7月16日の朝日新聞 連載4コマ漫画「ののちゃん」のお話
起(起承転結);
おばあさんが「あ、このチラシ!」
チラシには『こんな症状の方に。万能薬草酒』と書いてあります。
承;
おばあさんが「わたしにぜんぶ あてはまる!」
おかあさんが「だれにでも あてはまることしか書いてへんねん」
転;
おばあさんが「しかし みてみ」
チラシには『頭痛 腰痛 肩こり ねむい めんどくさい』
結;
おばあさんが「わたしの思いあたる症状がぜんぶ書いてある」
おかあさんが「だれでも思いあたる症状しか 思いあたらんのや!」
ののちゃんが横から「ハラヘッタ」
感想;
このまんがの面白い点は3つ感じました。
1つ
最後のお母さんの「だれでも思いあたる症状しか思いあたらんのや!」には、チラシの会社では、他の症状が思いあたらないと言っています。チラシの症状はお客さんが自分に思いあたることを書こうとしますが、ここでは企業がそれしか思いあたらなかったと、発想がお客様ではなく企業側からの視点です。この発想の視点の切り替えはいつもながらすごいと感じています。
2つ
チラシには誰もが自分の症状だと思うところと、めんどくさいというまさにおばあさんの性格までも書いています。症状にプラスして性格が入っているのがユーモアでしょうか。
3つ
横からののちゃんがハラヘッタと、食事作ることよりも、たわいもないことに時間を使っています。やらないと行けないことを先送りにして、今やらなくてもよいことに関心が向いたり、やってしまったりします。マンガではそれをやっているおばあさんとおかあさんを描いて、見る人にほっとさせているように感じました。