愛の秘薬 「幸せの公式」 シュテファン・クライン著より
プレリーハタネズミの愛の生活は非常に特徴的です。思春期に入ると、手近なメスに襲いかかり、一日中休みなく十二回から、二十四回ほど交尾をくりかえし、そのあとは生涯つれそいます。二匹で巣を作り、オスはよく世話をやく父親になり、乱入者が来るといっしょに立ち向かいます。一度離ればなれになったとしても、この結びつきには影響はありません、別れて何か月たってもすぐに相手を見分けて求め合います。それどころか、ネズミたちの貞節は死をも越えて続き、片方が死んだ場合、残されたほうはそのままひとりで暮らすのです。
これはいったいどうしてでしょうか?答えはホルモン。厳しい愛の行為によって、オスネズミにはバソプレシンが、メスネズミにはオキシトシンが放出されます。これらのホルモンはネズミの脳に現在のパートナーにますます愛着を抱くようにしむけます。セックスの行為が愛情につながるのです。
インゼルがメスとオスにそれぞれのホルモンを注射したところ、それまで一度もむつみあったことのないネズミたちでさえ生涯つれそいました。たったひとつの物質で生涯の結びつきが生まれるのです。この実験には、また逆の証明もあります。これらのホルモンの機能を人工的に遮断すると、熱烈に交尾した後でもネズミたちはもはや貞節ではありません。
感想;
愛情もホルモンに支配されているかと思うと寂しいですね。うつ病はセロトニンの分泌が低下と言われています。冒険が好きな人はドーパミンの分泌が多いと言われています。
ホルモンが出る出ないはどこで決まるのでしょうか?
1)遺伝/体質
2)食事
3)考え方や行動
笑うと身体が笑っていると勘違いして、幸せに思うホルモンを出すそうです。
村上和雄(遺伝子研究者)さんが、糖尿病患者さんに次のことをして貰い、その後食事をしてインシュリン量を測定しました。
1)B&Bの漫才を聞く 2)大学教授から糖尿病の病理
B&Bの漫才を聞いた人は薬と同じくらいのインシュリンを抑制する効果があったそうです。
食事は、ホルモンを作るための元になる成分を含んだ食品を摂ることでそのホルモンができやすいと言われています。
うつ病に認知療法には認知療法が効果があると言われています。それは考え方を変えることでホルモン、セロトニンが分泌されるからです。
”笑う門には福来る” まさに笑うことで幸せに感じるホルモンが分泌され、幸せに感じ行動も積極的になり、(幸)福が来ることになるのでしょう。