電関人が鉄道写真を始めた頃は、どの路線にも何本も設定されていた急行列車。
そのうち、総称「旧客」車両で構成される列車急行がその牽引機、客車共々大好きでした。
形式が異なる様々な車両で構成される編成。荷物車、A寝台、グリーン車、B寝台、食堂車
30系、40系それに10系軽量客車など・・・。
それに、行き先を示す「サボ」、急行表示サボ、愛称サボ等の演出小物みたいなツール。
全てが、愛してやまない旧型客車急行列車というモノを形成していました。
中でも、モノクラスハザのみよりもハネ付きモノクラスさらにはロネ入りさらにはロザ付き、
70年後半には食堂車こそ無くなっていましたが、
ロネ、ロザを組み込んだ客車急行列車は一番憧れの的でした。
写真は、そのうちの一つ九州連絡急行が50年3月改正でそのほとんどが消えたり、
車両の置き換えが有って、福岡から一番近くに存在した急行だいせんです。
この705レ・706レを撮りに山陰旅行した際のものです。
雨の中を颯爽と出雲市駅に到着した705レの1号車・2号車にあらゆる角度から
夢中でシャッターを切りました。
撮影1976年8月3日 山陰本線出雲市駅 705レ急行だいせん1号車、2号車
OLYMPUS OM-1 ZUIKO 50㎜ f1.8 PX
「だいせん」というと、ナハ10が3両付いている以外は、ハネ・ロネ・ロザの豪華編成。
ハザも全車指定でしたし、山陰のもうひとつのエリート列車でした。
晩年のキハ65が2両という姿を見た時は、
正直言って、栄枯盛衰をしみじみと。。。
10系でほぼ統一された美しい編成でしたね。