山陰本線京都口が旧線の時代、撮影と言えば保津峡だったが
或る雑誌で見た写真が気になって馬堀まで足を延ばしたことがあった。
嵐山の山塊を抜けてひらけた沿線に燦々と降り注ぐ夏の陽射し。
その高い太陽がやや傾きかける頃、敢えて逆光で客レを捉えてみた。
終着京都に向けて保津川が刻む最後の隘路に分け入るため高まるイグゾーストを聞きながらシャッターを連続で切る。
遠のくイグゾーストに入れ替わり客車のジョイント音が支配する。
ゆっくりと刻まれるジョイント音にはきっと全開の窓からの風がちょうど心地いいはず。
思い切り絞ったモノトーンの画面とスローテンポのジョイント音が、
暫し夏の暑さからわが身を解放してくれる。
1981年夏 山陰本線 馬堀付近
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貴兄の写真道場の地でしたね!?
それで訪問したのかなぁ・・・今となっては???
あの長閑さが山陰本線独特で好きでした。
シルエット、ギラリ、流し、情景写真と練習させてもらいました。
この言葉も、今は昔って感じですね。
荷物や郵便が鉄道主体で運ばれた時代が懐かしいです。
この列車、別に人が乗っているわけではないのですが荷物車の扉が大きく開け離れた状態で・・・終着間近で空荷だった!?
お尻はマニでしょうか、今は幻のような生活列車です。
馬堀、行った事はありませんが、今はすっかり変わっているのでしょうね。