実は最近背中と腰が怠くてどうも調子がでない。
暑いし、腰がジクジクする〜とヤサグレていたら、伊勢市にある鍼灸院を紹介していただきました。
痛いときは整形受診だろうと思われるかもしれませんが、強い違和感があるだけなので病院に行っても相手にされなかったのです(涙)
伊勢といえば素敵なお店がたくさんあるのですが、土地鑑がないので以前行ったお店に行ってしまいがち。
でもそれではブログもマンネリになるよね。
そう思って最近は新しく訪れたところのみの更新にしようと決心したところです。
え?腰が痛くて鍼灸院の話ではないのかって?
でもそこは私。
施術の予約は午前中に、終わったらお楽しみのランチを考えております(笑)
ということで、以前から女子の話題に上っていた「ミルポア」に電話をしてみました。
是非行ってみて〜とお薦めされていたのです。
当日のお昼前に電話したにもかかわらず、カウンター1席、奇跡のように確保できました。
縁のあるときは予約もすんなり決まります。
さて、ナビに住所を入れて近くまで行ったのはよいのですが、案の定、少し迷ってしまいました。
車を降りてからはgoogle先生に誘導してもらったのですが、それでもわからずに通り過ぎてしまうところでした。
伊勢市駅から下宮に続く整備された遊歩道を少し入ったところで、しかもその遊歩道から見えてるし・・・
冷静に周りをよく見ると、とてもわかり易い場所に位置しておりました。
私、いつから方向音痴になったのかしら・・・(汗)
前置き長くなりましたが、暑くて溶けてしまいそうな私を優しそうな店員さんが迎えてくれました。
木のカウンターの予約席に座りました。
お隣はかなり離れております。
カウンターの後ろのテーブルと、座敷になっている個室はすでに満席です。
ほんと、ラッキーです。
地元の食材を採用しているということでかなり期待しております。
三重は県と生産者が一体となって、レベル上げを頑張っているんです。
私としては、地元食材を使えばそれでよいということではなく、どういう調理をしているか、シェフがどう表現するのか楽しみなんです。
メニューを渡されてしばし悩みます。
壁の黒板にも興味ふかいメニューが・・・
久しぶりに注文を悩んでしまいました。
「パスタランチもございます」と店員さんが声がけしてくれるのですが、フレンチのパスタはちょっと・・・パスタならイタリアンで食べるし・・・
と心のなかでつぶやきます。
施術の後で体が軽い+お腹が空いて居る=魚のコース
を選びました。
「前菜盛り合わせ→スープ→魚のポアレ→デザート」
ようやく決まって一安心。
さ、あとは食べるのみです!
まず、パンが届きました。
添えられたオリーブオイルが一癖あって、とても美味しいのに驚きです。
ほどなく運ばれたのが、前菜盛り合わせです。
女子向けのランチなら定番の、いろいろを一口ずつ!というお楽しみプレートです。
三角のは、有機とうもろこしのキッシュ。
その向こうにはパルマ産の生ハムとサラミのサラダ。
伊勢鶏のハツの串焼き。
焼き鳥風ってところかな。ソースはもちろんフレンチでした。
手前が、松阪牛・フォアグラ・健康豚入りテリーヌ。
奥がベーコンとチーズのカナッペ。
カツオのカルパッチョ。これは山葵入りソース添えです。
最近、イタリアンやフレンチレストランで同じように厚切りカツオのたたきのようなものをカルパッチョと言われて食べるのですが、私は薄いほうが好きだぞ〜?と心のなかで思いながらいただきます。
流行りなのでしょうが、こればかりは少し疑問が残ります。
前菜を食べ終わると、冷たいスープが届きました。
濃度が濃すぎず薄すぎず・・・
とても美味しくて一気に終わってしまった、かぼちゃのスープでした。
前菜のいろいろもそうですし、このスープもですが、イタリアンとの大きな違いは塩味です。
イタリアンは塩が決め手、塩味が美味しく思えてしまう料理ですが、フレンチはそれにくらべると塩が控えめ。
私がフレンチが好きなのはこの塩加減だなぁと再認識です。
塩に対して敏感な私にはフレンチのほうが優しく感じるのです。
ひとりでニヤニヤしている私にいよいよメインが届きました。
本日の魚は、鯛(たい)と鰆(さわら)のポアレです。
ソースは、粒マスタードと春菊の2色のソースです。
鯛に近づくと・・・カリっとした表面に艶やかなディジョンマスタード。
香ばしい香りがなんともたまりません。
まず、上になっている真鯛からいただきます。
