【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【報道特集2023.4.1】ヴァルプルギスの夜に松明

2023-04-01 23:40:15 | 社会思想史ノート
 四月、春の訪れ

きょうから社会人となる若い世代に、幸多かれと願う。
暖かな春四月のいちにちだった。エイプリル・フールはこどものころの話題だった。嘘が多すぎて冗談も誤解されやすい世の中になったのだろうか。

 「少子化」

「少子化」が課題の現代。世界の歴史には滅亡してゆく国家もあった。国家がしっかりした統治システムと社会が安定した人心であることも同時に大事だ。若者が安心して育児出産保育教育生活などができにくいようならば、無理を強いるよりも世の中を改善することが先だ。

 フリーランスの若者世代

フリーランスは雇用保険も労働基準法も適用されない、若者の言葉を聴いて胸が痛い。35歳の配送ドライバーの言葉には、世間への失意を感じる。愛する恋人と食事の会話に、「こんな頑張っているのにこれしかもらえない」30歳の女性の素直な言葉と会話に今の日本社会がどんな社会か知る想いだ。

 「少子化」の日本、韓国の取り組

韓国でも日本に似て出生率は0.78%で低い。就職難や受験競争。住居の物価は高い水準。子どもをもつことが様々な弊害のために諦め、こどもたちが熾烈な競争になっていくことへの不幸を背負わせたくない・・韓国も日本も課題は大きい。韓国には子育て世帯向け援助がある。きめ細かな育児と出産への手当がある。見ていて、子育て援助のサービスが現実的なケアとなっていると思った。

 福祉国家が取り組む「少子化」対策

フランスやスウエーデンでは、高等教育を受ける費用が極めて低く、高等教育負担を減らすことで、子どもの教育費が高すぎて出産に不安をもつ世代をきめ細かく対応している。若者を取り巻く周辺の負担軽減によって外国では対応している。キャスターたちの実体験の話に共感をもつ。

 「中国人画家王希奇さんが描く引揚者の苦難」

中国人画家王希奇さんが描く大きな作品には、満州事変以降日本人が渡った。敗戦と引揚しようとした「満蒙開拓団」が、ソ連軍によって暴行を受けた歴史。その事実への衝撃が描かれている。丸木俊夫妻の絵画と似ている。日下部キャスターが敗戦直後に政府が出した通達。その一節に「海外残留邦人は現地になるべく定着すべし」。

日本にはうけいれる余地がないから、という思惑には、弱者切り捨ての政策がある。いまも弱者切り捨ての政府の政策は続いている。

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