【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【やはり小池候補は当選したら自民党は万々歳で小池与党となる】

2016-07-22 21:27:36 | 政治・文化・社会評論
【やはり小池候補は当選したら自民党は万々歳で小池与党となる】

2016/07/22

                 
                     櫻井 智志



 「日刊ゲンダイ」は、別の記事で鳥越俊太郎候補の文春スキャンダルは、共産党女性票に嫌悪感を持たせて選挙に影響を与えていると指摘している。
*・スキャンダルで離れる共産女性票 鳥越氏に起死回生策は?
 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/186202

 いま、「小池>鳥越>増田」の得票予想順位だ。鳥越氏が名誉毀損、公選法違反で警察に告訴したように、ほぼ週刊誌は事実とは異なると考える。それでも風聞は、それが事実か非事実かを超えていく。イメージの世界で、鳥越候補に「レッテルイメージ」がつくと、根拠のないイメージが都市空間を覆う。インターネットでもそのような事実をまともに吟味せず、空想の世界が都知事選を覆っている。

 それを打開するためには、小池イメージ選挙と別の手法を駆使すべきだ。反安倍政権派・都民の中には潜在的に、二度も次点で確実に90万票を確保した宇都宮健児氏への潜在的な同情と信頼がある。二言で言おう。

<①鳥越俊太郎候補は、宇都宮健児氏から政策を謙虚にまなび、政策参謀乃至は政策顧問として迎え共闘態勢を敷くことだ。>
<②宇都宮健児氏と支援団体は、選挙に遅れて抜かりがないように相当の前倒し予算を使い、その赤字は相当な金額に達している。うつけんニュースは何度も資金カンパの要請を出している。この資金カンパに、鳥越陣営・支援団体が組織的に赤字解消にとり組むことだ。> 

 この二つまたはひとつでも確実に成就すれば、鳥越氏のスキャンダル汚名と鳥越離れに歯止めがかかる。
なによりも、宇都宮健児支援団体は、鳥越当選に力を貸すつもりになるし、文春「でっちあげ」スキャンダルによって離反しつつある潜在的反安倍政権派に、Uターンのきっかけができるかも知れない。一説には、鳥越支持から嫌悪感で離れた層の一部は、小池票に流れつつあるという。既に期日前投票がかなり進んでしまっている。早めに対策を講じないと、ほんとうに小池当選になりかねない。小池候補が、反安倍・反自民なら、まだしも、以下に転載した「日刊ゲンダイ」の記事『増田氏の応援に行かず 安倍首相は小池氏と通じているのか』をお読みいただきたい。

====転載開始====

増田氏の応援に行かず 安倍首相は小池氏と通じているのか
2016年7月22日

 7月31日の投票日まで残り9日になった都知事選。どの世論調査も、小池百合子、鳥越俊太郎、増田寛也の順番となっている。小池氏と鳥越氏が激しく競り合い、増田氏が一歩遅れている。だからか、すでに安倍官邸は増田氏の当選を諦め、小池知事を想定して動いているという臆測が流れている。

「とにかく増田さんは地味。政策も新味がないから、メディアも大きく取り上げない。遊説中にクレープを買わせて庶民派を演出したりしていますが、やっぱり芝居くさい。どうしたら票が伸びるか正直、妙案がない。あとは組織をフル稼働させ、小池、鳥越の2人がスキャンダルで自滅するのを待つくらいしかありません」(自民党都連事情通)

 増田陣営が最後の“切り札”として期待しているのは、安倍首相の応援演説だという。この土日、さらに選挙戦最終日である来週の土曜日の3回、安倍首相が増田候補と一緒に一日中、都内各地で遊説すれば、人が集まると期待しているという。

 実際、2年半前の都知事選の時、安倍首相は舛添要一と選挙カーに立ち、「決断力と実行力をもってできるのは舛添さんしかいません!」と熱弁を振るい、都知事に当選させている。応援に入れば安倍首相の本気度も伝わり、組織も動くという。

 しかし、安倍首相は最後まで、都知事選に関わらない方針らしい。

「すでに安倍首相は“小池知事”を想定し、ここでケンカをするのは得策ではないと判断しているようです。選挙に関与しないことが、小池さんに恩を売ることだと考えているのでしょう。それに『もう負ける選挙の応援はしたくない』と思っているといいます。参院選の時、安倍首相は1人区の10重点区を回ったが、結果は自民党の“1勝9敗”だった。そのため、民進党の岡田代表にまで『首相が回った方が我々にはよかった』とバカにされる始末。応援した増田さんが負けたら、またバカにされかねない。負けず嫌いの安倍首相は、増田さんの勝利が確実になるまで応援には入らないはずです」(官邸事情通)

■都議会のドンは生け贄?

 もともと安倍首相は、小池百合子氏を都知事候補に担いでもいいと考えていたらしく、小池氏本人も官邸からOKをもらったと思っていたらしい。ところが、小池氏を嫌っている自民党都連のドン、内田茂都議が“増田擁立”に動き、自民党と小池氏は対決することになったという。

 もし、小池氏が都知事に就任したら、“天敵”である“内田潰し”に動くのは間違いない。首相周辺は「内田都議を生け贄として差し出すことは仕方ない」と考えているのか。安倍首相が増田氏の応援に入るかどうかが、安倍官邸と小池百合子氏が裏で通じているか否かのバロメーターになる。

====転載終了=====