和食では鯛は目の下30cmと言いますが、それよりももっと大きな鯛のほうが芳醇な味がして美味しく感じることがあります。
パリッとして香ばしい皮とクセのないほっこりした身。これは食べ易い・・・。
次に、大きな切り身の鰆に取り掛かりました。
ぽってりした厚みのある一切れに、いったいどれほどの大きな鰆やねん!と思いながら一口目を食べた時に、「何これ?メッチャ美味しい〜〜」と叫んでいましたよ。
もちろん心の中でですが。
ずるっとして身と一体になってしまった皮からの豊かな味が口に広がると同時に、柔らかめの身からじゅわっと出てくる濃厚な味に驚きの連続です。
確かに伊勢湾では「トロ鰆」が水揚げされてほかのお店でもよく出るのですが、これほど楽しめる皿はないですね。
一皿で鯛と鰆の皮・身・香り・味の食べ比べができたので大満足です。
大きな切り身で多いなぁと思いながらもしっかり完食いたしました。
2種のソースは濃いめで、特に春菊のソースは魚によく合いました。
お腹を摩っている私に、デザート盛り合わせのプレートが届きました。
もう勘弁して〜と言いたいのですが、これをみるとすぐにフォークを持ち上げてしまいます。
グラスには涼しげなメロンとパンナコッタ、その足元には伊勢茶のクリームを詰めたプチシュー、ほうじ茶入りの生チョコ、チーズケーキ。
暖かい紅茶を一緒にいただきました。
どれも小さいから私でも全部食べることができました。
私が特に気に入ったのが生チョコと不思議な香りのするチーズケーキ。
生チョコは地元のほうじ茶とのコラボ、そしてチーズケーキは・・・チーズに答えがありそうです。
でも、もう何も言わずに食事の余韻を楽しむことにします。
壁にいくつかメニューを書いた黒板がかけてあり、ぼんやりと時間をかけて読んでみるといくつか気になるメニューがあります。
その中で、「岩牡蠣」がとても気になったので、店員さんに「一個でも大丈夫かな?もちろん今日ではないけれど」と質問していると、半分オープンになっているキッチンからシェフが顔を出して牡蠣の話をしてくれました。
「昨日たくさん出てしまって、今日はもう無いんですよ」とシェフ。
「では、来週同じ時間にくるので1個だけ残しておいてくれる?」と私。
「1個といわずに、岩牡蠣の他に的矢牡蠣のなかでプレミアムオイスターというのがありますからそれもいかがですか?」と嬉しいお誘いをしてくれました。
プレミアムオイスターと命名された牡蠣のプランドなのですが、そういえば最近県が力を入れてブランド認定した牡蠣だったかな。
普段は牡蠣を食べないし、そもそも前回食べたのは・・・5年以上も前じゃないかな(苦笑)
雑菌がない、食あたりの心配がない牡蠣なのだそうです。
牡蠣の殻を見せてくれて、2つの牡蠣の違いをお勉強しました。
ということで、1週間後の同じ時間に再びミルポアを訪問しました。
シェフがキッチンの中から微笑んでいます。
私だって笑顔がこぼれそうですよ。針治療のおかげで体は軽い、美味しいランチにありつけるのですもの。
2回目は、ノンアルコールのワインも注文。
葡萄ジュースではなく、ちゃんとワインの雰囲気を味わえるので、運転があるときはノンアルコールワインです。
赤ワインにしたのは、このあとフリット(揚げ物)を注文しているからです。
前菜の牡蠣には白ワインより日本酒が合うので、鼻っから白ワインは考えていませんでした。
私が席について、ドリングの準備ができてから牡蠣の殻を開けている様子。準備するのも嬉しそうなシェフの気配がわかります。
近寄って撮ってみました。
右側の小さいけど殻が深く窪んでいるほうがプレミアムオイスター。
一口で頬張って・・・おっと・・・磯の香りがします。
なぜか子供の頃に海水浴したあの夏の日!を思い出しました。
後口はさっぱりと短く消えていき、清々しい気分になりました。
お皿の左側に乗った大きな殻が岩牡蠣です。
大きいので3つに切ってくれていました。
ふっくらしたところから白い牡蠣のジュースが溢れています。
口に含むと芳醇な海のミルクが広がって、なんとも幸せな気分になれました。
私は夏の岩牡蠣が大好き。大好き過ぎて、滅多なものは食べたく無い。
数年待った甲斐がありました。
目を瞑って最後まで余韻を楽しみました。
美味しい牡蠣を食べ終わってもう帰ってもよいくらいなのだけど(笑)
宮川(伊勢神宮の横を流れている川)で獲れた鮎の稚魚のフリットを注文していたのを覚えています。
