「幸せの公式」 シュテファン・クライン著より
食べる 楽しみの源泉
心理生物学者はこれをネズミの実験で示しました。
彼らはカテーテルやゾンデ(探知機)を使ってネズミの胃に直接栄養物を送り込みました。
食べものをもらわなくてもレバーさえ押せば、ネズミたちは栄養をとることができます。
ところが数週間の間に、ネズミたちは体重の三分の一近くを失ってしまいました。食事の楽しみはこれほど大きいのです。
マッサージの快楽
なでられることもすばらしいことです。
人間だけでなく、サルや猫、モルモットなどもなでてやると落ち着きます。
鳥ですら、触れられるとオピオイド(快楽を楽しむホルモン)が出るのです。
興味深いのは、なでられて出るオピオイドは、喜びよりもむしろ不安を和らげる効果のほうが強いことです。
おびえて鳴いていた動物の子どもは、なでてもらうとたちまち鳴きやみますが、オピオイドを注入すれば何もしてやらなくてもおとなしくなります。
孤独なときや落ち込んでいるときには、マッサージはどうかすると奇跡的に効果があります。
感想;
人間は生きるためには食べないといけません。食べるようにするために、食べる楽しみがプログラムされているようです。食べたことで幸せに感じるホルモンが分泌されているようです。そのホルモンがでることで人が食べることを継続するのでしょう。食べる楽しみがなくなると痩せて行くように思います。
ハグすることで落ち着くのは、それは温もりを感じるだけでなく幸せを感じるホルモンが出ているようです。十分ハグされた子どもは、親からの愛情を感じると言います。それにはホルモンの働きなど根拠があったのですね。