり期待できなかった。それでも春の代表的な花いくつか見ることが出来て大満足。

醒ヶ井養鱒場から 林道を行く。 ひどい道で タイヤを切らないようにおそるおそる進む。こんなにひどい道だったかなぁ? そう言えば 前ヤッホツアー出来たときには みんな天井に頭ぶつけたり 首痛くなったりしたんだった。

あ~ あ~ ピーちゃんのこれが始まると 車止まれの合図だ。 訳すと「素敵な花があったので車を駐めて寄せてください。 降りてみたいです。」の意味だ。

ヤマルリソウ ショウジョウバカマ ヒトリシズカ。。。。

Hitorisizuka_2 Syoujyoubakama2_2

約束通り 帰りに車を駐めて寄ってみる。 ヤマルリソウは発見できず。ゴメン。

養鱒場の入口辺りには ショウジョウバカマがびっしり。

そのときBさんが 珍しい花を発見 「望遠レンズはある?」そんな上等なものは無いけれど 少しならズームアップ出来る。

みれば 岩場に イワナシ  時々登山道で足下にみることがあるけれど ここのイワナシは 岩肌に咲く可憐な乙女のように美しかった。

Iwanasi ハタザオの仲間か?十字形の花がびっしり咲いていたり キブシが下がっていたり いつものことだけれど 登山口までの林道に 結構宝物あり です。

Kibusi

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