【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

政局における群馬知事選の意義

2015-06-19 19:30:19 | 社会・政治思想・歴史
政局における群馬県知事選の意義
                      櫻井智志

 7月5日に投票される群馬県知事選挙は、ひとつ群馬県だけに限定された選挙ではない。来年の参院選までに、なんと今年のはやいうちに安倍政権は、戦争法案の成立と自衛隊の海外出兵までをも狙っている。

 それが停滞しているのは、持続的な政治運動を政党と市民団体が阻止を唱え続けさらに官邸前や全国各地で戦争法案ストップのこえが全国に席巻しているからだ。

 その点で、大きなうねりとなって戦争国家づくりを驀進していた安倍政治にかげりが見えている。しかし、安倍総理に自信を持たせているのは、アメリカの軍産複合体をバックボーンとしたネオコンとその手配下の政治家たちの強力な権力である。

 自治体選挙であっても、国民の政治意識を反映させる選挙は、ひとつひとつが直接的に国会の反軍国主義か好戦主義かの趨勢に影響する。
 
 先日おこなわれた森県知事選挙では、自公推薦の現職に、共産党、社民党、山本太郎氏、民主党有志が医師の大竹進氏を応援し、その得票率は社共ないし共産党の候補の得票率の最高を記録した。
 勝ったか負けたか、だけではない。どのように勝ったか、どのような負けかたか。その過程に重要な視点が必要である。
 大竹候補は選挙後に早速医師の仕事に戻りつつも、過疎地の医療について実地におもむき、自らの政治的展望を堂々と展開している。

 森県の大竹進候補を支援したあおもり県民のように、今回の群馬県知事選で、
「ぐんまルネッサンス」を目指して、県民と日本共産党代議士と共産党中央の政治的力量をも問われている。ことばの飾りではなく、極めて重大な選挙戦となることは間違いない。

政局にも連結する群馬県知事選は現職と新人の一騎打ち

2015-06-19 01:39:16 | 言論と政治
政局にも連結する群馬県知事選は現職と新人の一騎打ち
                   櫻井智志




群馬県は福田赳夫・康夫親子、中曽根康弘、小渕恵三と自民党から四人の総理を輩出し、保守の牙城と言われてきた。

いまの文科省大臣下村博文氏も、選挙区は東京だが、群馬県出身で高校も地元高崎高校から大学に進んだ。

今回、現職知事に対決して立候補するはぎわら貞夫氏は、長く高崎市の教師をつとめ、同時に組合の実践家として全教群馬県委員長も歴任。まさに今の文科省大臣と対峙する側にいる。

選挙の勝敗は、今までの経緯からいえば、群馬県政界の自公支持者は多く、社会党はすでに民主党にうつり、沖縄や森のような共闘する社民党ではない。むしろ群馬県の社会党は田辺誠社会党書記長など江田三郎派に属していわゆる右派といわれた。

今回政党は日本共産党一党だが、群馬県は保守の牙城でありながら、県民に進取の気性があり、日本共産党金子満広元書記局長は、戦後国労高崎地本の青年部で活躍して、東京で上野に近い下町から国会議員も歴任している。
詩人の門倉さとしも高崎市出身。音楽のロックグループボウイの氷室京介・布袋寅泰や若くして事故死した山田かまちは、絵画や詩作で知られている。
土地柄は保守なのだが、義理人情にあつく、内村鑑三や新島襄のようなクリスチャン、田山花袋や金井美恵子、曽根ヨシなどの小説家や詩人もいる。

保守政界のど真ん中で、どれだけ戦争法案ストップの平和と憲法に根ざす声を集結させられるかは、直接いまの政局にも影響する。知事当選で固くなるよりも、どれだけ群馬県民の意識を平和と民主主義にリードしうるか。
非常に重要な選挙である。
森県知事選で大竹すすむさんが公選制になって最高の得票率をあげている。
関東では神奈川の岡本はじめ候補もかなり票差は開いたが県民の批判票を集めた。

投票日は7月5日。

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NHKニュース

知事選挙 2人が立候補
任期満了に伴う群馬県知事選挙が、18日告示され、現職と新人の合わせて2人が立候補し、来月5日の投票日に向け17日間の選挙戦に入りました。

群馬県知事選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属で、▽3期目を目指す現職で自民党と公明党が推薦する大沢正明氏(69)と▽新人で共産党が推薦する元中学校教諭の萩原貞夫氏(66)の合わせて2人です。
届け出を済ませた2人の候補者は、早速街頭に出て支持を訴えました。
大沢氏は「人、もの、情報を群馬県に呼び込んで拠点性を高め、都市力アップを図り、雇用を生み出していく。若者が子どもを生みやすい環境を作り、オール群馬で人口減少問題に取り組んでいきたい」と訴えました。
萩原氏は「県民の暮らしのための県政に切り替える必要がある。県が高崎市で計画を進めているコンベンション施設にノーという審判を下すべきだ。また、憲法改正など戦争への道を止めたい」と訴えました。
今回の知事選挙は2期8年にわたって群馬県のかじ取りを担ってきた大沢知事に新人の萩原氏が挑む構図で、大沢知事の県政運営に対する評価が最大の争点となる見通しです。
選挙戦では▽雇用の確保や地域活性化をどう進め、人口減少に歯止めをかけていくかや▽医療、福祉など社会保障の充実、それに▽県が建設を予定しているコンベンション施設の是非などを巡って論戦が交わされるものとみられます。
群馬県知事選挙は17日間の選挙戦を経て来月5日に投票が行われ、即日開票されます。
06月18日 17時09分

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東京新聞

【群馬】

知事選 きょう告示 注目される投票率

2015年6月18日


 現職に新人が挑む見通しの知事選が十八日、告示される。投開票は七月五日。これまでともに無所属で、現職の大沢正明氏(69)=自民、公明推薦=と新人の元中学校教諭、萩原貞夫氏(66)=共産推薦=が立候補の意向を表明している。前回の投票率は戦後最低の36・62%だったため、県選挙管理委員会は投開票日に行けない有権者に期日前投票を呼び掛けている。 (菅原洋)
 期日前投票所は役所・役場や支所など計八十三カ所。大半が十九日に始まり、全て七月四日に終了する。投票時間は大半が午前八時半から午後八時まで。
 例外は市役所では、前橋、伊勢崎、沼田、渋川、富岡、みどりの六市。六市は市役所のみ十九日に始まり、他の支所などは伊勢崎、渋川、富岡、みどり各市が二十八日から、前橋、沼田両市が二十九日から受け付ける。
 投票開始時間の例外は、前橋市の支所などが午前九時から、伊勢崎市の伊勢崎駅前など一部が同十時からとなる。

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