幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「女子大生風俗嬢」中村淳彦著 ”学生の貧困と学業の狭間で”

2016-12-25 13:08:12 | 本の紹介
奨学金問題に警告を発する中京大学大内裕和教授
沖縄は酷いことになっていた、母子家庭などで親の世帯収入が低く、奨学金とアルバイトで生活を支える沖縄の大学生の経済的貧困は、想像を絶したものだった。
奨学金制度は無利子から、金融事業として展開し、年利は上限3%、奨学金とは名ばかりで利子で利益をあげる金融ビジネスになっていた。
「平成24年度学生生活調査」によると、
全学生のうちの奨学金を受給する者の割合は大学昼間部で52.5%、大学院修士課程で60.5%、博士課程で、66.2%と過半数を大きく超えている。大学生の半数以上が数百万円の負債を背負って社会にでるという現実は異常としか言いようがなく、歴史的にも前例のない事態だ。
「おっしゃる通りです。今の大学生は経済的に大変なことになっている。性風俗でアルバイトする女子学生も、それはたくさんいるでしょう。経済的に破綻しているのだから、当たり前の話です。今の学生たちは日本学生支援機構が仕掛ける“奨学金”という貧困ビジネスの被害者ともいえます」

男子学生の中には、彼女として、その彼女に性風俗に通わせ、そのお金を二人のための投資をしていると騙して、彼女が稼いだお金を巻き上げている男性もいる。彼女は2年後の結婚を夢見て性風俗でお金を稼いでいる。彼女の性風俗で働かせている口実は「僕は彼女が寝取られ(他の男性にセックスされている)願望がある」だった。彼女は彼が喜ぶならとして男性の紹介する店で働いている。女性が働くと、女性の売り上げの1割がキックバックとして男性の懐に入る。この男性はそれだけではなく、上手い投資先があるから自分にお金を預からせてほしい。二人のためにと言っている。インタビューした時も騙せれているとは夢にも思っていなかった。

感想
大学に入るためのお金、授業料&生活費、卒業後の奨学金の負債。
今の学生は厳しい環境に置かれていることが伝わってくる本でした。
将来のための選択肢が今はそれしかない。
手段に問題があっても大学を卒業して正規のそれなりの会社に入らないと、貧困の将来が待っているとのことなのでしょう。

若者が苦しむ社会に未来はありません。
今こそ、社会が政治が対応すべきなのでしょう。