https://mainichi.jp/articles/20201026/k00/00m/040/307000c 毎日新聞2020年10月26日
福岡県中間市の集合住宅で同居する継父や母親から暴行を受けたとみられる3歳男児が8月に死亡した事件で、保育園などに通っていない未就園児の家庭訪問調査が新型コロナウイルスの影響で延期され、男児の安否を市が確認できていなかったことが、市への取材で判明した。男児は5月に同県八女市から中間市に転入。調査対象の家庭は毎年6月に抽出されていたが、国が今年の抽出を10月に実施するよう自治体に通知したため、市の訪問リストから漏れる形となった。
事件は8月16日未明、中間市の集合住宅で末益愛翔(すえますまなと)ちゃん(3)が頭を殴られ意識不明の重体となり、搬送先の病院で全身にあざがあったことから発覚。愛翔ちゃんは11日後の27日、急性硬膜下出血に基づく多臓器不全で死亡した。
県警は8月16日に傷害容疑で継父のとび職、涼雅(りょうが)被告(23)=傷害罪などで起訴=を逮捕。ペット用トイレの砂を口に入れていたなどとして9月4日に暴行容疑で涼雅被告を再逮捕、母親の歩(あゆみ)被告(22)=同=を逮捕した。捜査関係者によると、2人による虐待行為は結婚を機に中間市の涼雅被告宅に移り住んだ後に始まり、次第にエスカレートしていったとみられる。
愛翔ちゃんは転居前の八女市で歩被告の実家で暮らし、地元の保育園に通っていた。歩被告が送り迎えをしていて、子供が同じ保育園だった女性は「普通の親子関係に見えたので(事件の)ニュースに驚いた」と話す。八女市によると、保育園から虐待を疑う通報はなく、愛翔ちゃんは生後4カ月▽10カ月▽1歳半▽3歳――の乳幼児健診を受けていずれも問題はなかったという。歩被告の母親は毎日新聞の取材に「こちらでそういう(虐待のような)ことはなかった」と言葉少なに語った。
一方、愛翔ちゃんは転入先の中間市では保育園に通っておらず、厚生労働省の依頼で各自治体が虐待防止のため未就園児家庭に実施している訪問調査の対象になるはずだった。しかし、今年は新型コロナの感染拡大の影響で当面は訪問調査が困難だとして、厚労省は住民票を基に対象家庭を洗い出す「基準日」を6月1日から10月1日にするよう自治体に通知し、結果として愛翔ちゃんは安否確認のリストに上がらなかった。
担当の中間市職員は「訪問して(虐待を)見抜けたかどうかは分からない。ただ今回はそのチャンスさえなかったのが残念だ」とうなだれた。【成松秋穂、中里顕、浅野孝仁】
愛翔ちゃんが受けたとされる主な虐待行為
2020年5月 福岡県八女市から同県中間市に転入
継父との同居生活が始まる
7月2日 両目にセロハンテープを貼られる
7月19~20日 暴行を受けて顔面に皮下出血
7月23~24日 下腹部周辺を暴行され恥骨骨折
7月31日 ペット飼育用の砂を口に入れられる
8月9日 足を暴行され皮下出血
8月15~16日 頭を数回殴られ急性硬膜下出血
8月16日 継父を傷害容疑で逮捕
8月27日 多臓器不全で愛翔ちゃん死亡
9月4日 母を暴行容疑で逮捕
※福岡県警、福岡地検小倉支部が立件した内容に基づく
感想;
コロナだからと言って、病院は閉鎖するでしょうか?
担当の中間市職員は「訪問して(虐待を)見抜けたかどうかは分からない。ただ今回はそのチャンスさえなかったのが残念だ」
チャンスは自ら掴むものではないでしょうか?
残念ではなく、自分たちが助けられなかったことを反省しこれからに活かして欲しいものです。
見ぬけたどうかわかないと責任逃れの言い訳までしています。
最善を尽くしたのならまだしも、やれることをやっていなかったのですから。
未就園児童の中には虐待などのリスクが高いと認識をすることからスタートではないでしょうか?
