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加計学園事務局長、愛媛県に謝罪 首相面会の虚偽報告 ”虚偽よりも重い偽証”

2018-05-31 12:32:38 | 社会
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/加計学園事務局長、愛媛県に謝罪-首相面会の虚偽報告/ar-AAy32CK?ocid=spartandhp 共同通信社 2018/05/31
 愛媛県今治市に新設された学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部を巡り、学園の渡辺良人事務局長が31日、愛媛県庁を訪問した。安倍晋三首相が2015年2月に加計孝太郎理事長と面会したと伝えていたのが虚偽だったことに関し、県側に「多大な迷惑を掛け、誠に申し訳ない」と謝罪した。

 応対した愛媛県の西本牧史企画振興部長は「県に対して誤った情報を伝えていたのは非常に重大。残念で遺憾だ」とし、経緯の説明を求めた。学園の対応に不信感を強める中村時広知事は台湾出張のため不在だった。
 学園側は同日午後、今治市役所も訪れる。

感想
安倍首相が”いいね!”も虚偽なら、それは偽証行為になります。
首相の名前を悪用し、かつ首相の威を借る加計学園の構図になります。
それを信じて、愛媛県、今治市は活動を進めたことになります。
つまり、税金を使ったことになります。
虚偽で進めた事業は根底が覆るのですが。
もちろん虚偽の大きさにもよります。

裁量労働制は残業時間が減るとのデータを根拠に検討が進められました。
ところがそのデータは虚偽でした。

当時、説明した人へのヒアリング結果はどうだったのか?
本人は虚偽と認めているのか?
そして加計学園が虚偽としたなら、虚偽報告をした人の処罰はどうするのか?

県と市の協力を得るために、偽証したことになります。
しかるべき処分も必要ではないでしょうか?

加計学園が虚偽と判断した根拠データを愛媛県と今治市はきちんと確認して欲しいと思います。
例えば、当日の加計理事の日程はどうだったかなど。



「すごい進化 『一見すると不合理』の謎を解く」鈴木紀之著 ”生物のすごさ!”

2018-05-31 09:44:00 | 本の紹介
・ほとんどのカタツムリは殻は右巻きです。突然変異で左巻きのカタツムリが出現したとしても、繁殖できずに終わってしまうからです。同じ巻の方向の個体がいなければ交尾できるチャンスはほとんどありません。それでも左巻きのカタツムリは、現に世界中に何種類か知られています。ヘビの仲間にはカタツムリだけを食べる変わった種類がいて、そのヘビの行動や歯の形態は、右巻きのカタツムリをうまく食べるように特化しています。ほとんどのカタツムリは右巻きなので、ヘビも「右利き」になるように進化したのです。この状況では、ヘビにとって捕まえにくい左巻きのカタツムリが有利になります。

・最適化アプローチによって進化生物学者は形質の進化を定量的に予測できるようになり、求愛や育児、エサ採りや渡りに至るまで、さまざまな行動を適応にもとづいて解析できるようになりました。この最適化アプローチの対して、グールドが提起した問題点は大きく二つあります。ひとつは、実際の生物の形質は必ずしも適応的ではなくて、さまざまな制約によって規定されている可能性が高いこと。もうひとつは、何でもかんでも適応だとみなして研究を進める、研究者自身の態度についてです。

・クリサキテントウガナミテントウにきわめて近縁でありながら、ナミテントウがコムギ、ヨモギ、カエデ、マツ、モモなど広範な植物につくアブラムシを食餌としているのに対して、クリサキテントウはマツ類につくアブラムシだけに固執している。同じエサをめぐって争っているということは、成長するために十分な量のエサがなくなってしまうということです。近縁な種どうしがエサや生息場所を分けていることです。

・なぜナミテントウは同じ種類どうしできちんと交尾できてクリサキテントウにはできないのか、まだ詳しく解明されていません。しかし、相手をうまく見分けるように淘汰が働いているわけではなさそうです。というのも、もし相手の種類を見分けるという「共通のゴール」があるなら、クリサキテントウだって同じように進化しはずです。

・ナミテントウのいない地域では、クリサキテントウもジェネラリスト(いろいろなアブラムシを食す)になっているということです。

・これまでの研究の流れをおさらいしましょう。クリサキテントウはナミテントウと一緒にいると求愛のエラーが災いするので、ナミテントウに見向きもされない価値の低いマツオオアブラムシに特化せざるをえない。そこでは、捕まえにくいエサを利用しているがゆえに、オス殺しのバクテリアがもたらす栄養卵による利益が大きく、結果として高い感染率が維持されている。

・いまだワクチンが実用化されずにやっかいなマラリアですが、特別に抵抗性を持った人々がいます。それが、なんと鎌状赤血球貧血症の患者なのです。マラリヤ原虫は、鎌状になった赤血球にうまく侵入することができません。マラリヤが流行していない地域では鎌状になった赤血球は単にデメリットしかもらたしませんから、抵抗性が進化してその突然変異はほとんど分布していません。その一方で、古くからマラリアが流行している熱帯域では、比較的高い割合で鎌状赤血球貧血症が維持されています。

・アモツ・ザハヴィの提唱したアイデア「ハンディキャップ理論」は、無駄こそ信頼の証になる、というものです。自分が魅力的であるというメッセージを正しく伝えるシグナルとは何なのでしょうか。それは、本当に魅力的な雄でないと発信できないようなシグナルです。逆に言うと、実は魅力的でないオスには発信しにくいシグナルです。無駄なコストをかけてもなお、十分な栄養をもとにして暮らしていけるからです。逆に、実は魅力的でないオスとは、エネルギーを十分に蓄えることのできない個体です。ザハヴィの仮説で重要なポイントはは、メッセージを正しく伝えるシグナルにはコストがかかっているということです。

・オーストラリアにはクジャクグモと呼ばれるクモの仲間が生息しています。オスは体長5mmほどの小さな体にもかかわらず、華麗な色彩とダンスをを組み合わせた求愛を披露します。ここでおもしろいことは、その儀式が無駄であふれかえっていることです。

・サンゴヘビ(有毒)のいる地域ではミルクヘビ(無毒)が肉食動物から攻撃を受けたのは全個体の一割以下にとどまっていたのに対し、サンゴヘビのいない北方の地域では六割以上の個体が攻撃を受けていました。どちらのヘビにも赤・黄・黒の縞模様があり、いかにも毒々しい井出たちですが、独があるのはサンゴヘビだけでミルクヘビは無毒です。

感想
生物は凄いです。
進化に意味があるものだけでなく、進化が上手くいかなかったためにその対応として進化しているようです。

生き残る、子孫を残す、そのために生き物は行動しているのでしょう。
またそれが遺伝子に組み込まれていくのでしょう。

生き残るために何をするか、それは環境変化からの問いかけなのでしょう。
人も、常に人生からの問いかけに、どう生きていくかなのでしょう。
選択する自由があるということです。
その選択のためには、過去の経験を生かし、今できることを一つひとつやっていくことなのでしょう。