狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

日東流の季節風に抗う 六話 風合瀬、波高シ

2018年01月30日 07時06分45秒 | 国鉄・JR 東北

昨日、津軽地方に雨を齎した低気圧が東に抜けると、

シベリア育ちの冷たい空気が高気圧から吹き出して日本海の波は荒くなる。



天気は断続的に晴と曇りを繰り返す日本海特有の冬気候。

リゾートトレインに乗った客が望む冬の日本海が今日は拝めそうだ。

風合瀬は、沿線でも特に沿岸漁業が盛んなエリアでかつては貝や雲丹、海鼠に岩海苔が漁師の生計を支えたのも

今となっては昔の話で、漁師の大半はハンバ仕事で遠くは福島の被災者支援住宅関連の仕事までも熟し生計の足しとする。



最近の漁場は、国際的な密漁で津軽の漁師たちはそんな「平成の海賊」に頭が痛い。

ごくごく最近、遺体を乗せた漂流船がこの界隈に打ち上がったばかり。

餌を啄む鳥たちが去り潮の満ちとともに、消波ブロックに当たる波は潮を吹くようになる。



昼前後の密度ある列車の往来の〆は、主のヨンマルで。



かつて手軽にプチ俯瞰ができた背後の斜面には、

オーバーズボンをも引き裂く茨の群生が藪漕ぎを阻み、

電関人学生時代のオマージュとばかりに、浜辺より挑む。



沿岸漁業の衰退とともに、漁師小屋とヨンマルの景観もやがて過去帳入りとなる。

2018年 睦月 風合瀬


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
海辺 (佐倉)
2018-01-30 16:47:39
 海辺の寒村にはリゾート列車よりもヨンマルが似合いますね。
 暗い空の中にも時々青空が見えて、如何にも日本海側の冬の空という感じです。
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風の十字路 (風太郎)
2018-01-30 19:42:16
変わったと言えば変わった。変わっていないと言えば変わっていない。
ソウルフルな風の十字路、風合瀬。
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やはりキハ40でなくては (いぬばしり)
2018-01-30 21:41:03
こんばんは。

風合瀬は一日居られるほど、撮影には飽きない場所ですよね。
私も、五能撮影の半日くらいは此処で過ごしました。

それにしても改めて、キハ40はこの土地に似合いますね。
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この後・・・ (狂電関人)
2018-01-31 08:00:32
佐倉さま

何にもない風合瀬をうろついて、
お腹が空いたので深浦までワープしました(笑)

結局効率重視で、秋田への県跨ぎは今回しませんでした。
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風の集まる場所。 (狂電関人)
2018-01-31 08:02:19
風太郎さま

この地に立つと、ナウシカの風の谷を思い出します。

さてと、そろそろ夏の北海道に照準を合わせてリーサルウェポンを導入しようかなぁ。。。

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翼を持つヨンマル (狂電関人)
2018-01-31 08:07:30
いぬばしりさま

ようやく、通い詰めてここのヨンマルに翼がある理由が解ったような気がします。

風に乗るヨンマルはとても愛おしいです。
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