池袋の駅でのことでした。朝の7時40分の出来事でした。
ホームの人がスマートフォンを見ながら歩いていました。その時、スイカを落としました。スマートフォンとスイカを一緒に持っていてスイカを落とされたようでした。ホームに落ちた音がしましたが、落とした人は気づいていませんでした。
私はそれを電車の中から見ました。5m離れていたでしょうか。落としたことを教えなければと思う気持ちと、ちょうど電車が出発しますとのアナウンスの後で電車から降りて言うと遅れるとの気持ちが一瞬錯綜しました。
その時、スイカを落としたのに気付いた近くの人が、落とした方を呼び止め、落としたことを伝えられました。落とした人は直ぐに拾い、お礼を述べられていました。
私も落とした時に何度か教えて貰ったことがあります。また、落とされた人に何度か教えたこともあります。日本では落とした財布が戻って来ると驚く外国人が多くいます。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/kaikei/kaikei_25.htm より
平成25年度は、遺失届現金76.4億円に対し、拾得届現金31.6億円でした。31.6/76.4=0.414(41.4%)になります。一方、拾得届現金31.6億円の内23.5億円が遺失者に戻っています。23.5/31.6=0.74(74%)になります。この%の差は、取得届が出されていないものがあるからだと推察します。金額が多いと魔がさす確率が高くなるのでしょう?
財布類の遺失届339,536件、拾得届301,687件で、88.9%でした。
スイカを落とした人に直ぐに近くの方が教えてあげました。誰も気が付かなかった時、私はどうしただろうかと思いました。教えるために電車を降りて遅れることの自分のマイナスを被っても教えただろうか?埼京線がトラブルで電車が遅れていましたので、電車(湘南新宿ライン)を降りると、山の手線で新宿まで行くことになり、時間が余分に10数分ほどさらにかかります。自分に影響しない場合は、直ぐに行動に出られますが、自分にマイナス面があるとそのマイナス面の大きさを考えてしまい躊躇してしまいます。マイナス面がどこまでならできるか、自分の課題なのだと思いました。