【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【永岡浩一さんからの通信】 2022年05月17日 午後 6:04

2022-05-17 21:47:26 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】
J-WAVE JAM THE WORLD-UP CLOSE(2022/5/17) 青木理&小倉孝保 プーチン氏のウクライナ侵攻がヨーロッパに与えた影響を語る、ソ連崩壊後、軍事大国のロシアをオワコンと見たツケ、ヨーロッパはロシアにエネルギーを頼っているのにEU内で内輪もめ、その間隙をついての戦争、アメリカもいずれ不安定化、ヨーロッパは激変、日本でも軍拡志向でこのままだと地球が血を吐きながら続けるアホなマラソンで全滅の危険性を警告する!



 永岡です、アマゾンミュージック配信のジャム・ザ・ワールドのUP CLOSE、火曜日のニューススーパーバイザーはラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリスト青木理さんでした(https://music.amazon.co.jp/podcasts/8b57f1db-5114-443e-8ff9-eb4f6c35dc41/episodes/bc0fd6c0-6f6f-4c3c-a2f3-a03a91989aaa/jam-the-world---up-close-2022-05-17-%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%90%86%E3%80%8C%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%8C%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%9F%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%8D )。概略追跡します。

 なお、昨日来DPRKにてコロナ感染発覚であり、テレビのニュース、ワイドショーを少し見たら他人の不幸を喜ぶようなもの、今朝の朝日の天声人語も同様、テレビは元々他人の不幸を視聴率のネタにしている(内橋克人さんの2005年の神戸でのお話を今も覚えています)ものの、日本がこの10数年で腐りはてた国家になったことがテレビからよくわかります!



 今週のテーマはプーチン氏のウクライナ侵攻がヨーロッパに与えた影響、ゲストは毎日新聞論説委員の小倉孝保さん、青木さんがラジオファーストと呼ばれる小倉さん、戦争は世界を震撼させて、どうして戦争になったか、小倉さん、まずプーチン氏の国際法違反、主権国家侵攻は批判されるべきだが、プーチン氏の独裁に帰せられるものではなく、小倉さんの考察で、ソ連崩壊後のNATO拡大がプーチン氏に軍事的脅威、さらにプーチン氏、ヨーロッパが第2次大戦後の、ソ連、ロシアを全否定に反発している。スターリン、第2次大戦時にソ連をナチスから守ったが、スターリンはソ連でもっとも偉大と言われている。青木さん、スターリンはとんでもない粛清をしたと説かれて、小倉さん、ロシア国外から見たらスターリンは極悪人、バルト三国にとってヒットラーと同様、ヒットラーと組んでポーランド、バルト三国を蹂躙、東欧にとってスターリン=ヒットラー、しかし21世紀のプーチン政権で強い指導者としてスターリンを評価、ヨーロッパではロシアへの恐怖心にそれはなり、21世紀にギャップ、今回の戦争の根幹。

 小倉さんはヨーロッパの政治をよく見て、ワルシャワ条約機構破綻でもNATOは残り、ロシアから見たらドミノ倒しは脅威だが、2012~15年の特派員時代にクリミア編入でヨーロッパは驚き、イギリスの外交官と話して、どうしてこんなことをしたかと考えて、NATOの東方拡大、ロシアとの約束を破り、東西ドイツ統一時、ブッシュ政権はNATOを拡大しないとソ連に認めさせて、が99年にポーランド拡大、バルト三国も入り、ブッシュ氏の発言は口約束でもロシアは騙された。そして、それはブッシュの父、ブッシュ・ジュニアではウクライナをNATOに、ポーランドに軍備、アメリカは調子に乗ったと青木さん説かれて、小倉さん、ソ連崩壊でアメリカが図に乗りロシアは屈辱、90年代にロシアは終わった国になり、経済縮小、国連の安保理事会でも、9・11の際にアメリカのアフガン侵攻もロシアは認めて、イラク侵攻は反対しても、アフガンには認めて、その際にプーチン氏ブッシュ・ジュニア支持、チェチェンのことで、ロシアはアメリカとコラボに行ったのに、アメリカはロシアを見下した屈辱感があった。

