ヒトリシズカを見に行ったために 予定のコースを歩けなかったけれど 戻って続きをまわるほどでも無いだろう・・・と退散
時刻もお昼まわっている。 本当なら やまごはんを何か作ってあげたかったけれど おにぎりやお寿司 スープで小腹を満たす事にする。 母は 小食なので たいして食べられない。問題は亭主 量で我慢してもらおう。
駐車場に座り込んで ぱくぱく 今日は何て暖かいのだろう。
関ヶ原インター方面まで戻って ドライブウェーに乗る。 ここの全コースは一体何キロあるのだろうか? 長くて飽き飽きするぐらい走らないと8合目には付けない。 そのせいか 料金3000円。 今時考えられない値段だ。(高いってことだよっ!)
それでも 極上の天気は たくさんのドライバーを呼んでいた。日曜日って事もあるだろうけど こんなにたくさんの車をみた事無い。 北尾根付近へ来ると カメラの列。 洗面器ほどもありそうなでかいレンズを付けたカメラは谷を 空を狙っている。 サシバ? 鷹?
さて 駐車場へ来たからって 何も無い。 ここでみられるのは 岐阜方面の展望 北側の山並み 琵琶湖や 長浜方面の景色・・・ ふーん どうしたものか?
三合目で 伊吹山の頂上を見つめて母がのたまう。「意外と近いんやね?」 はいはい
したから見上げると何だか登れてしまえそうに思えるのがこの山 無理 無理 無理 でも疑似体験は出来るかも
ゆっくり登れば行けるだろう と 山頂へ行く三つのコースのうち難易度中くらいの西コースを選ぶ。 このコースはさっきまでいた三合目が見える。山頂まで40分
前に来たときは もっと足下にごろごろした岩が転がって歩きにくかった気がしたけれど 小さなバラスがいっぱい入っていて かなり歩きやすくなっていた。
母の息づかいが少々乱れている。 あれ? やっぱりきついか 母は この砂利道がお気に召さなかったらしく「歩きにくいねぇ」としきりに嫌がっている。
本当は多分 少しきつかったんだと思うよ。
花の季節にはかなり早く 夏の伊吹山がいかに美しいか この山には貴重な固有種がいっぱいあるのだとか 夏には 頂上で蛍が乱舞する事とかを話す。
この花だけは あちこちに咲いている。 つぼみもたくさんあるので もう少ししたら この辺りショウジョウバカマでピンク色になるらしい。
「可愛い」まん丸についた花をみて喜んでいる。
滅多に水分を取らない母に 無理矢理お茶を飲ませる。
頂上方面の山小屋が(お店でもある)遠いのをみる。下を覗く。さっきまでいた三合目が くっきり見える。
ずっとみていると 高い事も カールで吸い込まれそうな登山道も平気になってしまうのだろうか?
「私 したから行ける気がする。あのジグザグの道は ゆったりして見える。」
「はぁ そのうち付き合ってやるから 体鍛えておくれ。」とかわしたものの 本当にいけるかもしれない。恐るべし
下で あんまりみられなかったアマナが ここではあちこちにある。アマナ前線 上昇中。
1377メートル 伊吹山山頂に到着
誇らしげに でも恥ずかしそうに 記念撮影
元気そうなので ここで冒険をしてみる。
一番長いコースを帰ろう
案内では「経験の無い人は避けるように」と行った趣旨の事が書いている。しかし前行ったときに さほどでは無い事確認済み。 ただ長い
ずっと ずっと尾根道を北尾根の方まで回り込んで下っていく。 振り返ると三角点あたりの観測所?が見える。
回り込んで左の方へ降りてくと 道が見えなくなる。 岩の続く道になるからだ。その後は笹原で 行く手を遮られる。
「怖くないの?」と聞くと「あんたをしんじているからね 全然怖くないよ。」と有り難いような有り難くないような・・・
山では一歩一歩は自己責任だよ
少し歩きにくいところもあったけれど おおむねゆっくり行けば大丈夫。 やがて最後の階段になり その先に先ほどの駐車場が現れる。 下り1時間強の散歩。
三合目散歩 と 8合目からの周回。ずいぶん歩いた事。 母が思ったより足腰が強い事が嬉しかった。 小さな事も子どものように喜んでくれるから 嬉しい。
今月終わりに 山開きの終わった上高地に連れて行く。
父との思いでもある場所で どうしても母に見せたい景色がある。
楽しみ 楽しみ。