ボランティアの効用
これまで様々なボランティアを経験してきました。
ボランティアの種類によって参加している年代も異なりますが、全般的に女性が多いです。男性は1~2割でした。
ボランティア活動を通して新しいことを体験する;
ボランティアでは、仕事や普段の生活では得られない様な体験をすることができます。その体験が自分にとってよい経験知になり、それは仕事などによく立つことがあります。250人ほどを前にして司会を担当したことがありましたが、仕事でそのようなことをやることはありませんでした。ドキドキしながら行いましたがよい経験になりました。
ボランティア仲間との繋がりが活動の継続になる;
ボランティアは一人では行うことよりも、仲間で行う場合が多いです。始めるのはそのボランティア活動の主旨に賛同してですが、継続できるかはよい仲間に巡り合えるかによるように思います。ボランティアを辞めるとせっかくできた仲間とも疎遠になります。仲間との繋がりを維持するよい方法がボランティア活動を続けることになります。
社会に貢献しているとの実感が働いているより持ち易い;
仕事をすればその仕事で社会に貢献しています。また給与から税金を払っていますのでそれでも社会に貢献しています。しかし、なかなか社会に貢献しているとの実感は得難いです。ところが多くのボランティ活動は対象者からのお礼の言葉や笑顔を貰うことで、良かったな感じることがあります。
ボランティア理由に出かけられる;
ボランティア仲間の女性の多くからこのことを聞きました。それぞれの家庭の事情により、女性は家を出るのが難しい場合があるようです。その時に、「ボランティアに行ってきます」と言うと出やすいそうです。友達とどこかに宿泊の旅行する場合にも、「ボランティアの研修で出かけます」と言うと出やすいとのことでした。ただ、妻がボランティアに出る時は、夫はおれの食事の用意をして出かけるならよいとの考えの人も多いようです。ボランティア仲間の多くの女性が自分が出かけている間の夫(定年で家にいる場合)の食事を用意して出かけています。何回分かを冷蔵庫や冷凍庫に入れて、電子レンジでチンすればよいだけにして出かけています。
就職活動の時のプラスαに;
入院児と遊ぶボランティアをしていました。その病院は白血病や癌の子どもたちが多く入院していました。大人にとって入院は辛いものです。子どもにとっては学校にも行けませんし、外で遊ぶこともできません。そこで毎週土曜日に90分ほど、子どもと一緒に遊ぶボランティアです。学生さんが多かったです。学生さんの中には子ども関係の就職に就きたいとの思いで参加したい人もいました。その時に学生時代に何かやって来たことは?と言われた時に話せる話題にできるからです。
米国の病院もボランティアの人が多かったです。同じくメディカルスクール(医者になるため)に行く学生がボランティアで参加していました。その病院のボランティアディレクターに、「メディカルスクールに行くためにボランティアをするのは気持ちが不純ではないですか?」と尋ねたことがあります。ボランティアディレクターは、「動機はそれでもかまいません。病院でボランティアを体験することで多くのことに気づき、多くのことを学びます。それは医者になる人には大切です。ですから、頼まれたら推薦状を書きます」と説明してくれました。
私は人との交友関係が狭い方ですし苦手です。ボランティアをいろいろやって来たことで、いろいろな方にお会いできました。また一緒に活動することができました。ボランティアをやって来て思うことは、「情けは人の為ならず(自分の為)」の言葉です。まさに自分のためになるという効用があるのを感じます。