 そして、プーチン政権は長期、誇大妄想の歴史改竄主義になり、しかしアメリカ、NATOが暴発させた、プーチン氏の怒りを受け止めなかったと小倉さん説かれて、青木さん、この戦争は歴史を変えて、ヨーロッパを震撼させたこと、ドイツでメルケル氏引退で影響はあったかと問われて、小倉さん、メルケル政権のままなら戦争なしではないが、メルケル氏とプーチン氏にそれほど信頼関係はなく、メルケル氏はロシア語も堪能、東独の理系、プーチン氏も東独のKGBであったが、メルケル氏は犬が怖く、それをプーチン氏知って犬を飼う(笑)もの。青木さん、政治姿勢、メルケル氏は保守派でもプーチン氏と正反対と説かれて、小倉さん、メルケル氏ならこうならなかった、はないが、メルケル氏はヨーロッパで長く、ヨーロッパをまとめる力はあり、そういう政治家は今ヨーロッパにいない。今のショルツドイツは、エネルギーでロシアに頼り、マクロン氏、大統領にかろうじてとどまり、ドイツとフランスでは、フランスがヨーロッパ外交をリード、フランスの大統領は1期5年でやめて、外交に手を出せず、その間メルケル氏の長期政権でヨーロッパは何とかなり、ショルツ氏、社会民主党で外交経験は未知、そして、フランスでマクロン氏がようやく2期目、シラク政権以来、フランスがヨーロッパ外交の主役。

 しかし、フランスもルペン氏肉薄であり、イギリスはEU離脱、そして戦争でEUの求心力は強まったということ、周りが平穏だとヨーロッパはバラバラ、イギリスのEU離脱、フランスも反EU、そして移民の問題、財政の規則でEU不振から、ロシアという軍事大国そばにあり、結束した。

 そして、北欧のフィンランド、スウェーデンがNATO入りになり、フィンランドは確実、スウェーデンも可能性は高く、同時加盟の可能性があり、それはロシアを刺激、それでロシアを追いつめて冷戦激化になり、緊張は高まり、ロシアは中立国を作りたく、ウクライナにその役割を見て、しかしウクライナはロシアの西、そして北のスウェーデン、フィンランドがNATO、フィンランドは冷戦時ソ連に近く、国境を接してプーチン氏面白くない。

 さらに、中立国スイスもロシア制裁、スイスは21世紀に国連加入で永世中立は半分なくなり、過去なら制裁しなかったのに、制裁でEUに歩調を合わせて、スイスは大きい銀行を抱えてロシアに大打撃、スイスが永世中立か、EUに接近かは大変なこと。そして、プーチン氏、オリガルヒの資産凍結、北欧もNATOだとロシアは追い詰められて、長期的にはロシアは弱体化するが、短期的には、ロシアはそれほど干上がらず、戦争は3ヶ月だが、ロシア経済は破綻せず、日本人が思うよりロシアに協力的な国が多い、中国のような強権国家、アメリカの嫌いな国家が多く、ロシアに協力してロシアはそれほど脆弱ではない。

 青木さん、これをアメリカの死の商人が喜ぶかと説かれて、他方ヨーロッパはロシアに石油、天然ガスを頼りこちらが危ないかと問われて、小倉さん、ドイツなどロシアにエネルギーを頼り、ロシアからガスを拒否できず、ロシアに頼らないイギリスは強く出られるが、ドイツ、東欧はロシアなしで石油、天然ガスはないと困り、ロシアと完全に手を切れない。

 ドイツは、初めて攻撃兵器をウクライナに提供、そして軍拡であり、ヨーロッパは安全保障で激変、89年のベルリンの壁倒壊、91年のソ連崩壊で、ロシアはエネルギー以外ヨーロッパに影響はないと思われていたが、軍事大国にエネルギーを頼り、そしてロシアはモルドバに攻撃、核兵器使用かでヨーロッパの安全保障は激変。青木さん、ウルトラセブン、モロボシ・ダンが半世紀以上前に警告した血を吐きながら続ける悲しいマラソンをヨーロッパはするのか、力には力では平和は来ないと危惧されて、小倉さん、アメリカは今民主党で国際協調でも、中間選挙、トランプ氏返り咲きだとまた大変、世界の平和環境は激変。強権的、独裁的な国の方がうまく行き、人権を無視した方が楽という風潮になったらエライこと、小倉さんはそれを危惧、日本も同様、日本も核シェアリング、軍事費を増やせ、敵基地攻撃とバカ派が激増、こんな議論は30年前にはあり得ず、戦争を肯定する連中の世界的な跋扈で日本も世界もこんなことを放置したら取り返しのつかないことになると説かれて、青木さん、平和の配当破綻、戦争志向、力には力だと血を吐きながら続けるアホなマラソンになり世界破綻だと青木さんも警告されました、こんな内容、ラジオならではです、これも拡散してください、以上、青木さん、小倉さんのお話でした。