「北から南から」の久々のアップになります。
今でこそデジタル一眼レフの技術革新によりISO6400で薄暗い早朝を行く寝台列車を、
綺麗に撮影することがお手軽になってしまいました。
しかし、電関人の学生時代には早朝に通過する寝台列車をそれらしく写真に収めようと、
あれやこれやと苦心したものです。
夏至の頃(実は少し過ぎた頃の方が日の出はさらに早くなりますが)は
普段夜明け前に通過してしまう一部の夜行列車でも何とか薄っすら明るくなる時分に
撮れるのでこの時期は我々鐡にとってはまさに書き入れ時となるわけです。
関東地方では日の出が4時半頃まで繰り上がるのでこれを利用して
上越線の夜行上りを何度か撮りに出かけました。
その撮影で一番印象に残っているのは旧神流川橋梁です。
今はオーバートラスになっていますが、以前はアンダーガータのみで
スッキリと編成美を捉える事ができるお気に入りのスポットでした。
この鉄橋で、高崎を4時38分に出る2002レ寝台特急出羽を撮ってみました。
低速シャッターなのですが、
辛うじてロクヨン1000番代の証の下枠交差式パンタが分かります。
24系12両の美しい編成がほのかに浮かび上がってかなりイメージ通りに撮れました。
撮影;1981年6月 高崎線 新町~神保原 2002レ
Nikon F2 PhotomicSB Nikkor50㎜ f2 KR