福岡県中間市の集合住宅で同居する継父や母親から暴行を受けたとみられる3歳男児が8月に死亡した事件で、保育園などに通っていない未就園児の家庭訪問調査が新型コロナウイルスの影響で延期され、男児の安否を市が確認できていなかったことが、市への取材で判明した。男児は5月に同県八女市から中間市に転入。調査対象の家庭は毎年6月に抽出されていたが、国が今年の抽出を10月に実施するよう自治体に通知したため、市の訪問リストから漏れる形となった。
事件は8月16日未明、中間市の集合住宅で末益愛翔(すえますまなと)ちゃん(3)が頭を殴られ意識不明の重体となり、搬送先の病院で全身にあざがあったことから発覚。愛翔ちゃんは11日後の27日、急性硬膜下出血に基づく多臓器不全で死亡した。
県警は8月16日に傷害容疑で継父のとび職、涼雅(りょうが)被告(23)=傷害罪などで起訴=を逮捕。ペット用トイレの砂を口に入れていたなどとして9月4日に暴行容疑で涼雅被告を再逮捕、母親の歩(あゆみ)被告(22)=同=を逮捕した。捜査関係者によると、2人による虐待行為は結婚を機に中間市の涼雅被告宅に移り住んだ後に始まり、次第にエスカレートしていったとみられる。
愛翔ちゃんは転居前の八女市で歩被告の実家で暮らし、地元の保育園に通っていた。歩被告が送り迎えをしていて、子供が同じ保育園だった女性は「普通の親子関係に見えたので(事件の)ニュースに驚いた」と話す。八女市によると、保育園から虐待を疑う通報はなく、愛翔ちゃんは生後4カ月▽10カ月▽1歳半▽3歳――の乳幼児健診を受けていずれも問題はなかったという。歩被告の母親は毎日新聞の取材に「こちらでそういう(虐待のような)ことはなかった」と言葉少なに語った。
一方、愛翔ちゃんは転入先の中間市では保育園に通っておらず、厚生労働省の依頼で各自治体が虐待防止のため未就園児家庭に実施している訪問調査の対象になるはずだった。しかし、今年は新型コロナの感染拡大の影響で当面は訪問調査が困難だとして、厚労省は住民票を基に対象家庭を洗い出す「基準日」を6月1日から10月1日にするよう自治体に通知し、結果として愛翔ちゃんは安否確認のリストに上がらなかった。
担当の中間市職員は「訪問して(虐待を)見抜けたかどうかは分からない。ただ今回はそのチャンスさえなかったのが残念だ」とうなだれた。【成松秋穂、中里顕、浅野孝仁】
愛翔ちゃんが受けたとされる主な虐待行為
2020年5月 福岡県八女市から同県中間市に転入
継父との同居生活が始まる
7月2日 両目にセロハンテープを貼られる
7月19~20日 暴行を受けて顔面に皮下出血
7月23~24日 下腹部周辺を暴行され恥骨骨折
7月31日 ペット飼育用の砂を口に入れられる
8月9日 足を暴行され皮下出血
8月15~16日 頭を数回殴られ急性硬膜下出血
8月16日 継父を傷害容疑で逮捕
8月27日 多臓器不全で愛翔ちゃん死亡
9月4日 母を暴行容疑で逮捕
※福岡県警、福岡地検小倉支部が立件した内容に基づく
感想;
コロナだからと言って、病院は閉鎖するでしょうか?
担当の中間市職員は「訪問して(虐待を)見抜けたかどうかは分からない。ただ今回はそのチャンスさえなかったのが残念だ」
チャンスは自ら掴むものではないでしょうか?
残念ではなく、自分たちが助けられなかったことを反省しこれからに活かして欲しいものです。
見ぬけたどうかわかないと責任逃れの言い訳までしています。
最善を尽くしたのならまだしも、やれることをやっていなかったのですから。
未就園児童の中には虐待などのリスクが高いと認識をすることからスタートではないでしょうか?