【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

佐賀に続き道知事選で惨敗も 終わらない自民vs農協バトル

2015-02-12 21:31:13 | 転載と私見
【日刊ゲンダイ・フォロワーズ】

佐賀に続き道知事選で惨敗も 終わらない自民vs農協バトル

2015年2月12日


 JA全中(全国農業協同組合中央会)が政府・自民党に押し切られる形で決まった「農協改革案」。安倍政権が決着を急いだのにはワケがある。議論が長引けば、自民候補が惨敗した佐賀県知事選のように、4月の統一地方選で農協の“反撃”に遭う――。中でも、注目は「農業王国」北海道知事選(4月12日投開票)の行方だ。

 道知事選は現時点で、4選を目指す高橋はるみ知事(61)と、元北海道放送アナウンサーで、フリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)が立候補を表明。高橋知事は前回(2011年)、約185万票を獲得し、次点に130万票もの大差で勝利した。自民道連は早々と高橋知事の推薦を決定。今回も圧勝と思われたが、昨年末の沖縄、今年1月の佐賀の両知事選に続き、野党が猛烈に巻き返している。

「佐藤支持派は当初、道内で強い影響力を持つ『新党大地』だけでしたが、佐藤氏が北電泊原発の再稼働に反対を表明、共産党が支援に動き出した。さらに独自候補擁立を断念しつつある民主党も支援に回る可能性が高い。大地の鈴木宗男代表の長女、貴子衆院議員も昨年末の総選挙で民主で当選していますからね」(北海道政担当記者)

■野党一本化で拮抗

 昨年末の衆院選で、比例北海道の各党の得票数は自民が約75万、公明が約31万。対する民主は約69万、共産が約30万で、野党が一本化すれば与野党の票数は拮抗する。そこで勝敗のカギを握るのが「農協票」なのだ。

 JA北海道は、全国のJA組合数の4分の1を占める大所帯で、組合員数は約34万人に上る。JA北海道の政治団体「北海道農協政治連盟」は「(知事選対応は)何も決まっていない」というが、佐藤支持に回れば、形勢は一気に逆転する。

「『農協改革が農家の所得増加につながる理由が分からない』といった批判は依然として根強く、JA北海道が佐藤支援に回る可能性は十分あります。農業王国の北海道で野党候補が勝利すれば、政府の『農協改革法案』にも当然、影響が出る。審議もままならなくなります」(政治評論家の山口朝雄氏)

「安倍政権vs農協」の火ダネはまだくすぶり続けている。

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私見
 全国で、しだいに燎原の火のようにアンチ安倍政権の動きが広がろうとしている。それだけに、国民の運動が広がることに安倍政権は徹底的に抑圧したり対抗策を水面下で講じていくだろう。もしかしたら、この記事が実際に実現すると、「オール沖縄」が全国で拡大していく。沖縄県民が過酷な状況で闘い続けたその闘志は、無念さや酷い弾圧との闘争の歴史でもある。
 沖縄県民に幸あれ。そして翁長県知事を無視する安倍政権の卑劣なやりかたを熟知して、沖縄県民への心の応援を表現で表そう。

総長メッセージ 法政大学とその付属校で学び働く皆さんへ

2015-02-12 20:51:22 | 転載
総長メッセージ 法政大学とその付属校で学び働く皆さんへ
2015年02月02日
皆さんに、たいへん悲しいお知らせをしなければなりません。
法政大学の付属校(法政大学第二高等学校)と社会学部で学んだ卒業生、後藤健二さんが、誘拐され拘束された末、殺害されたと思われます。これが事実であるならば、総長として、卒業生がこのような経過で命を奪われたことは、実に悲しく耐えがたい思いです。
本学は、後藤さんが本学卒業生であることを把握しておりましたが、極めて難しい交渉が続く中、今まで報告や発言をさしひかえていました。
後藤さんは卒業後、インデペンデント・プレスという映像制作会社を自ら設立し、紛争地域で生きる弱者である子どもたちや市民の素顔を取材し、私たちに伝え続けてきたジャーナリストです。常に平和と人権を希求して現地で仕事をされてきたことに対し、ここに、心からの敬意と、深い哀悼の意を表します。
いかなる理由があろうと、いかなる思想のもとであっても、また、世界中のいかなる国家であろうとも、人の命を奪うことで己を利する行為は、決して正当化されるものではありません。暴力によって言論の自由の要である報道の道を閉ざすことも、あってはならないことです。
法政大学は戦争を放棄した日本国の大学であることを、一日たりとも忘れたことはありません。「自由と進歩」の精神を掲げ、「大学の自治」と「思想信条の自由」を重んじ、民主主義と人権を尊重してきました。さらに、日本の私立大学のグローバル化を牽引する大学として、日本社会や世界の課題を解決する知性を培う場になろうとしています。その決意を新たにした本学が、真価の問われる出来事にさらされた、と考えています。
なぜこのような出来事が起きたのか、この問題の本当の意味での「解決」とは何か、私たちは法政大学の知性を集め、多面的に考えていきたいと思います。
まず全学の学生・生徒・教職員が人ごとではなく、この世界の一員として自らの課題と捉え、卒業生としての後藤さんの価値ある仕事から多くを学びつつ、この問題を見る視点を少しでも深く鋭く養って欲しいと、心から願っています。





《*法政大学総長は識見人格ともに優れた大学人田中優子先生》