今表は雪である。
今回の旅は雪も期待の内だったが、当然のことながら季節風に吹き飛ばされて、雪が積もるのは稀だ。
今回の五能の旅で行けた最南端はこの賽の河原が限界であった。
文字通り三途の川の手前に広がる賽の河原は、列車接近まで陽が差していたが、
毘沙門様か、閻魔様か、阿修羅様か誰が此処を守っているのか知りゃあしないまでも、
見事にかき曇ってくれた。
何十年と切った張ったの霞銭商売で食ってきた俺にゃあ、地獄しか待っちゃいねぇよ。
俺様のエピタフが聞こえてくるぜ!
2018年 睦月 陸奥岩崎~十二湖
空の表情を出し易い曇りというのも、空が結構饒舌な五能線にとってベターなシチュエーションと思います。
この風景に心揺さぶられる位なら、地獄のお迎えは素通りしますよ。
訪問ニ度とも曇ってくれちゃって、閻魔様に睨まれるようなことしたかなぁと・・・。
しかし、この後絶景が待ってくれていました。それにはあと二回先くらいでしょうかね。