シェフがまたキッチンから私に提案してくれました。
「フリットは6匹あるのですが、半分にしましょうか?」
うわ〜嬉しいな、3匹がベストです。
前回に続いてまだ2回目なのに私の食べる量がわかったみたいです。
少し大きめの稚魚がカラっと上がって届きました。
ソースは説明がなかったのです、かなり苦味のある蓼(タデ)とどうやら抹茶をブレンドしているようです。
淡白な鮎と苦味のあるソースが、説明は難しいのですが、次々と口に入れるのが楽しい一品に仕上がっていました。
そしてメインは、伊勢鶏と地元野菜のサラダです。
これも半量で作っていただきました。
もちろんレギュラーの量でも完食はできると思います。
でもこのくらいが適量なのです。
冷たくした濃厚な野菜と、冷静の伊勢鶏。
伊勢鶏は、普通のプロイラーよりは小ぶりなのでしょうか。身が引き締まっていて、繊維が細いという印象です。味は透明感があります。
少しだけ酸味のあるドレッシングがとても合っていて、サラダはこうでなくては!という三位一体の理想のサラダでした。
さ、お楽しみのデザートです。
今回は、ほうじ茶いりの生チョコレートを選びました。
半量にできますよというシェフのお言葉ですが、それをさえぎってレギュラーの一皿分をオーダーです。
お茶は熱いほうじ茶です。
初回、デザート盛り合わせの中に2粒ほどあったほうじ茶生チョコ。
ゆっくりと味わってみたかったのです。
ひとつには、最近生チョコを食べてない、夏なのでお取り寄せもできないと生チョコ気分を押し込んでいたのと、もうひとつはここミルポアの生チョコはほうじ茶という以前だったら考えられない炒ったお茶とチョコの融合具合が美味しかったので。
口に入れて溶けていく途中で感じる、バター状のチョコ、つまり生チョコレートの楽しみをここで再度感じたかったから。
どうです?写真も久しぶりに頑張ってこの美味しさを伝えたいと撮ってみました。
最近はさらに遠出するのが難しい状況で、比較的近い場所に美味しいお店が発見できてよかった、よかった。
車で行くので感染リスクもないし、感染対策を実施しているお店しか行かないと決めて安全な範囲内で新規開拓いたします。
もちろん美味しいお店は何度か通ってはいるのだけど、同じ店ばかりここに更新するのもなんだかなぁということで、更新が減っていますがご理解ください。
では、残暑厳しき中、皆様にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。
1日も早く安全な環境になりますように!
フレンチビストロ「ミルポア」 HPはこちらです
住所:伊勢市岩渕1-1-4
営業時間:ランチ 11:00~15:00 ディナー 18:00~23:00
*ディナー営業時間は変更になりますので店舗にお問い合わせください
定休日:火曜日
ミルポアさん、お料理はもちろんシェフのお人柄と力量が伝わる素晴らしいお店ですね。鯛と鰆の皮がたまらなく美味しそう!ほうじ茶の生チョコもきっと奥深い味わいなんでしょうね~。
ところで、ききさんは塩に敏感とのことで、これはやっぱり一度アルケッチャーノに行かれることをおすすめします笑
ついでに今の時期は庄内地方は岩牡蠣が有名なので、ご一緒にお試しください。私は牡蠣がダメなので食べられないのですが、庄内方面のSNSは連日岩牡蠣祭りのような状態になってます。牡蠣がお好きな方でしたらきっとお気に召して頂けるかと思いますよ~
残暑やらコロナやらでなかなか厳しい日が続きますね。ききさんもご自愛くださいませ。
やはり私はビストロスタイルのフレンチが好きだと再確認した夏です。
ミルポアの若いシェフは私のお気に入りに登録いたしました(勝手に)
生チョコ、美味しいですよ〜。あれは伊勢に行かれることがあればぜひ食べていただきたい一品です。
やっぱりアルケッチャーノですかね(笑)
行かねばなりませんがコロナに阻まれております。
今の季節、秋田の岩牡蠣は美味しかったと記憶しております。庄内は秋田の近くですものね、きっと美味しい岩牡蠣があるのだと思います。
ただね、たくさんは食べません。いつもは数年に一度、1個のみです。
今回はシェフの強いお勧めがあったので特別に2個食べましたけど。
美味しい岩牡蠣なら1個のためにどこにでも行けるような気がします。やっぱり牡蠣が好きってことなのかな(笑)
ここ数日で感染拡大しております。くれぐれも注意してお過ごしください。
生き残りましょうね!